「気をつけ、礼」重松清著
娘から薦められて読んでみる。この作者さんは初めて。数編の短編集。どれもゆっくりジンワリ効いて来る作品。特に好きなのは「泣いた赤鬼」「涙色のドロップ」(両辺とも涙無では読めなかった)、「気をつけ、礼」。
お気に入りフレーズ:「なんもかんもゆるせんようでは、動物と同じ。動物の中で人間だけが許すということができるんじゃ。」(「気をつけ、礼」より)
「ヘルプマン!8〔ケアギバー編〕」くさか樹里作
これも娘からの推薦。漫画という気軽さでお茶しながら読んだが、これが結構なかなか! マンガと言う気軽さで、介護の現実と今の日本が忘れている家族の形に思い至らせてくれる。良い作品! 同シリーズ、他にも数冊読んでみたい。
「ユダヤ5000年の教え」ラビ・マービン・トケイヤー著
彼らの聖書「タルムード」は一生かかっても読みきれないほどの格言に満ちた書物だそうだが、その中から数十(?百?)の、極めて易しい解説本。以下、好きな言葉をいくつか。
・人は金銭を時間よりも大切にするが、そのために失われた時間は金銭では買えぬ。 (正に、私が普段言っている、Time is money ならぬ Time is life ね)
・貧乏人には敵が少なく、金持ちには友人が少ない
・大金持ちには子供はいない。相続人しかいない。(情けないね〜、人間が金に振り回されている証拠)
・金は機会を提供する(金にコントロールされてない人だけに該当でしょうね)
・他人を幸福にするのは降水を振り掛けるようなもの。振り掛けるときに自分にも数滴かかる。
・見知らぬ人に親切にするのは天使に親切にするようなもの(これぞ、私の好きな、Payfowardの精神!)
・ブドウの房は重ければ重いほど下に下がる(実るほど頭を垂れる稲穂かな、だね)
・最高の知恵は親切と謙虚
・心を耕すことは頭脳を耕すことより尊い
・石鹸は体の為、涙は心の為
・老人を大切にせぬ若者に、幸福な老後は待っていない
・香水屋に交われば、香水がうつる(朱に交われば赤くなる、だね)

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