先日、恒例の勉強会第2回目がありました。
テーマは、「搾乳」です。
さらに、搾乳一般論の講義ではなくて、
ビッグツリーファームの搾乳作業について、問題点を話し合い、よりよい改善策をみつける内容の研修でした。
研修のルールは次のふたつ。
「いっぱいしゃべる」「批判をしない」
事前に撮影された搾乳作業の映像を皆で鑑賞しながら、
意見を交わしました。(ちょっとおとなしかったけれど (;^_^A))
問題点は、
・ 乳房と牛の確認ができていない
・ 前搾りとディッピングが不十分
・ 搾乳が済んでいるのに、搾乳舎から出せていない
・ 前搾りとミルカー装着までの時間が短い
・ 乳頭と乳房を触りすぎている
・ ミルカー装着時に空気が漏れている
・ 搾乳中に現場から人がいなくなる瞬間がある
などでした。
改善策として、
・ 確実で丁寧な、前搾り(4、5回強く搾る)とディッピング
(乳頭の3分の2まで浸す)の実践
・ 搾乳作業をする間隔(通常、3人から4人が搾乳舎に入って作業します)の調整
・ 個人の搾乳技術の向上
が挙げられました。
研修の中で瞠目したのは、前搾りをしてからミルカーを装着するまでに適切なタイミングがあるという事実。
タイトルの「1分から1分半」というのが、そうです。乳頭刺激からこのくらいの時間で、分泌されるオキシトシン(乳汁を排出する働きを起こすホルモン)の量がピークを迎えるので、その時にミルカーをつけることができたら、泌乳量が増え、搾乳時間も短くなるというわけです d(-_☆)

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