間違い電話なんて、滅多にかかってこないのだが。
せききった声で、女性から電話がかかってきた。
「もしもし、あのう、☆△※□ってそうですよね?」
「は?あのう・・・」
「×○△☆が要るんですよね?」
「いいえ、私は別に必要ではありませんが」
「あら、だってそちらがそうなんでしょう?」
「ええと、すみませんがもう一度言っていただけますか?」
「☆△※□」
「うーん・・・。ところで、どちら様ですか?」
「それより、そちら美容室でしょ?」
「いいえ、違います」
「あら・・・、そ、それはごめんなさい!」
よく聞き取れなかったのと、私が何か注文したんだっけ?という勘違いから、すぐに間違い電話だとはわからなかった。
関係ないけど、以前よく見たアンジャッシュを思い出した。
彼らは、勘違いの設定でネタを作るのが得意だよね。
彼らにかかったら、この間違い電話も面白いコントに変身するかな?

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