2010年度版 このミステリーがすごい!-国内編-
1. 新参者 【東野圭吾】
2. ダブル・ジョーカー 【柳 広司】
3. Another(アナザー) 【綾辻行人】
4. 追想五断章 【米澤穂信】
5. 犬なら普通のこと 【矢作俊彦、司城志朗】
6. 粘膜蜥蜴 【飴村 行】
7. 仮想儀礼(上巻)(下巻) 【篠田節子】
8. 暴雪圏 【佐々木譲】
9. 龍神の雨 【道尾秀介】
10. 秋期限定栗きんとん事件(上巻)(下巻) 【米澤穂信】
アズマノは相変わらずスゴイなっていうのは置いといて、注目すべきは3位のアナザー!
アバターじゃなくてアナザー!
思えばこの本との衝撃的な出会いは生協やったな〜。
単行本コーナーとか普段は行かんねんけど、たまたまこの表紙が目に入って一目惚れして即決したっていう。去年の11月だか12月の話ですけどね。
その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。
いやいや、この表紙ヤバイやろ!

写真やからこそちょっとぼやけてるけど、実物を店頭で見たらとんでもない迫力ですよ。おまけに帯。魔力とはこういうことを言うのかもね。これは買わないほうがおかしい。
で、ホラーっぽかったから最初は恐る恐る読んでたんやけど、さすが綾辻行人、文は上手いからスラスラ読めるしあんまホラーっぽくないな〜って思ってたら…。まさかのw
さすがにあのシーンは俺には刺激が強すぎて、電車降りてからも若干ぶるぶる震えながら大学行ったっていう。
で、結末に関してはヴァン・ダインが読めばちょっと眉根を寄せそうな趣向が凝らされています。まー別に推理小説じゃないからええんやけどさ。
っていうかノックスの十戒ってホンマに「中国人を登場させてはならない」ってあるねんな。これだけ見たらものすごい偏見やな。
この本を一言で表すなら、おお振りの青春ミステリー×ホラー版、かな。
鳴は綾波以外の何者でもありません。気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。
気をつけて。
もう、始まってるかもしれない。