4月3日(水)の47
16:22 智方神社(写真1)
駿東郡清水町長沢の智方神社。ご祭神は後醍醐天皇の皇子護良親王。
この神社には護良親王の伝説が伝わります。
護良親王は皇位略奪と足利尊氏暗殺計画の罪で鎌倉の足利直義に預けられ幽閉されます。ここに鎌倉では中先代の乱が起きました。
中先代の乱とは、鎌倉幕府の残党北条(平)時行が鎌倉奪還を謀ります。
足利直義は後憂を考え、淵辺義博に護良親王を殺させ、鎌倉を脱出しました。
また、護良親王の首はその後、側女の南の方(藤原保藤の娘)が持ち出したといいます。
南の方は親王の首を京都に届けようと追手に追われながらここ、黄瀬川の川岸まで逃げてきました。
しかし、黄瀬川は嵐のため増水して渡れません。
もはやこれまでと思った南の方は黄瀬川の川岸に親王の首を埋め、その目印に楠を植えたそうです。
その場所がここ智方神社だと言われています。
16:29 潮音寺(写真2)
潮音寺境内には亀鶴姫の碑(写真3)があります。亀鶴姫は以前亀鶴観音寺の本尊として曽我兄弟の仇討ちに登場する黄瀬川宿の遊女で、同寺が廃寺になった明治12年にこの潮音寺に移されました。
鶴亀は、曽我兄弟の仇、工藤祐経の愛人でした。
本日の48に続く


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