2005/8/20

「父の詫び状」  

先日「向田邦子の恋文」を読んだので、向田さんの本が読みたくなり、エッセイ、小説など何冊か借りてきました。

まずはエッセイ集「父の詫び状」から読みました。
約20年ぶりの再読です。
たしか中学1年生のとき夏休みの課題図書で、感想文を書いたことを覚えているのですが「怖い怒りっぽいお父さんの出てくる話」ということしか覚えていませんでした。自分でどんな感想を書いたのかもさっぱり覚えていません。

ただ覚えているのは、なぜかその感想文をコンクールに提出することになり、少し書き直す(字数を増やすためだったかな?)ように担任の先生に言われ放課後教室に残ったのですが、なにしろ8月31日にあわてて苦し紛れに書いた感想文なので、それ以上直しようもなく、途方に暮れているうちに外が暗くなってしまい、ほとんど泣きそうになっていると、先生が「もういいから。一緒に帰ろうか。」と自転車で家まで送ってくれたこと。
先生と並んで自転車をこいでいたときの、申し訳ないやら緊張するやら、でもちょっとくすぐったくドキドキした気持ちははっきり思い出せます。

「思い出というのはねずみ花火のようなもので、いったん火をつけると、不意に足許で小さく火を吹き上げ、思いもかけないところへ飛んでいって爆ぜ、人をびっくりさせる」という向田さんの一節そのまま。

エッセイ集の中の向田さんの思い出は、どれもとても鮮明にいきいきと描かれています。
わたしは特に「学生アイス」の話が好きです。

向田邦子文庫http://www.jissen.ac.jp/library/mukoda/
(あさって8月22日は、飛行機事故で亡くなった向田さんの命日です。)









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