目指せハリウッド

2016/12/13 | 投稿者: pdo

12月11日に長崎で行われたユース国連非核特使フォーラムのシンポジウムで、山田洋次監督が「私の映画もですが、『この世界の片隅に』をぜひみて下さい」と発言し、これを受けた吉永小百合が「監督、私も今同じことを言おうと思ったんですよ。」と答えたとか。

山田洋次監督の映画「母と暮らせば」は長崎をテーマにしており、広島をテーマにした井上ひさしの戯曲「父と暮らせば」と対になる作品という。「父と暮らせば」は2004年に映画化されている。

自分は上記の2作品とも未見のため、何ら意見を述べる資格はないことを承知で敢えて言えば、「この世界の片隅に」は上記2作品に決して劣らぬものであることが山田監督(と吉永小百合)の発言により公認されたと見て良いと思う。つまり第40回日本アカデミー賞を受賞してもまったくおかしくない映画であるということだ。

第38回ヨコハマ映画祭の作品賞(第1位)を受賞していることからも、もうそのことは自明の事実なのだが、もし「この世界の片隅に」が第40回日本アカデミー賞の受賞を逃すようなことがあれば、その選考過程の不当性が際立つことになるというわけだ。

(ちなみに、今回のヨコハマ映画祭受賞のニュースは、昨年の「海街ダイアリー」に比べて、マスコミの中で著しく不当な扱いしか受けていない。)

「母と暮らせば」で吉永小百合と共演している二宮和也は、演技力には定評があり、片渕監督が今年のエイプリル・フールに「声優が決まった。すずが能年玲奈、周作が二宮和也」と発言していることから、片渕監督の頭の片隅に「母と暮らせば」の印象があったのでは、との邪推も働く。(結果的に周作の声は細谷佳正で大正解だったわけだが。)

二宮和也は「硫黄島の手紙」のオーディションを受けクリント・イーストウッドの目に留まり重要な役に抜擢された。のん(能年玲奈)にもそうした道は開かれている筈である。彼女は前近代的な因習に縛られた狭苦しい日本の芸能界に到底収まるような女優ではなかろう。その意味からも、「この世界の片隅に」の英語版声優を彼女がやることは決して無謀なアイディアではないし、むしろ望ましいことだと思う。

のん(能年玲奈)であれば、岩手弁や広島弁を使いこなすのと同じように、役の上でなら、英語だって使いこなせる筈だ。個人的には、彼女の英語のセリフをとても聞いてみたい。きっと非常に魅力的に違いないので。

俳優には「世界のミフネ」のような例があるが(三船敏郎はつい先日ハリウッドの殿堂入りしたが、不当に遅すぎたと思う)、もうそろそろ日本の女優の中に野茂やイチローが出現してもいい。
1



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ




AutoPage最新お知らせ