2021/5/21 | 投稿者: pdo

今週はじめじめした雨の日が続いている。

菊地成孔は、「みんなが嫌がる今みたいな天気が僕は好きだ。街が濡れていると生命力を感じる。今夜アップされるラジオデイズで話しているのだが、カメラアイが自然主義になる時、どの光景も映画になってしまう。」と書いている。彼のラジオデイズ「何もない一日」を聞いて、これから文学も、ホン・サンスやアピチャッポンの映画のように、どんどんドラマツルギーを排除したものになっていくのではないかと思った(エンタメ小説を除く)。

そう考えると、小島信夫の小説は、保坂和志が言うように、確かにその先駆けなのかもしれない(未だ確信は無い)。

そんなわけで小島信夫の『抱擁家族』を読み始めているのだが、冒頭から只事ではない。『アメリカン・スクール』の次に講談社文芸文庫の『家族小説集』を読み、その次に『抱擁家族』を読むという順番はやはり正解だったと信じたい。

この週末も読む本が一杯あって忙しい。津島佑子『大いなる夢よ、光よ』、飯田章『破垣』、赤松利市『ボダ子』、田中英光全集第5巻。
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