ピンク映画というのは、『映画』と付くだけあって、ちゃんとフィルムで撮っていて、カット割りにもこだわっているし、ストーリーも壮大ではないけれど、ちゃんとある。
おまけに、登場人物の心理描写もきっちりされている。
A氏曰く、ピンク映画は、映画、ちゃんとシネマトゥルギー(映画劇作法)に則って作ってる。
アダルトビデオはビデオだから、ワンカットでずーっと撮る、エロを追求したドキュメンタリー。リアリズム主義とでもいいましょうか・・・。
というわけで、撮り方も作り手側の目的も、まったく違うものなんだそうです。
ピンク映画は腰振っちゃいけないとか、アンダーヘアーちらりはダメとか、いろいろあるみたい。
私も話を聞くまで、どちらも一緒くたに思っていたけど
なかなか第一線で活躍の場のなかった映画人たちが、低予算だけれど比較的自由に映画が撮れる場所、それがピンク映画だったらしい。
極端な話、濡れ場さえあれば、あとは好きに撮っていいよ〜、というようなものだったらしく、ここから出てきた有名監督や俳優も結構いるのです
今回はもちろん、知人が出演しているのあるし、撮影の裏話を聞いているのもあるから、好意的に思えたのかもしれないけれど。
知らない世界を垣間見れたのはおもしろかった

女性をとてもきれいに撮っていたし。
でもね、やっぱり、裸が多すぎて飽きる

私は女だから、濡れ場がどうこう、というより、ストーリーを追ってみているから、濡れ場になると、一旦ストーリーが停滞・・・。
最初は、「あー体のラインがきれいやねぇ〜」とか、「胸デカっ」とか思って見てるんだけど、だんだん飽きてきて、早く次に話進めて〜ってなってしまう。
ここが男と女の違いかなぁ???
女友達にその話をしたら、ドラゴンボールの戦闘シーンが長いと飽きるのと一緒のような気がする、との結論になった

エロなシーンも戦闘シーンも、圧倒的に男性向きだね
まぁ、とにかく濡れ場は入れなきゃいけないから、ことあるごとに濡れ場になだれ込んでいく、ちょっと無理やりなつくりは笑えた。
ほんとに、登場人物みんなが、ところかまわず発情してる感じ(笑)
しかし、知り合いのラブシーンは、なぜか笑いが出てしまうのよねぇ。
前々からそうだけど、舞台でも映画でも、知り合いが演じてるラブシーンだとにやけてしまうのです・・・あの空気が耐えられないの(笑)
特にこのAさんは普段は一緒に芝居の話をして、バカな話もして、とっても楽しいお兄さんかお父さんって感じだから、芝居とはいえ、欲情してギラギラしているところをみると、そのギャップが大きすぎてにやけてしまうのです・・・すみませ〜ん

ギラギラなとこもよかったけど、時代劇のフレッシュなAさんの方が、いいなぁ。

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