昨日は「シンゲキ」を観てきました。
燦の会のお芝居も概ね「シンゲキ」というジャンルに入るのですが、
これは「新劇」と書きまして、
昨日観た「シンゲキ」は、「落語と噺劇の会」
文字通り、落語を一席(というのかしら?)と噺劇を二本。
落語ならどんなものかは想像がつくけど、「噺劇」とは
新の横に口がついた、「噺・はなし」という字を使ってます。
おとぎ話も、御伽噺と書いたりしますよね。
その「噺」という字を使っています。
落語のお噺を劇にしたもの、それが「噺劇」
この「噺劇」という言葉も、リーダーの落語家・桂九雀さんが作ったもので、
普段、九雀さんが落語ではやらない演目を、
お芝居の役者と一緒に演劇的に演じてみようというものらしいです。
中身は…
面白かったですよ〜
元は落語の演目なので、笑いどころがあって当然なのでしょうが

一人で何役も演じ分ける落語と違って、個々の登場人物をそれぞれ役者が担当。
役者さん自身の持ち味もあるし、落語とはまた違った空気と親しみやすさもあったように思います。
最低限の小道具・・・ということで、ここで使われていたのは、
お扇子と手ぬぐい。
お扇子がお箸になったり、お猪口になったり、
手ぬぐいがお財布になったり、手紙になったり・・・。
この辺りは落語的。
物を見立てて使うのは、日舞の振り付けでもありましたが、
普段私たちがやってる演劇ではほとんど使わない手法。
なるなるほどほど



なるほどでした。
これも見立て芸の一種

それにしても、おいしそうなお酒でしたわ
下手横側にある御簾の奥では、三味線や太鼓の音でお囃子が聞こえてきて・・・。
そう、音楽も生演奏です。
これぞ、上方


的な雰囲気(←勝手なイメージ)もよかったです。
落語を聞き慣れない私なんかは、
ぼんやりしてて話を聞き逃す心配がありそうなものですが、
そんな心配もなく、気楽に触れられる、落語と演劇
ほどよく落語とお芝居に触れられる、
一石二鳥な公演でございました



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