2013/11/29 | 投稿者: pdo
昨夜のフジテレビのドラマ『独身貴族』第8話を見た。
とても面白かったので、忘れないうちに書いておく。
北川景子演じる春野ゆきという新人脚本家が、映画製作会社の社長(草なぎ剛)と専務(伊藤英明)の間で翻弄されるというのが基本パターン。ある意味ベタなストーリーで、落ち(結末)も最初から見えているのだが、テンポがよく演出もツボを押さえているので、つい引き込まれてしまう。
特に北川景子の演技がいい。映画のスポンサーに好き勝手な注文をつけられ、自分への好意から映画化を推進する専務との板挟みになって苦悩し、夜中に会社で一人思わず泣いてしまうところ。その姿を社長に見られ、慌てて涙を隠しながら健気に振る舞うところ。
今回はここが特に素晴らしかった。それ以外にも、随所に見せる表情がいちいち的確で、まったく嫌味がなく自然に見れる。
・・・と思ったので、ネットで評判を調べてみたら、意外と辛口な意見も多かったので驚いた。
こんなことを書くと身も蓋もないが、結局のところ、「北川景子が美人過ぎて感情移入できない」という女性視聴者(草なぎファン多し?)の意見が反映されているような気がした。
北川景子自身もブログで、
ゆきが二人の男性を振り回したり、天秤にかけたり、という悪女に見えないようにするにはどう演じるべきか、というのがこのところの私の最大のテーマで、毎日頭を抱えています。
と書いているから、演技には相当神経を使っているのだろう。
でも、今のところ、少なくとも自分には、北川景子の演技はとても魅力的に映っている。
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とても面白かったので、忘れないうちに書いておく。
北川景子演じる春野ゆきという新人脚本家が、映画製作会社の社長(草なぎ剛)と専務(伊藤英明)の間で翻弄されるというのが基本パターン。ある意味ベタなストーリーで、落ち(結末)も最初から見えているのだが、テンポがよく演出もツボを押さえているので、つい引き込まれてしまう。
特に北川景子の演技がいい。映画のスポンサーに好き勝手な注文をつけられ、自分への好意から映画化を推進する専務との板挟みになって苦悩し、夜中に会社で一人思わず泣いてしまうところ。その姿を社長に見られ、慌てて涙を隠しながら健気に振る舞うところ。
今回はここが特に素晴らしかった。それ以外にも、随所に見せる表情がいちいち的確で、まったく嫌味がなく自然に見れる。
・・・と思ったので、ネットで評判を調べてみたら、意外と辛口な意見も多かったので驚いた。
こんなことを書くと身も蓋もないが、結局のところ、「北川景子が美人過ぎて感情移入できない」という女性視聴者(草なぎファン多し?)の意見が反映されているような気がした。
北川景子自身もブログで、
ゆきが二人の男性を振り回したり、天秤にかけたり、という悪女に見えないようにするにはどう演じるべきか、というのがこのところの私の最大のテーマで、毎日頭を抱えています。
と書いているから、演技には相当神経を使っているのだろう。
でも、今のところ、少なくとも自分には、北川景子の演技はとても魅力的に映っている。

2013/11/21 | 投稿者: pdo
椎名林檎のデビューは衝撃的だった。
美形で、パンクで、声が魅力的で、巻き舌がカッコよくて、バンドの中でギターを持つ姿がサマになっていて、いい曲が書けて、言葉遣いにセンスがあって・・・
こんな日本人の女性ロッカーがいたらいいな、という理想像をすべて体現した存在が現れたと思った。
デビュー曲の『幸福論』とデビューアルバムの『無罪モラトリアム』を聞いたとき、これでもう大丈夫だ(何が大丈夫なのかよく分からないが)、と思った。
以来、椎名林檎は僕の中で「活動してくれているだけで有難いミュージシャン(何が有難いのかよく分からないが)」という存在になっている。
そんな椎名林檎が、いつの間にかデビュー15周年を迎えたという。
最近の彼女の曲はそんなに熱心に聞いていないが、やはりデビューアルバムが一番好きだ。
歌詞が本当にいい。
1曲目の「正しい街」がいきなり泣ける。
18歳の時に制作された曲。デビュー直前、福岡で交際していた当時の恋人に、デビューするため上京することとなり、別れを告げた時のやりとりと心情を綴った曲。歌詞にも福岡にある「百道浜」「室見川」が登場する。椎名はこの曲を必ずアルバムの1曲目に収録すると決めていた。(Wikipediaより)
あの日飛び出した此の街と君が正しかったのにね
都会では冬の匂いも正しくない
百道浜も君も宝見川も無い
もう我が侭など言えないことは分かっているから
明日の空港に最後でも来てなんてとてもいえない
忠告は全てをいま罰として現実になった
あの日飛び出した此の街と君が正しかったのにね
2曲目の「歌舞伎町の女王」。
18歳の時に制作された曲。この曲は上京した時渋谷周辺を歩いていた際に、SMクラブのスカウトマンにスカウトされたときに思いついた曲。(同上)
「蝉の声を聞く度に 目に浮かぶ九十九里浜 皺皺の祖母の手を離れ 独りで訪れた歓楽街」
という出だしのフレーズが天才的だと思う。
3曲目の「丸ノ内サディスティック」。
デビュー前、イギリスに留学していた際にミュージックシーケンサーの打ち込みで作られ、歌詞は全て英語であったが、発表するにあたって語感の良い日本語に変えている。タイトルの「丸の内」とは、当時の営団地下鉄(現在の東京メトロ)丸ノ内線のことであり、主要駅が歌詞に登場する。(同上)
歌詞よりも曲ありきのノリのいいナンバーで、言葉遊びの才能が存分に発揮されている。こんな素敵な歌詞を書けるロックンローラーはこれまでいなかった。
4曲目の「幸福論」。
椎名林檎の歌詞の中で一番好き。涙が出るほどいい。アルバムやライブではわざと声を聞き取りにくくして謳っているが、直球ストレートな歌詞なので照れくさいのだろうか。
好きな歌詞を2つ挙げろと言われたら、自分はマーヴィン・ゲイのWhat's Going Onと、この曲を挙げる。
本当のしあわせを探したときに
愛し愛されたいと考えるようになりました
そしてあたしは君の強さも隠しがちな弱さも汲んで
時の流れと空の色に
何も望みはしない様に
素顔で泣いて笑う君にエナジイを燃やすだけなのです
本当のしあわせは目に映らずに
案外傍にあって気付かずにいたのですが
かじかむ指の求めるものが見慣れたその手だったと知って
あたしは君のメロディーやその
哲学や言葉 全てを
守る為なら少し位する苦労も厭わないのです
時の流れと空の色に
何も望みはしない様に
素顔で泣いて笑う君のそのままを愛してる故に
あたしは君のメロディーやその
哲学や言葉 全てを守り通します
君が其処に生きてるという真実だけで幸福なのです
これらのアルバム収録曲に加えて、シングル『幸福論』とカップリングされていた『すべりだい』という曲が大好きだった。
『無罪モラトリアム』と、シングル『本能』を聞いたとき、こんな作品が出せるミュージシャンが、これから何をやっても、どんな人生を送ったとしても、素晴らしくない筈がないと思った。
そんな椎名林檎が、デビュー15周年を迎えたという。
おめでとうございますというより、ありがとうございます、と言った方がしっくりくる。
完全に崇拝者だね。

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