2006/8/27 | 投稿者: pdo

昨日は高峰秀子なんておそろしくクラシックな女優を引き合いに出してしまったが、今のアイドルについて引き合いに出すなら、あの山口百恵さんの『蒼い時』(集英社文庫)の方がふさわしかろう。

これは本当に名著である。
出版当時は当然ベストセラーになり、文化人などもこぞって論じたようだが、文章が非常に美しく、エッセイとしてもたいへん優れている。

わずか21歳で引退し、芸能活動は実質7年間にすぎなかった彼女が、なぜアイドル史上最高の存在となり、現在に至るまで神話を作り続けてきたのか、その秘密がこの本の中にある。

今のアイドルにこんな文章が書けるか? 否、過去も未来も山口百恵しかいないであろう。

『ロボコン』で「夢先案内人」を熱唱していた長澤まさみチャンにも、是非呼んでもらいたい一冊である。

しかし、当時の百恵ちゃんのグラビアの顔は上戸彩に瓜二つだというのが今日の新たな発見だった。


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2006/8/15 | 投稿者: pdo

久々にまとまった時間があると、すっかりはまってしまった。
家人にはナイショ・・・ いかんいかん。

というわけで、今日はまず午前中に映画『深呼吸の必要』。

昨日見た『世界の中心で…』と同じ年の作品。淡々とした中にも味わいがあって、いい映画だと思う。こういう時間の余裕のあるときに見るのがちょうどいい。さとうきび刈りということで、季節的にも今にぴったり。

まさみ嬢は、無口で引きこもり気味の高校生役。ジャージ姿がやけにさまになっているが、セリフらしいセリフは最後のほうに一言出てくるだけ。まるで高倉健のような寡黙な演技力を見せてくれる。

彼女の違った一面が見れたという意味ではよかったが、これだけではいかにも物足りない。というわけで、午後は『ドラゴン桜』DVD。借りて見たのは2巻(2,3話)と6巻(10話&最終回)。

昨年TBSでドラマ化されたもののようだが、まったくノーチェックだったので、完全な初見。どんな話かもろくに知らずに見たが、非常に面白かった。まさみ嬢も準主役級の大活躍。よって大満足。阿部寛のハードボイルド熱血教師(弁護士)役がハマリまくりで、田村正和による古畑任三郎ばりの個性を発揮していた。

まさみ嬢は、バカでブスで家は貧乏で取り柄のない女子高生、あだ名は「ブー」。明らかに無理がある設定だが、とりあえず<普通>の女の子を演じることはできていた。最初から優等生の美少女という設定よりもこちらのほうが生き生きして見える。学園ドラマ主演というアイドル女優王道路線はこの作品をもって見事クリアしたといっていいだろう。

一説ではあの奥菜恵に似ているという<ハセキョー>こと長谷川京子も女教師役で出演。どちらかといえばツンと澄ました女優という印象があったのに、ずいぶんコミカルで天然なキャラを熱演していて、好感度かなりアップ。

完全な傍論だが、石野眞子と美保純が共に主役生徒の母親役で、完全なおばさん役が似合うのを見て、時代の流れを感じた。


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2006/8/14 | 投稿者: pdo

をようやく見た。

どちらも2004年の作品で、ヒット当時は関心がなかったので、どんな内容かも知らず、まったくの初見だった。

『下妻物語』は、なかなかよかった。フカキョンのロリータ衣装は、今なら小倉優子がやったほうが似合うのではないかと思いながら見ていたが、最後に納得。でも小倉優子でこのまんまのストーリーでも斬新かも。

ヤンキー役の土屋アンナの好演が光った。それ以上に映像や脚本ギャグのセンスがどれも優れていて、テンポもいいので最後まで飽きさせない。途中でホロリと来る場面もあり、爆笑する場面(水野晴男!)もあり、見終わった後は爽快感が残る。音楽もよかった! なんと「タイムマシンにお願い」が出てきたのにはびっくりした。最高です。

あと、阿部サダヲやっぱいい役者だね。さすが奥菜と一緒に動物園に行っただけのことはある(『正直しんどい』情報)。

これに対して、『世界の中心で愛を叫ぶ(映画版)』は、実に陳腐な三文ドラマとしか言いようのないものだった。役者を責めるつもりはない。むしろ皆よく頑張っていた。主人公の高校生時代を演じた男の子は特によかった(長澤まさみについては改めて述べる)。ただいかんせんストーリーに突っ込みどころがありすぎ。主人公とヒロインの馴れ初めや、今の婚約者との関係、安易な難病(白血病)の利用、ラストシーンのピンボケ具合等等、真面目に作っているにしてはアラが目立ちすぎる。『下妻』のように最初からギャグと分かっていれば矛盾なんかスルーできるのだが、シリアスに泣かせようとするドラマでは、ささいな不自然さがどうしても目に付いてしまう。

それにストーリー全体が男の身勝手な妄想の塊にすぎず、リアリティがまったく感じられない。第一、あんな万能の美少女がこれといって特徴のない主人公にあそこまで惚れる必然性がまるでないじゃないか。同じ妄想でも、『打ち上げ花火』の方がまだリアリティがある。なずなの駆け落ちの衝動は駅までしか続かなかったから。そのほうがまだ理解できる。

しかしここまでベタなストーリーにするなら、最後はいっそのこと本当に<世界の中心>で<○○〜!!(言葉は適当でよい)>って叫んでほしかったな

とはいえ、最近すっかり涙腺が緩んでいる僕は、こんなにベタすぎる演出にもかかわらず、終始タオルを手にボロボロ泣きながら見ていた。みっともなくて一人きりでないと見れない姿。

やはり、この映画のほとんど唯一の存在価値は、長澤まさみその人にある。この作品がなんとか形をなしていたとすれば、それは男の夢を全部引き受ける彼女の存在感に負っていると言わざるを得ない。この映画で、長澤は助演という位置づけで、最優秀助演女優賞ももらっているようだが、明らかにこの映画の主役は長澤まさみである。助演どころか、すべての配役を呑みこんでしまっている。

このまま順調に伸びていけばたいしたことになると思うが、芸能界は一寸先は闇だからね。気をつけて! 先輩方の貴重なアドバイスには耳を傾けたほうがいいかも。

ちなみに、われらが奥菜嬢は、かつて書いていたブログの中で、「セカチュー」を「・・・微妙」、「原作がなんでベストセラーなのかよくわからん」とのたまわっておられた。同感です。でも他人の作品には意外と辛口なのね。


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2006/8/5 | 投稿者: pdo

懐かしの作品を振り返る、第二弾。
今日は、この季節にぴったりの、あの名作。

実はこれリアルタイムでは見たことなくて、メグのファンになってからビデオを借りて見た。印象はやはり強烈だった。仮にメグのことを何も知らずにいきなりこの作品を見たら、やはりぶっ飛んだと思う。
否、後から見たのではなしに、この作品がメグとの出会いになっていたら、もっと深刻なことになっていたかもしれない。1ヶ月くらい眠れない夜を過ごしたかもしれない。

カメラワークや台本含め岩井俊二の才能も光っているが、やはりこれはメグのメグによるメグのための作品であろう。逆に言えば、彼女の魅力をここまで引き出せた岩井俊二の才能はやはり凄いと思う。

この映像でのメグの美少女ぶりは神話の域に達している。アイドル作品は10年も経てばどうしても古臭さを感じるものだが、“なずな”の少女と大人の間を揺れ動く切ない美しさは今見てもまったく色褪せていない。このDVD(ビデオ)を見て、なずなに恋しない小学生(中学生でもいいけど)がいるだろうか? 

真の意味で「妖しいフェロモンを放っている」というのは、学校中の男の子の夢を全部吸い取ってしまうかのような、この映像の奥菜恵のような女のことを言うのかもしれない。

とにかく、主題歌“Forever Friends”の切なさも含めて、20代以上の男性には普遍的な胸キュンをお届けできる作品だ。

この作品の数年後に作られた、後日談含めたドキュメント『少年たちは打ち上げ花火を下から見たかった』のDVDもメグファンには必見だろう。とりわけメグと小橋賢児による岩井俊二のシナリオ『檸檬哀歌』の読み合わせはなかなかの優れものだ。


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