2012/10/18  2:53 | 投稿者: 江夏亜希子

クリニックをしていて、うちの患者さんの
「ありがたいな〜うちのことを理解してくださっているな〜」と思うところは、
あんまりネットの口コミサイトを利用されないところ(笑)。

受診されて「よかった」と思っていただけた方は、
着実にご家族(お母さんやお嬢さん、姉妹など)や友達、会社の同僚などを
「(本当の)口コミ」で紹介してくださる。
そういう方だと、初診でゆっくり時間をかけて話をすることなども、
ちゃんと理解してきてくださるので、非常にスムースに診療が進み、とてもありがたいです。

そんな中でも「こんな受診の仕方は理想的だな〜」ということがあったので、ご紹介します。

中央区内にお住いのお母様。
月経のトラブルがあり、区の検診もかねて初診され、
現在はピルを内服し、定期的に通院されています。
中学1年のお嬢さんがいらっしゃり、
「初潮が来て半年が過ぎたけれど、不順で、不正出血も続くので、
 区からのHPVワクチンの相談も兼ねて受診させたい」
とのことで一緒にいらっしゃいました。

当院では、どんな症状でお見えになる方でも、初診時には、
「子宮頸がんとHPVの関係、性交を経験する前にワクチン、経験したら検診が必要」
「月経の仕組みについて」
は説明することにしているのですが、
もちろん、お母さんにはすでにお話をした内容を、
お嬢さんをメインに(お母さんは横で聞いていていただいて)説明していきます。

月経は、血が出ることが大切なのではなく、排卵が大切であること、
そして月経の仕組みについては、こちらの「お勉強ブログ」に書いた内容をまず説明します。

思春期になって、体脂肪が17%を超えると、排卵の準備がはじまるのですが、
まだ、視床下部−下垂体の機能が未熟なので、うまく排卵できないことが多いものです。
排卵できないということは、子宮内膜を維持するプロゲステロンの働きが足りないので、
子宮内膜が不安定で、不正出血をしたり、
月経と思ったのにうまく止血しなかったりするものです。
(これがいわゆる「無排卵月経」)
このプロゲステロンには、体温を上げる働きがあるので、
毎朝体温を測って記録する(基礎体温)と、
自分が排卵できたかどうかを自分で知ることができるのです。

この方の場合、不正出血が始まってからお母さんの勧めで基礎体温を付け始め、
持参されていたのですが、娘さんは基礎体温を付けることに意味があると
納得されたみたいです。

今回みたいに少量の出血で、すでに止まりかけていたので、
もし、基礎体温が上がらず、大量に出血する場合は、
「うまく排卵できた時のように子宮内膜を維持してから剥がすために」
ホルモン剤を使えば止めてあげられることを説明し、
基礎体温を続けて様子をみることになりました。

そして、子宮頸がん予防策としてのHPVワクチンの話へ。
こちらの「お勉強ブログ」に書いたようなことを一通りお話ししました。

「性交を経験するまでにワクチン接種を受けること」が大切です。
現在中学生が接種の対象になっている理由は、
今どきの高校生の6割が性交を経験するとデータが出ているため。
その前に接種となると中学生のうちになる。
でも、幸い、中央区は理解があって高校3年生までが対象になっている。

今は、「みんなが経験するから」って急いで体験しちゃう人も多いみたいだけど、
人生の先輩としても、産婦人科医としても、心身ともに大人になってからした方が、
自分の心も体も守ってあげられると思う。
必要以上に性交を怖がる必要はないけれど、
せめて大学生になるまでは、経験しなくてもいいものだと、私は思う。
(横で、お母さんも大きくうなづく!)
もし、それまで待てるようなら、高校生になってから接種してもいいのでは?
と思うけど、どうですか?

と聞いたら、ご本人、
「私も、高校生のうちは、(性交なんて)しなくていいと思う。
 だから、高校生になったら注射うちにきます」
ですって!!(心の中でガッツポーズ!!)

ということで、今回はHPVワクチンを打たず、
基礎体温のつけ方を確認し、2か月後に出血と基礎体温の確認に再診することを約束し、
近日中に、インフルエンザのワクチン接種に来られることになりました。

あ〜こういうのが「家庭医」なんだよね・・・と改めて。
地域に根差して、母と娘と、そのうち、その娘・・・なんて、うれしいじゃないですか?

お母さんと一緒に婦人科に来て、オープンにいろいろ相談できる、
そのうち、娘さんが一人で来られるようになって、
彼氏ができて、がん検診をするようになって、ピル飲んで、
ピル止めて妊娠の(基礎体温とタイミングの)指導して、妊娠して・・・
それを見守ることができる仕事って、やっぱり嬉しいな、
そんな仕事につけて幸せだな・・・と実感した出来事でした。

そして・・・このお母さん、本当に「賢い」ですよね。
自分もきちんと検診をお受けで、メンテナンスができている。
そして娘さんのことも一人で抱え込まず、上手にプロの力を利用される。
そんなお母さんが増えていくお手伝いができたらいいな〜と思うのです。
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2012/8/22  13:51 | 投稿者: 江夏亜希子

近年になく、風疹が大流行しているとのニュースが流れ、
当院に通院中の患者さんからも、よくご質問を受けるようになりました。
既に多くの方が、麻疹・風疹抗体検査を受け、必要な方はワクチン接種をお受けです。

それだけではなく、本来子供の時にかかっているはずの感染症、
「ホントにかかっているのか不安」
「ワクチンを打っているかどうか、母子手帳もないからよくわからない」
「母親の記憶も曖昧でよくわからない」
「抗体が下がっていないか不安」
「麻疹・風疹だけじゃなく、おたふくや水疱瘡も不安」
という話をよく聞くようになりました。

今回、これを機に、麻疹・風疹だけではなく、防げる病気は徹底的に予防しよう!との観点から、自費の感染症検査のセット組を見直しました。

これまで、当院では
「感染症A」として、血液検査による抗体検査を、
・ 風疹(三日はしか)
・ 麻疹(はしか)
・ HTLV-1(成人T細胞白血病)
   大人になって発症する、ウイルス感染による白血病で、
   母乳により母から子に感染するウイルスです。
の3項目をセットで、税込み3150円(かなり格安!)
各1項目で税込1575円で行ってきましたが、

今後は、「感染症A」として、
 ・ 風疹(三日はしか)
 ・ 麻疹(はしか)
 ・ HTLV-1(成人T細胞白血病) の従来のものに加え、
 ・ 水痘ヘルペス(水ぼうそう)
 ・ ムンプス(おたふくかぜ)  の2項目を追加しました。
各1項目では税込1575円ですが、
この5つの中から3項目で3150円(税込)、5項目で5250円(税込)
で行えるようにしました。

ご不明な点がございましたら、ご予約の際、
または受診の際に院長までお尋ねください。
(受診当日に、お受けいただくことも可能です。)

ただし、当院はあくまでも婦人科クリニックですので、
この感染症の話だけではなく、
初診の方には必ず「子宮がん検診と婦人科エコー」など、
婦人科として必要な検査についても確認、説明させていただきますので、
「この検査だけを受けて、他の話、説明は不要」
という方の受診はご遠慮いただいておりますので、ご了承ください。

なお、風疹大流行について、抗体検査やワクチンの必要性は、
不妊治療の患者さんをご紹介するなどいつもお世話になっている、
「産婦人科クリニックさくら」の桜井先生のブログによく書いてくださっているので、
リンク先をお読みいただけますと幸いです。
・・・・あ、うちの料金設定、メチャメチャ安いな・・・(苦笑)。
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2012/4/11  10:31 | 投稿者: 江夏亜希子

四季レディースクリニックは開院2周年を迎え、
検診メニュー、自費診療の料金設定について見直しを行いました。

2年経過すると、新しい治療法や検査ができたりで、
診療ガイドラインなどにも変化があったりするものです。

大きな改定点は以下の通りです。

1)子宮頸がん検診は、従来の細胞診に加え、HPV検査の併用を推奨します。

2)子宮頸がんの原因であるHPVのほか、風疹、麻疹、B型肝炎ウイルスなど、予防できる疾患のワクチン接種を推奨します
  そのために、風疹、麻疹、肝炎ウイルスを含む感染症抗体検査を推奨します。

3)避妊だけでなく、月経トラブルの治療の選択肢としてのホルモン治療を推奨します。
  ・ミレーナ(子宮内避妊システム)の料金を値下げしました。
  ・低用量ピルに、ジェネリックの「ファボワール」を採用しました。


4)検診メニューに消化器検査(ピロリ菌・便潜血)を加えられるようになりました。

料金の詳細は下記のファイル(WORDで作成)をご参照ください。
なお、新しい検診メニュー、料金は2012年5月1日から施行します。

自費診療・検診メニュー料金表   12012.5.docx
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2012/4/9  10:23 | 投稿者: 江夏亜希子

4月9日「子宮の日」。
おかげさまで四季レディースクリニックは開院2周年を迎えました。

無事日々の診療を行えますのも、

当院のことを理解して、方針にご協力いただいて通院してくださる皆様、
患者さんの緊急時や手術が必要な際、検査や妊婦検診など、
当院でできない診療を引き受けてくださる近隣の医療機関のスタッフの皆様、
当院のことを支えてくださる業者の皆様、
大家さんをはじめ、人形町の皆様・・・

本当に皆様のお陰だと心から感謝申し上げます。

これからも初診を忘れず、当院に与えられた使命を考えながら、
日々、コツコツと診療を行って参りたいと思います。

これからも変わらぬご支援・ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。


2012年4月9日
四季レディースクリニック
院長  江夏亜希子
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2012/1/5  11:20 | 投稿者: 江夏亜希子

皆様、あけましておめでとうございます。

本日より、四季レディースクリニックは2012年の診療を開始いたしました。

今年も、どうぞよろしくお願いします。

人形町は、年末の注連縄飾りの出店はすっかり撤収。
新年を祝うちょうちんのみが残っています。

と、思って、診療を始めたら、窓の外から「木遣歌」(っていうの?)が。

患者さんが帰られたので、窓の外をのぞいてみたら、
揃いの法被に纏を持った、町内会の皆さんが!

あわててカメラを持って、ベランダに出ると、
もう通りの向こうに消えていくところでした。

クリックすると元のサイズで表示します

クリニックの並びの、居酒屋「北海道」の前の「からくり時計」から出てきたんじゃ?
と思うような風景でした。

皆さん、こんな楽しい人形町に、どうぞお越しくださいね!
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タグ: 人形町 婦人科

2011/12/1  23:09 | 投稿者: 江夏亜希子

12月になりましたね。
急に寒くなって、ふと気がつけばこの11月が終わってた!
ツイッターでつぶやく以外はこのブログを放置してしまいました。ゴメンなさい。
しばらく書かないと、どうやって再開していいものか・・・。
書き出しがなかなか浮かばなくって、きっと今日を逃すとまたズルズル更新しない日が続くことが予想され、日付が変わらないうちになんとか書いておきたいと思います。

このブログも、2004年の12月に始めたから、もうまる7年になるんですよね!
スポーツドクターを夢見て医師になって、スポーツドクターとして仕事をするため、
希望に燃えて東京に出てきたのが2004年10月。
当時流行り始めたブログ、クリニックの宣伝も兼ねて始めてみようと、
結構迷わずに「女性のスポーツドクターの日記」ってタイトルを決めて書き始めました。

それからまる7年。いや〜、そんな月日が流れたのだとびっくりしてしまいます。
自分自身、公私共に、様々な変化がありました。

個人的には、2004年の2月に離婚を経験し(それも東京に出てきたきっかけの一つ)、
東京に出てきて、「お一人様」生活を経て、佳きパートナーと出会い、再婚。
それから2回の流産、子宮筋腫と腺筋症の手術、そして不妊治療。
そんな中での、愛しい「あんこお嬢」との出会い。
夫の単身赴任もあったな〜。
それから・・・大好きな父の食道癌発覚から、短い闘病生活の末の別れ。

仕事の面では、鳥取の医局を離れて東京のクリニックに勤めるようになって、
「勤務医」として様々な経験をさせていただくとともに、
経営者と自分の目指す医療の狭間で様々な想いを抱えていました。
週に半分ずつ、宮崎と東京とを往復して診療した日々もあったっけ?!
そんな日々の中で、自分が産婦人科医として得意としていること、
どんな医療をしたいと思っているのか、少しずつ固まってきました。

婦人科医として「女性のスポーツ医学」を実践したくても、
アスリートの月経トラブルをなんとかしたいと思っても、
もともとが「男性社会」であるスポーツ界の中で、
月経のことを声高に叫ぶこと自体、かなり風当たりが強いことも肌で感じてきました。
結局、そもそもの婦人科の敷居の高さをなんとかしないと、何の解決にもならない。
「全ての女性が症状が出る前に婦人科検診を受けるのが当たり前」にならないと、
何も始まらないのです。ですから、自分の目指すものは
「健康な女性がもっと元気に暮らせるための健康医学」なのだということも固まってきて、そのために何ができるのか?を考え続ける日々でした。

このブログを読み返すと、一つ一つの出来事が起こったときの自分の気持ちをはっきりと思い出すことができます。本当にありがたいことです。

そして、その温めてきた「想い」を形にするために開業して1年半が過ぎました。
そうそう、昨日11月30日でカルテ番号は1800番を超えたんですよ!

当院の診療内容や方針を信頼して通院してくださる方々が徐々に増え、
皆さんに安心して通院していただくためには、
予約の取り方など、細かなルールを決め、皆さんに守っていただくことが必要です。
それに苦痛を感じている方もいらっしゃって、クレームを受けることもありますし、
そもそも私の診療方針と合わず、通院を止められた方もいらっしゃるのは
重々承知で、心苦しいところではあります。
それを思うと、このブログの更新が苦痛になっていた、という部分も正直に言ってあります・・・。

でも、経営者としてというか、
「四季レディースクリニック」を「わが子」として育てていく「覚悟」を決めた者として、
万人に愛される「いい子」ではいられない、
大切なものを守るためには心を鬼にしないといけないところが沢山あることを
痛感する毎日です。

そんな覚悟を新たにして、またボチボチとこのブログで自分の思いを綴っていきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします!
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2011/10/12  20:57 | 投稿者: 江夏亜希子

毎年、10月の人形町はとても賑やかです。
明日、13日から15日までの3日間は、クリニックが面している人形町通りに出店がずらりと並ぶ「人形市」。
来週は、隣の小伝馬町辺りの路地に夜店が立ち並ぶ「べったら市」。
どうぞ皆さん、遊びにきてくださいね!
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