2017/3/14 | 投稿者: pdo



30秒間佇んでいるだけの、究極まで削ぎ落とした、同時に、何も隠していないコマーシャルフィルム。

こんなショットに耐えうる存在は現在「のん」をおいて他に居ないだろう。

以前、「ホットロード」が公開される前に、日テレのZIPという番組で、能年玲奈のショートフィルムが毎日連続で放送されたことがあった。2013年の紅白歌合戦の前にも、毎日能年玲奈が30秒だけ紅白の宣伝をするというスポットがあった。

被写体としての彼女には、「とにかく映ってさえいれば何とかなる」という安心感のようなものを抱かせる要素があるのかもしれない。

これを「演技」と呼んでよいのか、という問題はあるにせよ、「女優のん」のTV画面における本格デビューは、不特定多数の番組の間に挿入される(これを「任意の番組の途中でゲリラ的に乱入する」と言い換えれば彼女のファンにとっては一種の爽快感が生まれるだろう)コマーシャルフィルムという形で達成された。

「のん」は自身のことを「創作あーちすと」と規定する。

女優というのは、彼女にとって、多様なあーちすと活動の一部分でしかないのかもしれないな、とさえ思わせる。

もはや彼女の人生そのものがドラマであり、それはどんなフィクションよりも劇的である。

「のん」は確実に単なる俳優とは別次元の存在となった。

否、元々別次元の存在だったことに、ようやく我々が気づき始めたにすぎないのだろう。


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