2007/3/1

「赤い長靴」  

江国香織さんの連作短篇小説。
結婚して10年になる日和子と逍三の日常を描いた14の短篇。
ほとんどは妻の日和子からの目線で語られる話ですが、いくつかは夫の逍三目線の話も。
何を話し掛けても「あぁ、うん。」と生返事(あるいは返事すらしない。)の夫に「どうして私の言葉は通じないのかしら。」とさびしさといらいらを募らせるものの、結局笑ってあきらめる妻。
この二人のすれ違いっぷりというか、一緒の空間にいても声の届かない「膜」で隔てられてしまっているような二人のやりとりが、14の話を読み進むうちにじわじわとリアルに感じられてゾ〜ッとします。

これほど極端じゃなくても、でもこういうことってあるよな〜と共感してしまう部分多々。



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