今週月曜日に、私宛に突然電話がかかってきた。またセールスの電話だと思った。
替わってみると若い男性の声で何やら3年前に弊社にセールスにいらした。覚えていますか?といわれてもねぇー。
リーマンショック後のセールス活動で回っていて、どこでも乱暴に名刺を挨拶するなり破られたり、物まで投げつけられたりして、めげていた。同期入社の友人たちもお盆を境に次つぎ退社していった時だったようです。
ところが私には「がんばってね。」と声をかけられた。
それでがんばってこの度、イギリスの本社へ呼ばれて日本を離れることになったのでご挨拶に伺いたいというものです。
そーいわれてもねぇ。毎日何らかの営業は来るし、いちいち覚えていられません。まして3年前の話しですし、私も不動産の営業活動の経験があり、いやな目にはいっぱいあってきているので少なくともきつい言葉を投げるようなことはしないと決めていましたけれど、それが特別なこととはおもっていませんし。
とにかく会ってお礼を言いたいというのです。
ところが火曜日、私も忙しく会社を出たり入ったりしていて、時間が会わずお会いできませんでした。
ちょっと、警戒したところもありました。
でも再三電話で話した感じではそんな風ではありません。
そして、今日わざわざ港区からご来店いただきました。
まだ25歳のしっかりした青年です。営業活動や会社でめげた時私の言葉を手帳に書いていたのを見直し頑張ってこれたといいます。
そんな初対面の人を3年間も励ましていたなんてちっとも知りません。
しっかり人の目をみてお話しし、自分が自分がというお話はしません。
厳しく人として家業の仕事を躾けてくれたお父様のこと。昨年結婚して本場のイギリスでトリマーとしての勉強ができるとついてきてくれる奥様のこと。ずいぶんプライベイトのことまでお話ししてくださいました。
会社でも随分厳しく躾けられたとのこと。
久しぶりに人としてきちんと向き合った時間でした。
日本とちがう社会をまた勉強できますとけれんみのない様子で話します。
イギリスでも頑張ってとまた励まし、「ブログも見てください。インターネットでお話しもできますよね。」と握手してお別れしました。

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