2005/8/24

「ツ、イ、ラ、ク」  

姫野カオルコさんの長編小説。
昨日夜なんとなく寝付けなくて読み始めたら、夜明けまで一気に読んでしまいました。

近畿地方のとある田舎に暮らす、隼子とまわりの友達の恋と成長を小学生、中学生、さらにそれから20年後の姿を描いています。
小学生、中学生のころの「交換日記」とか、だれかを囃すときの替え歌とか、なつかしい感覚がよみがえります。

主人公の隼子と、中学教師の河村の恋愛話がストーリーの中心なんですが…そういえば高校生のとき、一つ下の学年の女の子と若い英語の先生が噂になって、先生が辞めちゃった(辞めさせられた?)ことがあったなぁ、と思い出しました。
隼子と河村みたいなことがあったのかどうかはわからないけど…。
本人たちにとっては、きっと忘れられないことがいろいろあるんだろうな。

「恋とは、するものではない。落ちるものだ。」
「明日のことを考えなかった。一時間後のことすら。…そのとき、その一瞬がただあって、かけがえのない日々の尊さをまるで知らなかった。二度ともどることなきひとときの熱さにまるで感謝しない。若さのきらめきとはそういうことである。」

今まで読んだ姫野さんの小説は、わりとギャグっぽいものかきわどい話か両極端なものが多かったのですが、今回はいつもの姫野節に加え、上のようなストレートな名文句も出てきて「おっ!」と思いました。

姫野さんの本で、笑える小説では「ひと呼んでミツコ」、エッセイでは「ほんとに『いい』と思ってる?」がオススメ。




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