2016/12/5 | 投稿者: pdo

今朝のNHKの「あさイチ」で「この世界の片隅に」が紹介されていた。

「シン・ゴジラ」や「君の名は」に絡めて、今年流行った映画の一つとしての取り上げられ方だったが、かなりの時間(10分くらい?)を割いていた。

能年玲奈については、「のん」が声優を務めたという事実のみ写真つきで報じた。

「あまちゃん」主役を務めたことについての言及は無し。最後にイノッチが「のんの声がよかった」と感想を差し挟み、周囲が緩く同調する流れで終わった。

感想としては、NHKが「のん」を写真付きで紹介したことは評価できるものの、あれだけ「あまちゃん」について騒いでいた「あさイチ」が(あまちゃんのときもホットロードのときもゲストに呼んでいるにもかかわらず)「『あまちゃん』の主役能年玲奈」について何も触れないのはやはり不自然な気がした。

「あまちゃん」と「あさイチ」を見ていたお爺ちゃんお婆ちゃんの中には、あまちゃんの能年玲奈と映画の声優「のん」が同一人物であるとは気づかない人もいるのではないかと思った。

逆に、その「不自然さ」から事情を汲み取ってほしいという制作側のメッセージのようにも感じられた。イノッチが最後に言及したのはギリギリのやり方だったのかもしれない。

途中で“トレンド評論家”とかいう人が出てきて、今年流行した商品のポイントは「参加型」にあるとして、この映画がクラウドファンディングで制作されたことについて触れたり、SNSでの高評価が動員につながっていることが強調されていた。

そのような見方は、間違いではないにせよ、今の現象は、やはり『この世界の片隅に』という映画作品のクオリティがズバ抜けていることが最大の原因であり、「参加型」や「SNS」の切り口を一般化してこの映画に当てはめることには疑問があると思った。

上記のような若干の不満点はあるにせよ、ある程度の時間を割いてこの映画を紹介し、「のん」を写真入りで紹介した「あさイチ」の姿勢は大いに評価できるものであり、「のん」の「の」の字も報じなかった先日のフジテレビ「ユアタイム」よりも、一歩前進といえるであろう。

先日の町山智宏氏のツイッターによる告発やその他の証言からすると、能年玲奈の元事務所であるレプロは、主にテレビ、ラジオのメディア媒体に対して、能年玲奈を出演させないこと、能年玲奈について言及しないことを申し入れているようだ。プロデューサーが能年玲奈の出演に向けて動き始めると、上層部から直前にストップがかかるようだ。

レプロが介入してくる理由は、能年玲奈はまだレプロのタレントであるという主張に基づくものと思われるが、契約は今年6月末で満了しており、レプロ側による一方的な契約更新は法的に無効であると思われる。仮に両者の言い分が異なっていたとしても、能年玲奈側の主張に基づいて能年玲奈という一タレントと契約することはできるはずで、あとは起用する側にリスクを負う覚悟があるかどうかだ(実際は下記に指摘する点を除けば現実的なリスクはほとんどないと思われる)。

その証拠に、レプロの息のかからない地方メディアや小規模メディアには能年玲奈は出演している。そして雑誌をはじめ活字媒体は、週刊誌や月刊誌、マンガ雑誌を含め、臆することなしに能年玲奈を起用している。

この状況からすると、テレビ局やラジオ局が能年玲奈について触れるのをタブー視する理由は、レプロ(とバーニング系列)のタレントを今後使わせないという脅しに屈しているからのような気がする(他の理由もあるのかもしれないが、ちょっと想像の域を超える)。

このあたりについては、『芸能人はなぜ干されるのか?』(星野陽平著、鹿砦社)という本に詳しいようだ。



嫌な言い方をすれば能年玲奈はメディアが無視できないほど商品価値が高いためにたまたま問題が表面化しただけで、このような芸能界の悪しき慣習によって抹殺され消えて行ったタレントは数知れない。

近々国会議員の有志が企画した『この世界の片隅に』上映会が開かれるらしいから、この芸能界の悪しき慣習について、隣国のように国会できちんと取り上げられ、能年玲奈のような犠牲者が今後出ないようにきちんとした法整備に向けた動きが始まることを願っている。個人的にはカジノを推進するよりもこっちの方を優先してほしい。
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