地元のおじさんに聞いた話では、震災当初は、
このフェスティバル会場が避難所にもなっていたそうで、
ステージのあったグランドの端には、震災後に放射線計測機が
設置されたそうです。
グランドを見渡すと、計測器といわれる異質な白い物体と、
除染前と除染後の数値が書かれた立て看板が立てられているのが目につきました。
「あんなところにも計測器があるんですか」というと、
「今日は○マイクロシーベルトくらいかなぁ」・・・なんて、
お天気の話でもするみたいに放射線量の話が出てきて、
衝撃を受けました。
のん気にお祭り気分で来たけど・・・、
福島を始め被災地の抱える問題は、現在進行形。
普通に日常を取り戻したように見えるところでも、
震災前とは明らかに違う日常を送らざるを得ないのが
被災地の現状のようです。
ニュースや新聞でみるよりもずっと心にズシンときた、生の声・・・。
こんなの、まだまだほんの一部だよね・・・。
でも、のほほんと暮らしている身からすると、衝撃がでっかすぎたよ。
一日も早く、本当の意味での日常を取り戻せますように。
私には願うことしかできないけど、この日のことは
ずっと忘れることはないと思います。
私のようなのん気な者でも、笑顔で、温かく迎えてくれたこと。
一時間にも及ぶパレードの間、ずっと手拍子してくれた人たちや、
「がんばれ〜」「ありがとう」って声を掛けてくれた子どもたち。
パレードが終わったあと、私たちのことを拍手で迎えてくれた、
祭りの実行委員の人たちや警備員さんたち。
皆さんの温かさに触れて、こちらが感謝の気持ちでいっぱいです。
私たちがパレードで披露した玉すだれは、福島の名所を盛り込んだ
「福島良いとこ玉すだれ」というものでした。
そこに出てきた福島の名所を、今度はこの目でしっかり見るために、
また福島に行きたいと思います。


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