8月、社長は鮎とウナギ獲りに夢中でした。社長の友人のお父さんと一緒に近所の川へ通っていました。去年、鮎を獲りに行く!と勇んで川へ行った社長ですが雀の涙ほどしか獲れなかったらしく、「おかしいな〜」と常々言っていました。
今年もそんな季節がめぐってきて「鮎、獲りに行ってくるわ〜。期待しといてや」と信用性に欠ける言葉を残して川へ。
全く期待はしていなかったのですが「これ見て!」と興奮している社長のそばへ行くと・・・。

「あれあれ?こんなに大漁・・。」
その日の夜ご飯は鮎の塩焼き。おいしかった。ごちそうさん。
鮎の次はウナギ。仕掛けをしておき、次の日の朝に回収。ウナギ獲りの頃は社長の友人のお父さん(ウナギのおじさん)が毎朝、牧場を訪れ「今日は獲れた、獲れなかった」などなどを報告しにきます。私は外回り担当なのでウナギのおじさんとかち合うことが多く、「また来たな・・・」と横目でチラリと見ていました。このウナギのおじさんはウナギ獲りが相当好きな様子で、寝ぼけ眼の私に向かって「今日はね・・・」と生き生きと話してくれます。
ウナギというのはなかなか獲れないみたいです。でも、今年はよく獲れたらしく私にも分け前が回ってきました。裁いたヤツをもらい、さっそく家で焼いてみました。フライパンに乗せたとたん、身がクルリと縮んでしまい、「えっ?おいおい・・・こんなに縮んじゃうまく焼けないじゃん。」と独り言を言っていたところ、そういえば・・・と思い出しました。テレビなどに写っているウナギを焼いている図は串が刺さっていたよなぁ、と。ほとんど料理をしないので我が家に串があるはずもなく、がんばってお箸で押し付けながら焼きました。
おいしかった。ほんとにおいしかった。天然のウナギなんて高級すぎて食べた事がなかったのですが、おいしい。身が厚く、油がのりまくっている。タレを作るのも面倒で、買いに行くのもまた面倒だったのでそのまま食べたのですがそれでもおいしかった。

「ウナギとれたよ」

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