岡山の叔父から久しぶりに手紙が届いた。
中には叔父の家の近所のお地蔵さんの絵がありサイズが書いてあった。
数年前には私の母が(叔父にとっては姉になる)お地蔵さんにといって赤いエプロンを縫って送っていたがその母も病気になり、このお地蔵さんのエプロンは汚れて使えなくなって見るに見かねてとうとう私に縫ってとの依頼でした。
さて、頼ってくる人を間違っているよーと思いながら妹に代わりにお願いと話した。
電話の妹は苦笑しながらOKを出してくれた。
叔父が亡くなったら今度は誰があのお地蔵さんのエプロンを取り替えてあげるんだろうと思いながら。もう地域のお地蔵さんにそっと手を合わしたり、気づいてあげるような世の中ではなくなったのだと、田舎の道端のお地蔵さんを思った。
すぐそのお手紙を妹に転送したので私の役はヤレヤレだが、叔父の声が聞きたくて電話で長話をした。
数年前に叔母を亡くし80歳で一人暮らし、「3度のご飯支度がこんなに大変だったとは」とこぼしていた。
それでも病気と付き合いながらなんとか生きているとのこと。
今年も、もう身内二人を送った辛さを慰めながら、この暑さを元気にしのいで欲しいと願って電話を置いた。

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