bisqの普通な毎日

手の甲だけが、黒い。
最近毎日半そでになって、今頃やっと気づいた。
冬の間、長袖でいたときに、結構手の甲だけ日に焼けていたんだね。
うう。
このグラデーションを、どうにかしなければ。
ここ数日、手の甲だけ日焼け止めを塗って太陽に対抗してみたが、こういった小細工は面倒でどうも長続きしない。
手首を境に白黒の差が残ったまま、全体的に黒くなってゆく。
自転車に乗るとき、ハンドルを逆手で握ってみたが、きっとこれも長続きしないだろう。
やっぱり、面倒だなんて言わないで、手の甲だけに日焼け止めを塗るのが一番だろうか。
もう、夏はそこまでやってきている。

この国では、突然なんとやら、というのがとても多い。
「突然」のあとに続く言葉は、全ての動詞がアリなんだ。
うそではない。
全ての動詞がきてしまうのだ。
突然行く。
突然来る。
突然決まる。
突然キャンセルになる。
だから、この国では嬉しいこともがっかりすることも、往々にして突然起こる。
この国に慣れることの大きなキーワード。
それは「突然」である。

中国語で、ロマンのことを浪漫と書く。
まあ、日本語そのまんまだが。
今日の授業の討論テーマは、「浪漫」。
この言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべますか？というテーマだ。
恋愛、夜深い時間、結婚、などなどいろんなキーワードが出た。
やっぱキスじゃん！というある学生の力強い発言に、みんな大爆笑。
だんだんと具体的、現実的な内容から、抽象的な内容へと発言が移行。
なぜなら、抽象的な内容のほうが、「浪漫」のきれいなイメージが保てるからだ。
家庭を持つ男性の学生は、結婚してしまうとロマンの瞬間すらない、と悲しそうに語る。
人それぞれだね。
私は思う。
例えば、将来に夢を馳せるのも、ひとつの浪漫ではなかろうか。

人間は、基本的にずるい生き物だと思っている。
だけど、ときどきミョーな正義感がひょっこり顔を出したりする。
この兼ね合いで、楽なほうを人は選ぶ。
ときには、ずるさを選ぶより、目の前の得を捨ててでも正義感を選んだほうが気持ち的に楽なことだってあるさ。
新緑が、だんだんと深い緑に変わってきた。
空の青も、だんだんと深みを増してきた。
強い風が、少し落ち着くといいな。

他人の恋愛に巻き込まれている知人がいる。
にっちもさっちもいかなくて、困っているようだ。
ふふ。
大変だね。
恋愛に苦しむと、誰かに頼って相談して、関係ない人まで巻き込んでしまうものなのに。
巻き込まれているその知人は、まだ恋愛というものの重さを知らないのだろう。
自分たちで解決すればいいのにーとのたまる。
ふふ。
大変だね。
自分で解決できるくらいなら、人など巻き込むはずがないんだよ。
その知人も、いつかきっと大恋愛をして、巻き込む方の気持ちがわかる日が来るだろう。