合掌造りはそれはそれで見てみたいけれども、今行きたいのは
六甲山です。
霊峰といいましたが、むしろ
心霊スポットとして様々な噂のある彼の山。
近代までは「むこのやま」と称され親しまれ、
六甲おろしなど昔なじみの言葉にも表れるように、歴史と文化ある山です。
若い頃は
阪神大水害(≠震災)のビデオを何度見させられたことか・・・。白黒映像で不気味にうねる水流は、子供心に想像を絶する心理的恐怖を刷り付けたものです。
さて、いつごろから言われはじめたのか、
六甲山には幽霊が出るというのはかなり有名な話となりました。
メジャーなのは
首なしライダー、白装束の女、落武者の霊、スカイフィッシュ
あたりでしょうか。いや私が聞いたことのあるものなんですけど。
ちなみに六甲山というと、
毎年のように遭難者が出ます。
決して大きな山ではなく山道整備も地方よりはされているはずなのですが、最近の「焼肉のたれ」遭難事件しかり、六甲山での遭難および未遂はよくニュースのネタとなりますね。
私が思うに、六甲山は
登山者の油断を誘う特殊環境にあるのです。
『正規の登山ルートはあるが、すぐ下に目的の山道が見えている。今進んでいる道をこのまま行くと、明らかに回り道だ。脇の山林に入ってまっすぐ進めば、かなりのショートカットができるはず。なに、目的の道は見えているんだ、迷うはずがない』
しかし実際はそう簡単にたどり着けない。見えているのに、なぜか全然距離が縮まらない。後戻りしようにも、もと来た道はもはや分からない。無情にも日は暮れ・・・
いわゆる「すぐそこ」状態となるわけです
これが、曰くつきの山とされる原因のひとつではないかとにらんでいるわけです。
ということで、
春休みは六甲山に行こうか。