2014/7/30  12:35

第37回性教育指導セミナーに参加してきました!  女性の健康

7月26日(土)は、外来を臨時休診にさせていただき、
滋賀県大津市で行われた第37回日本産婦人科医会性教育指導セミナーに参加してきました。
(26日は県民公開講座、27日がセミナー)

性教育指導セミナーとの出会いは、まだ国立米子病院に勤務していた2003年に、産婦人科医行う性教育の模擬講義を行うという企画があり、無謀にも応募したところ、一番若かったためか当選し、高校生対象の講義を担当させていただいたのが始まり。
・・・世を忍ぶ、仮の苗字で出ていますね・・・(笑)。

その後も、鳥取県内の中学・高校で性教育講演をさせていただいていたんですが、
2004年10月に東京に来てからはなかなか学校性教育とご縁がなくなり、大人対象のスポーツ医学や更年期、月経トラブル対処などばかりになって、少し残念に思っていました。
で、2005年の博多でのセミナーに出席して以来、しばらくご無沙汰しておりました。

昨年、避妊教育ネットワークに加入させていただき、ここ何年かは前日の県民公開講座でそのメンバーがロールプレイ(寸劇)を披露しているということを知り、是非公開講座から出席したいと休診にして出かけた次第です。

今回のメインテーマは、
「妊娠の適齢期はあるのだろうか?
 その為の性教育はどうしたらいいのだろうか?」

県民公開講座では、日本産婦人科学会の特命理事であり、女性クリニックWe!TOYAMAの院長 種部恭子先生から「女性のライフプラン〜男女とも妊活は思春期から〜」のテーマで、いつもながらわかりやすく熱く温かい「種部節」を聴かせていただき、すごく明るく前向きな気持ちになった後、ネットワークメンバーのロールプレイ。
若年妊娠・高年妊娠、それぞれの問題点を寸劇でメンバー有志が演じました。
まぁ、この先生方の芸達者なこと!
脚本は長野市丸山産婦人科の渡邉智子先生が書かれたものですが、それがメーリングリストで回ってきて、配役は立候補で決まり、4月の勉強会の時にちょっと読み合わせをして、後は当日、数時間の練習で、ここまでの出来!
最後に、メンバーみんなで「恋チュン」の替え歌「夢見る・フォーチュンベイビー」を踊りました。私も舞台の端っこで踊らせてもらいましたよ!
(前日、汗だくになって練習して行きましたが、昨年末のようにふくらはぎが痛くなることはなかったです(笑))
夜の懇親会も琵琶湖クルーズで盛り上がりました!

そして、7月27日(日)セミナー本番。
産婦人科医だけでなく、性教育に関わる看護師、助産師、養護教諭なども対象になるもので、参加者300人程度の小じんまりとした会なので、いくつもの会場で並行して講義が行われることがなく、みんなが一つの会場で同じ講義を聴ける、というのがとてもよいと思いました。
さて、内容ですが、
大会会長でもある、滋賀医大地域周産期医療学教授の高橋健太郎先生による教育講演1
「思春期からのHPV感染と子宮頸がんの予防〜大切な子宮をなくさないために〜」
子宮頸がんとHPV感染、ワクチンと検診について分かりやすく解説がありました。

同じく滋賀医科大学の産科学婦人科学教授である村上節先生の特別講演
「日本の生殖医療の現状」妊娠の適齢期〜生殖医療と周産期医療の視点から〜
今回のテーマを産婦人科医が学問として冷静に語るとこうなる、というデータを示していただきました。やはり年齢に伴う卵子の質の低下は避けられないし、高齢妊娠では周産期のリスクもかなり高くなること、しかしこの10年余りで急激に出産年齢が上昇していること、数字で示していただき、納得。逆に10代の若すぎる妊娠のリスクもあり、
「産婦人科医として言える『適齢期』はやはり20代後半、遅くても30代前半まで」
というのに納得!でした。
「代理出産」や「卵子提供」による妊娠も示され、医学の進歩で、望めば「妊娠」は可能になっていることも。もちろん倫理上の問題や様々なリスクがあることを度外視すれば、ですけどね。

ランチョンセミナーは、飯田橋レディースクリニックの岡野浩哉先生の教育講演
「女性ホルモン製剤(OC/LEP)と血栓症」
岡野先生にはいつも本当にいろいろなことを教えていただいており、この半年、私の血栓症に関する知識の半分以上は岡野先生から教えていただいたことではないか?と思えるくらいですが、何度伺ってもわかりやすくためになるお話でした。
日本中の産婦人科医だけでなく、医師みんながこの知識を持っていると、低用量ピルに対する誤解や過剰な恐れがなくなるのにな〜と、いつも思います。

そして午後のシンポジウム。
「妊娠適齢期の現在・未来」
〜妊娠適齢期を踏まえた性教育を子供たちにどのように指導していくかを考える〜
これは本当におもしろくためになりました。
様々な立場(産婦人科女性医師、精神科医、宗教学者、保健・行政担当者、教育者、保育室に子供を預けるお母さん、子育て男性)からの意見が述べられたわけですが、特にこれまでなかなか聞けなかった宗教学的見地と、子育て男性の立場から。
宗教の話は、改めて書かせてもらいますが、
子育て男性(いわゆる「育メン」)の立場からの話をされた「NPO法人ファザーリングジャパン」の事務局長、眼科勤務医を妻に持つ3人の子のパパ、徳倉康之さんのお話は本当に面白かったです。
やっぱり、「女性の活用」なんていう前に、これまでの日本は男性の働き方にも問題があるわけで。
男女ともに家庭科が必修科目になったのは中学校が1993年、高校が1994年→その時の学生さんたちが2012年には31〜35歳になっており、彼らが今どきの子育て世代になっていると。
家庭科を習って家のことをするのは当然になっている世代に、そうじゃない世代が会社に押し込めることはあってはならないんじゃないかなぁ〜と。
不妊に悩む患者さんの多くから、「旦那さんが出張で不在」とか「帰宅が遅くて疲れててそれどころじゃない」なんていつも聴かされているのもあって、やっぱり男性の働き方改善が大きな鍵を握っていると実感。
男女ともワークライフバランスがとれてこその少子化対策!と本当に心から思いました。

来年のセミナーは広島で開催されます!
今からとても楽しみです。
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2014/4/29  23:40

東京23区の2014年度版 子宮頸がん検診受診要綱一覧   婦人科検診

そして、今年もまとめてみました。
東京都23区の子宮頸がん検診実施要項!

いや〜。また今年もバラバラですねぇ〜。

足立区は、昨年同様、ハガキで申し込んで2000円支払い要。
新宿区も2000円ですね。
北区!6月〜7月しか受けられない?
江戸川区は、2年に1回、いつでも実施医療機関に行けば無料で受けられるという意味でとても素晴らしいのですが、問題は「あなたは対象ですよ」という通知がないこと。
せっかく機会があっても、知らなきゃ受けられませんよね。

私は、そういう意味では中央区、素晴らしいと思います。

昨年も書きましたが住民から「自分たちの受けたい、受けやすいがん検診」について声を上げていくのって、本当に大切です。
子宮がん検診は、どの部位のがん検診より有用性が確立されたがん検診なのですから!

ちなみに、子宮がん検診を受けるには、
・住民票がある自治体で受ける
・職場の健保組合の検診で受ける
・かかりつけ医で自費で受ける
という、3つの方法があります。
あなたにとって受けやすい方法で、確実に検診を受けましょう!

※不正出血などの症状がある場合には、保険診療で行うこともあります。

子宮頸がんは性交(や、それに類する行為)で感染するHPVが原因です。
性交経験のある女性の誰もがかかる可能性があるものです。
HPVに感染しただけでは症状がなく、
出血が「がん」を発症したサインであることも多いので、
不正出血などの症状がないうちに検診で見つけることが大切です!
子宮頸がんは「がんになる前に見つけられる数少ないがん」。
検診を受けないなんてもったいないですよ!!


足立区
http://www.city.adachi.tokyo.jp/hoken/fukushi-kenko/kenko/25kenkou3.html
荒川区
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/kurashi/hokeneisei/seijinkenshin/shikyuukeigankenshin.html
板橋区
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/013/013208.html
江戸川区
http://www.city.edogawa.tokyo.jp/chiikijoho/kohoedogawa/h22/220320/220320_45.html
大田区
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/hoken/seikatsusyukanbyo/gan.html
葛飾区
http://www.city.katsushika.lg.jp/20/77/008802.html
北区
http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/service/176/017622.htm
江東区
http://www.city.koto.lg.jp/seikatsu/hoken/6855/20622.html
品川区
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000013400/hpg000013364.htm
渋谷区
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/fukushi/health/health/kenshin_can.html
新宿区
http://www.city.shinjuku.lg.jp/fukushi/file02_01_00038.html
杉並区
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/guide/guide.asp?n1=70&n2=600&n3=100
墨田区
http://www.city.sumida.lg.jp/hokenzyo/kenshin/gankenshin/cancer_shikyu-nyu.html
世田谷区
http://www.setagaya-call.jp/faq2/userqa.do?user=setagaya&faq=faq_main&id=13001539&parent=13005003
台東区  
http://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/kenko/gankensin/shikyukeigankenshin.html
千代田区  
http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kenko/kenko/kenkoshinsa/shikyu.html
中央区
http://www.city.chuo.lg.jp/kenko/kenko/kenkougansika/kenkosinsagankensin/sikyu2013.html
豊島区
http://www.city.toshima.lg.jp/kenko/kenkoshinsa/9199/009200.html
中野区
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/402000/d001777.html
練馬区
http://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/hoken/kenkoshinsa/gankenshin/shikyugan.html
文京区  
http://www.city.bunkyo.lg.jp/_8052.html
港区
http://www.city.minato.tokyo.jp/kenkouzukuri/kenko/kenko/shinsa/gan/kenshin.html
目黒区
https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/hoken_eisei/shinryo/shikyugan.html


※荒川区、江東区、世田谷区、台東区、目黒区はまだ更新されていませんので、クリックすると昨年度の情報が表示されます。(4月29日現在)
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2014/4/29  23:24

平成26年度 中央区子宮がん検診、始まります!  婦人科検診

今年も、5月1日から中央区子宮がん検診が始まります。

詳細は、中央区HPに記載してある通りです。
※2014年5月1日(木)から12月27日(土)までが受診期間となっていますが、
 2015年3月10日まで受診可能です。

検診の対象となるのは、例年と同様、20歳以上で、
今年度(2015年3月末まで)に偶数年齢になる方が対象です。
対象者には、すでに中央区から受診券が届いていると思います。

また、今年は対象でない方でも、昨年受けていない方(昨年中に中央区に転入された方も含む)も申し込みすれば受診可能です。
(受診券を紛失した方も、再発行が可能です。)

受診券発行の申請、再発行手続きは、中央区へ直接お問い合わせくださってもいいですが、
当院からもご本人からのご依頼があれば手続きが可能ですので、ご遠慮なくお申し付けください。

中央区子宮がん検診を当院でお受けいただく場合、ご予約が必要です。

<当院に受診されたことのある方>
インターネットの「再診予約」から、
「再診+内診あり」の枠でご希望のお時間にご予約をお取りください。
※インターネット予約の案内をされていない方は、診療時間内にお電話でご予約をお取りください。

<当院をこれまで受診されたことのない方>
当院診療時間内にお電話をいただくか、
初診予約専用メールフォームをご利用いただき、
「婦人科検診希望(症状なし)」を選択、要望欄に「中央区子宮がん検診希望」とご記載の上、ご送信ください。
なお、中央区子宮がん検診以外に、何かご相談されたい症状がある場合には、
通常の「初診」として診察時間を確保いたしますので、必ず予約時にお伝えください。
まずは区の検診のみお受けいただき、2〜3週間後に改めて検診結果説明と同時に初診としてご来院いただくことも可能です。

※お願い
1)土曜日は再診の方で大変混み合いますので、
「当院に受診されたことのない方で中央区検診のみ」という方の事前予約はご遠慮いただいております。
当日朝にお電話いただき、予約に空きがあれば、お受けいただける場合がありますので、土曜日ご希望の方は当日朝にお電話をいただきますよう、お願いします

2)初診の方も、再診の方も、「中央区子宮がん検診のみ」でご予約いただいた場合は、当日は検診以外のご相談には対応いたしかねますので、ご了承ください。
(取り急ぎ検診のみ受け、改めて受診予約をお取りいただくことをお願いしています。)

【所要時間について】
「中央区子宮がん検診のみ」でご来院いただく場合も、
受付からクリニックを出られるまで20〜30分程度のお時間をいただきます。
<内訳>
 受付(問診票記載、カルテ作成(5分程度)
 看護師から問診・検査内容(オプション検査希望)の確認など(5〜10分程度)
 内診室で医師の診察(5分程度)
 会計(オプションのある人)、検査結果受け取り方法の説明など(5分程度)

ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。


なお、国の予算による「女性特有のがん検診クーポン」は、
今年4月1日時点で20歳の方のみが対象です。
対象者には、改めて受診券が届き次第受診可能となります。
受診券が届くのをお待ちください。
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2014/4/9  17:07

おかげさまで4周年を迎えました!  四季レディースクリニック

本日、4月9日、「子宮の日」。

四季レディースクリニックは、おかげさまで4回目の誕生日(開院記念日)を迎えました。

毎日、いろいろなことがあり、全力疾走で駆け抜けた4年間だったように思います。
図らずも、いろいろな公的なお仕事をいただくことも増え、
でも、診療にはできる限り穴をあけないように、と思うと、
どうしても、このブログの更新が滞ってしまい、申し訳ありません・・・

一日に拝見できる患者さんの数に限りがあり、
初診の方には予約が取りにくくて申し訳ないのですが、
それでも1日1〜2人ずつカルテ番号が増え、もうすぐ3000番になりそうです。

これからも一日一日を大切に、
お一人おひとりの患者さんと、真摯に誠実に向き合って参りたいと思います。


現在産休中のスタッフから、かわいいお花が届きました。
まみさん、ありがとう!

クリックすると元のサイズで表示します
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2014/4/4  22:00

平成26年度 中央区の風疹対策  女性の健康

本当に久しぶりの更新です。
年が変わり、年度が変わり、桜が咲いて、なんと散り始めています・・・。
ご無沙汰して申し訳ありません!!

さて。今週月曜日、3月31日、夜桜がきれいな聖路加看護大学前の中央区保健所に、新年度の中央区予防接種説明会に出かけてきました。

今年度のポイントは、
・基本的には「多くの方に抗体検査をまず受けていただく」(無料)
・抗体検査の対象者は、19歳以上の妊娠を希望している女性または抗体が低い妊婦さんと「同居している人」
・抗体検査で低値だった人にはワクチン接種を無料で行う

というところです。

詳しくは、中央区HPをご覧ください。

昨年まで「19歳以上の妊娠を希望する女性と、妊婦さんのパートナー」でしたから、
かなり対象が広がっていますよね!!
この機会に、ぜひ、まずは風疹抗体検査をお受けください。

抗体価が低いと確認された場合、原則的には同じ医療機関でワクチン接種を無料でお受けいただけます。その際、基本はMR(風疹・麻疹混合)ワクチンが推奨されています。
さすが、中央区!太っ腹です。

ご希望の方は、上記HPからダウンロードできる申請書を記入し、中央区保健所、日本橋・月島保健センターで「風しん抗体検査及び予防接種予診票兼助成金申請委任状」の交付をお受けのうえ、ご予約ください。

当院は、完全予約制の女性専用クリニックですので、基本的には女性の方のみを対象とさせていただきますが、当院かかりつけの方の「同居の男性」については時間帯によっては対応できる場合もありますのでご相談ください。
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2013/12/18  0:38

血栓症を早期発見できた実例  女性の健康

さて。前のエントリーで、血栓症は早期発見が大切!と書きました。

前触れ症状による早期発見で事なきを得た実例を紹介させていただきますね。

それ、実は私なんです・・・!!

このブログも含め、いろんなところで、子宮内膜症、腺筋症+筋腫の術後、月経痛、PMS、プレ更年期の体調不良・・・などなどで、1999年日本で低用量ピルが認可されて以降、妊娠を望んでいない時にはピル内服を継続してきたことを公表してきた私。
最近は、2010年に妊娠をあきらめ、四季レディースクリニックを開院した直後からヤーズを開始してとっても体調がよくなったこと、このブログでも書いていますね
私の場合、休薬中には激しい頭痛が来て仕事に支障が出るので、昨年10月からは、休薬なくず〜っと連続して内服し、とても調子がよかったのです。
このままトラブルがなければ50歳(閉経するであろう平均年齢)くらいまでずっと続けるつもりでいました。

ところが。
11月中旬にすごく体調が悪くなりました。
朝、出勤時に走ったりすると息切れがするし、すごく疲れやすい。
11月はじめに大きな仕事を抱えてて、終わってホッとしていたときだったので、疲れと運動不足のせいだろうと気にも留めずにいたのです。
すると、11月20日ころのある朝。起きたらなんだか左ふくらはぎが痛い。
攣った?筋肉痛?何だろうな〜と思いましたが、
前日に、YouTubeみながら「恋するフォーチュンクッキー」の振りを覚えようと踊っていたせい?(爆)なんて、思っていたのです。
いや、でも、ロングブーツが左だけファスナー上げにくいのは気持ち悪いな〜と思っていました。

数日で、足の痛みも治まってきたのですが、
まあ、でも、なんか気持ち悪いし、1年半前に人間ドック受けて以降、血液検査も受けていなかったし、採血でもしとこうかな〜?と自分のクリニックで採血受けてみたんです。
 ・貧血;全然なし(ヘモグロビン13.8って!!)
 ・肝機能、腎機能、コレステロールなど;見事に問題なし!
まさか、と思って調べた血栓症の有無を鋭敏に調べるD-dimerという項目だけ異常値。3.9と、結構高い値だったのです!!

まさに、「じぇじぇじぇっ!!」ですよ。
家族に血栓症の人なんて全くいないし、自分自身もまあ、もう43歳で、ちょっと肥満はあるけど、まさか!

慌てて、泣く泣く、ヤーズを中止。
できれば早く静脈血栓の有無を調べてもらいに血管外科の医療機関を必死でネットで調べるのですが、受診できる時間に診療を受けられるところはなかなか見つからず。
(もちろん、自分の患者さんで、緊急の症状があれば、仕事休んででも行っていただくのですが。)
自分の診療はなかなか閉められないし、閉めるほどの強い症状はないし、土日や夜間に救急外来を受診するような症状でもないし。

中止後1週間でもD-dimerを再検し、下がっていたら受診はいらないかな?と淡い期待を抱いていたら、3.5とまだ高い値だったので、こりゃ〜やっぱりエコーしてもらわなきゃ、と。

さらにネットで調べてみたら、夜20時まで外来をしていらっしゃる血管外科の先生のクリニックを発見し、昨日、診療終了後に受診してきました。
幸い、下肢静脈エコーでは血栓らしきものは認められませんでした。

おそらく、11月中旬にどこかで小さな血栓を発症はしたのだと思います。
ただ、前触れで気づき、ピルを中止して経過を見るうちに、自然にその血栓を溶かすことができたのでしょう。

いやぁ、冷や冷やしましたが、よかったです。

ただ、ヤーズを中止した直後は、久しぶりの月経痛に泣き、
月経(消退出血)の後、数日は、エストロゲンの低下のせいか、
すごく体調が悪く、気分が落ち込み、
その後体調が回復したと思ったら、今度は結構な排卵痛が3日ほど続き・・・。
それが収まった今、これからきっとPMSが来て、また月経痛が来るんだろうなぁ〜と、考えるだけでブルーです。

ピルにはエストロゲンが入っているので、血栓リスクがありますが、
黄体ホルモンには血栓を起こすリスクがないので、黄体ホルモン療法に切り替えるしかない!
で、ミレーナを入れたいな〜と、エコーをしたら、
子宮の突き当りに内膜に接する3pの筋腫が・・・はぁ、ミレーナ適応外(号泣)。
(昨年、検診していただいたときには2pで、内膜とは離れているように見えたのにな・・・)
次に月経が来たら、ディナゲストを使うしかないですね〜。

ピルは1か月分の医療費が2000円前後で済みますが、
ディナゲストになると、保険診療(3割負担)でも8000円ほどかかりますので、
できればピルを続けたかったな〜というのは、貧乏開業医のつぶやき。
でも、手術以外に抑えられる方法の選択肢があるのは、ありがたいですよね。
(ホントは、妊娠の予定がないので、子宮摘出でもいいんですけど。
 その方が、今後の月経のトラブルも避けられ、
 子宮がん(頚がん・体がん)には絶対ならなくなるし。
 でも、手術のために休診にするのが難しいので。)

こうして、婦人科の様々なトラブルを乗り越えてきた私、
また「経験値(芸の肥やし、ともいう)」がアップしたのでした(苦笑)。

こんな感じで、早く見つければ大事には至りませんので、
ピル内服中のみなさん、「これって大丈夫?」と気になる症状があれば、
まずはお早めに主治医にご相談をお願いします。
私のように、まず、血液検査でD-dimerなどの凝固系の検査を行って、異常値が出るなら中止をおすすめします。
もちろん、呼吸困難とか、今まで感じたことのないような頭痛とか、緊急の症状があるときには、救急での受診が必要です!
その際は必ず「ピルを飲んでいるので、血栓が心配」とお話しくださいね。
(お受けいただく血管外科、脳外科などの先生方、どうぞよろしくお願いします)


【おまけ】
11月以降、外来を受診されているヤーズ内服中+40代のOC内服中の患者さんには、再度血栓への注意喚起をしているのですが、実例として私の例を上げ、ヤーズを中止して事なきを得たことをお話しする場合もありました。
それを聞いた一人の患者さん。
「先生も、生理痛強かったんですよね!自分も先生に勧めてもらってホントに楽になって、止めるなんて考えられない!先生、大丈夫ですか?生理痛、大変になるんじゃないんですか?」
って、すごく心配してくださった方が・・・。
ホントにありがとうございます!
上に書いたように、次の手を考えていますので大丈夫ですよ〜ってお伝えしたら、安心してくださいましたが。
(ただ、高価なのがちょっと、、、って話したら、笑ってらっしゃいましたけど。)
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2013/12/17  22:27

血栓症のサイン、見逃さないで!〜低用量ピルを安心して内服していただくために〜  女性の健康

今朝のYahooニュースで、このような見出しが躍りました。
「ピルの副作用、血栓に注意を 5年で11人死亡例」

今年に入り、このブログでも取り上げてきた「超低用量ピル・ヤーズ」で2例の死亡例が報告されたことを受け、11月には、産婦人科学会からもこのような緊急の注意喚起が出されていました。

低用量ピル(低用量経口避妊薬(LOC)/低用量エストロゲン・プロゲスチン合剤(LEP))は、確実な避妊のほか、月経痛の軽減、経血量の減少、月経周期の調整など、女性のQOL(生活の質)を向上させる薬剤です。
私は、女性の心身の健康を守る産婦人科医として、この薬を積極的に処方してきましたし、自分自身もこれまで愛用してきたことは、このブログでもこれまで書いてきたとおりです。

ただ、低用量ピルに対する社会の偏見や誤解は非常に大きいため、
当院では処方の前に必ず、
・ 月経周期の成り立ち
・ ピルの成分と作用、副作用
について時間を取って説明し、処方禁忌に該当しないことを確認し、
メリットとデメリットを納得していただいて内服開始することをお勧めしてきました。
その際に説明している内容を、ここにまとめておきます。

デメリット=副作用として、多くの方が心配される「がん」や「嘔気」「体重増加」などはあまり問題になりません。(乳がんリスクは不変、子宮体がん、卵巣がんはむしろ5〜6割に減少)
ただ、唯一、「命に係わる問題」になるのは「血栓症」です。

血液の中では、常に
「固まって出血を止めようとする働き(凝固)」と、
「固まろうという血液を溶かそうとする働き(線溶)」
のバランスが絶妙に保たれているのですが、
例えば、血管に傷が付く、破れるなどの問題が起これば、即座に血液を固めてその穴を塞ぎ、出血を止めようと準備しています。

女性は月経中や妊娠・出産で急な出血に見舞われることが多いわけで、
女性ホルモンの代表「エストロゲン」には、血液を固めようとする働きがあるのです。
これは、月経中や妊娠中、「出血を止めよう」とする働きを高めておくという意味で、
大変理にかなった役割ですね。

低用量ピルは、このエストロゲン(正確にはエチニルエストラジオール)を含むため、内服すれば、しない場合と比べ、血栓を起こしてしまうリスクが上昇することは間違いありません。
冒頭の記事にもあった通り、
通常の状態でも血栓症は10万人あたり年間5名程度の発症があるのですが、
ピルを内服すると、そのリスクを3〜5倍程度に上昇させてしまいます。
しかし、妊娠中や産褥にはさらにリスクが上昇します。
(こちらの慶応大吉村先生のHPに、リスクの対比が載っています。)

と、考えると、「あなたは血栓が怖いから、妊娠してはいけません」と言われることはないわけで、起こらない可能性の高い血栓症のリスクを恐れて、低用量ピルのメリットを得られないとしたら、これは非常にもったいないことです。

現時点では残念ながら、血栓症を起こす人、起こさない人を内服前に確実に判断できる方法はありません。
大切なのは、
1)リスクのある方は内服を避けること(得られるメリットよりデメリットが大きい場合)
(「低用量経口避妊薬(OC)の使用に関するガイドライン」参照)
2)血栓にならないよう気を付けること(ピル内服していない人も必要です)
(長時間同じ姿勢を取らない、脱水にならないようにする、長距離移動するときにはひざ下の弾性ストッキングを利用し、こまめに席を立つようにする、など。)
3)血栓の初期症状を見逃さないこと
この3点に尽きるのではないかと思います。

特に、内服している方にとって大切なのは3です。
血栓の「前触れ症状」で気づき、対応すれば、命にかかわるような状態は避けられます。
【気を付けたい血栓の前触れ症状】
・下肢(ふくらはぎ)の痛み;特に片側(左>右が多い)、同部を握ると痛みが増す
・胸(乳房ではなく)の痛み、息苦しい感じ
・激しい頭痛、前触れ(まぶしい感じなど)の後に痛む
・視界、視野の異常、目のかすみ
・片側の痺れ、ろれつが回らない、長く続く腹痛


疑わしい症状があれば、まずは処方を受けた医師にご相談いただきたいですし、
万一、激しい症状であれば救急医療機関を受診して
ピル内服中であることを伝えたうえで、血栓の可能性について適切な検査、治療を受けていただく必要があります。

次のエントリーで、血栓を早く見つけて対処できた実例を挙げますね。


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