2017/3/2 | 投稿者: pdo

昨夜の「クローズアップ現代」を録画したのを観た。

冒頭に、キャスターの背後に、真ん中に清水フミカ、両脇にSMAPとのん(本名:能年玲奈)の巨大なイラスト。

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写真ではなく、敢えてイラスト。

事務所がどう言おうが、どうしても彼らの顔を映したい。

いきなりNHKの本気を感じさせた。

話題は、こまごまとした経緯など枝葉末節は可能な限り簡略化し、芸能契約の本質的な問題点である、「タレントの労働者性」という核心にズバッと切り込んでいく。

音事協の統一契約書を映したり、政府の担当者の見解(「労働者」かどうかは形式ではなく実態に即して判断する)を繰り返し流すなど、短時間で最大限に濃い内容。

昨年の11月には、厚生労働省が各芸能事務所に対して、上記の政府の見解を記載したパンフレットを配布していたという。

円満な辞め方を許さない事務所側の姿勢が、契約内容及び芸能関係者のインタビューから浮き彫りになる巧みな構成。

ある匿名の事務所関係者が「売れるまでにタレントに投資して、これから売れると言うときに独立されると、ふざけるな!という思い」とインタビューで語る映像。

音事協の統一契約書では、辞めるには書面による承諾が必要であり、契約終了後も契約更新のオプションが事務所側にあるなど、一方的に事務所に有利な内容になっているとの弁護士のコメント。

「事務所を辞めて干されたアイドル」の実例として、宍戸留美がインタビューに応じた。

アイドル時代は、月給7万で、交通費や衣装代は自腹。「お金を払ってアイドルをやっていた」と当時を振り返る。

ヌードを強要されそうになったり、事務所の方針に不満を持った宍戸は、事務所との契約を解除した。その後の数年間仕事はまったく来なくなったという。

宍戸本人のツイッターによれば、インタビューがあったのは昨年の9月ということなので、この番組の制作は、清水の件とは無関係に、かなり早い時期から進められていたことが分かる。

爆笑問題の事務所「タイタン」の太田光代社長に芸能事務所側の意見を代弁させ、「事務所とタレント相互の信頼関係とコミュニケーションが大切」と主張させる一方で、紀藤弁護士は「芸能界ルールの近代化」を訴え、「業界自身が適切な契約書を作成できないのなら、国が標準的な契約書を示すことも一つの方法」と示唆した。

番組の終わりには、メディア評論家影山貴彦の、<番組制作者は事務所の圧力に負けず毅然とした対応をすべき>という旨のコメントが紹介された。

全体として、この番組では、NHKのスタンスがかなり明確に示されていたように思う。同時にそれは国の方針にも沿っているもののようだ。

何よりも、今回の「クローズアップ現代」が発信したのは、「NHKは、事務所や業界の圧力に負けず、のん(本名:能年玲奈)をこれからも起用します」というメッセージである、と自分は理解した。

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腐った大木に一蹴りをくらわせるの図
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