4月5日(金)の45
15:54 坐漁荘(写真1〜3)
10年前のブログ
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【坐漁荘】
水口屋ギャラリーで、朝九時半から開いていると教えられてやって来た坐漁荘。
受付には誰もいませんでしたが、声をかけたら出てきてくれて、パンフレットをもらいました。ここも入場無料です。
靴を脱いで上がり、受付の方が奥に声をかけてくれて、奥にいるボランティアガイドさんが説明してくれるとのことでした。
最初に記帳をして、説明を聞きましたが、ガイドさんは新人なのか、あまりよく知らないので、ご自由にどうぞ、と言われ、えっ、と思いましたが、少しだけ、説明してくれました。
縁側から見える庭の先、数段低い場所にグラウンドがありますが、昔はグラウンドの所まで海だったそうです。今はグラウンドのさらに先に道路が通り、その向こうに海が見えましたが、埋め立てられてしまったのだそうです。(写真3)
すぐそこまで海だった頃は、さぞかしこの庭が美しかっただろうなあ。
庭の向こうは防波堤の石垣になっていて、庭に座って長い釣竿で魚釣りができたことから坐漁荘という名がついたそうです。
二階からの景色がよいこと、一階の縁側の先にサンルーム(写真2)があること、隣の部屋の棚に並べられている資料は好きなものを自由に取っていいこと、それだけ説明されました。写真は撮っていいそうです。入り口に館内飲食禁止と書いてあったので、本当は持参のおにぎりを食べたかったけれど、我慢しました。
サンルームの隣は洋風応接間。
そういえば、さっきの水口屋で、西園寺公望はしょっちゅう興津に来ては水口屋に泊まっていて、やがて自らの別荘を建てて、興津の人になった、と書いてありました。
逆にここで聞いた話から、海が埋め立てられて景観が悪くなったことが、水口屋が旅館を廃業するに至った原因のひとつではないかと推察されます。
二階に行くと、上がった所の廊下が鶯張りになっていました。
それぐらい説明しておいてほしかった。キイキイ言うからドギマギしちゃいました。
鶯張りは、防犯のために用いられたようで、廊下の床が二重構造で、下側の木材が厚め、上が薄めになっていて、上下の木材をつなぐくさびに遊びをもたせることによってきしむそうです。
二階からは確かに景色はよいけれど、海側の景観は道路に遮られているから、庭が見える一階からの眺めの方が、私は好きです。
外壁に檜皮を使ったり、一見質素に見えますが、贅沢な建物だと思いました。
庭も見学して、坐漁荘を出ました。20分ほど見学していました。
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本日の46に続く


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