長男に呼び出され、夕方、横浜に行きました。
長男は、まるでケニアにでも行ってきたかのように真っ黒に日に焼けていて、「真っ黒だね」と言うと、「ずっと外にいるから」
横浜、バイト、外にいて日焼け…おお!そうであったか。Y−150の警備員!…おっと、あまり言ってはいけないらしい。ってブログに書いちゃったけど、名前も伏せてあるし、これを読んだ方、誰にも言わないでくれえ。
今度、案内してくれるそうです。もし行かれる方がいらしたら、18時からチケットが安くなるので、夕方に無料のエリアを見て、夜からの入場がオススメだそうです。
長男の用事は、ある研修を受けるのに、誰かからの推薦状が必要とのことで、一筆書いてほしい、と。

経済の活性化のために若い力を育てたい、という主旨の、国がらみの研修なので、危険なことはないと思うけど、胡散臭くないこともない。宗教がらみではないな。本人次第ってことになるかも。これで彼のスキルがアップして将来に繋がっていくなら、やってみればいい。研修費が無料というところが怪しいけど、3ヶ月間、合宿なので、宿舎代と食費は自己負担です。
夜は仕事帰りの長女と待ち合わせ、横浜のスカイスパへ。
お風呂アフターは無料DVDで「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を見て、その後は、引き続きテレビでやっていた「千と千尋の神隠し」を見ました。
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」は、以前話題になった映画でしたが、私は初めて見ました。途中経過は、いらいらするのですが、ラストシーンが…死んでしまった相手に、自分の愛が偽りではなく本当であったということを信じてほしい、というあたりが、理解しにくいし、主人公が最後に「郵便配達が二度ベルを鳴らしたように、自分の心が救われた」というようなことを言うのですが、理解しづらい。この映画の評でも読んでみないと、私には分かりません。
「千と千尋の神隠し」は、封切り当時、観に行ってとても感動したのですが、なぜかもう一回見たいと思っていませんでした。なにか、引っかかるものがあったんです。
主人公の千(千尋)は可愛くないし、ハウルよりも好きな人は好き、と評価の高い美少年、ハクは胡散臭いし、顔なしやら、ゆばあばやら、おくされさま(実は位の高い川の神)やら、もやもやしていて、何より豚になった両親がいやで…
見たくないと思っていたのに、テレビでやっていたので見てみたら、引き込まれる。凄くおもしろい。
今回見てみて、可愛くないと思っていた千尋の真価を見出したし、ハクの一連の行動も理解したし、いろいろなことが腑に落ちました。
つまり、私が見たくない、と避けていたのは、自分の中の、人間としてのいやな汚い部分を突きつけられているみたいだったからなのではないかな。千尋は、まず前へ進む。不可能だとか、無理だとか思わない。
それは、すべて愛の力。
ハクが自分の名前を取り戻した時、ハクと千尋の目がキラキラ輝いていたのが、以前はわざとらしくて気に入らなかったのだけれど、あの輝きは、映画の主人公だからではなく、誰でもが心の中に失わずに灯している希望や喜びや、愛の輝き。
この映画で最もいやだったのは、たぶん、そんな大冒険をした娘のことをまるで知らずにいる両親の愚鈍さ。子どもの成長に気づかない親達全般の姿。だから、私は見たくなかったのです、多分。でも、今日見て、ぐいぐい引き込まれて、やっぱり面白い、と感心したのは、私自身が年をかさねて、子どもに戻りつつあるからではないのかな。
可愛くない千尋は、映画の、特に後半、輝いていた。そういう人に、わたしはなりたい。

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