2021/5/10 | 投稿者: pdo

私小説にも飽きたので、というか、男の私小説ではなく女の書いた私小説を読みたい、と思い、とりあえず本屋に行って目に付いた津島佑子『寵児』という文庫本を買って読んでみた。

著者については、太宰治の娘で、著名な現代作家であるという以外に何の予備知識もなく、読んでみたら私小説ではなかった。それでも、明らかに作家の家族をモデルにした人物が登場したり、離婚したシングルマザーという設定が作家自身の生活に近い境遇だったりで、私小説に準ずるような作品であると思った。

結論から言うと、非常に面白かった。酒も煙草も男もやる奔放な女性・高子の視点での物語。12歳の娘は母である高子との同居を拒み、姉の家に暮らすようになる。元夫の友人と食事した際に勢いで交わった結果妊娠したと分かり、高子は躊躇った末に産むことを決意するのだが…

津島の別の小説も読んでみたい。
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