お客様のお家へ伺ったら、坊やがお外へ行きたいと私の手をにぎる。
ちょうど銀行へいったり、いろいろ用事があったので、じゃ行きましょうと散歩に連れ出した。
久しぶりに小さい子の手をにぎるので緊張したが、坊やの方がしっかり手をにぎってくれる。思った以上の力強さでぐいぐい主張する。
私と坊やの歩いている姿はまさに孫との散歩なのだが、見て見てかわいいでしょと誇りたい気持ちでいっぱいだった。
消防署の前を通ると、救急車に消防自動車、バスセンターの前を通ると
バスの行き来に声をあげて、そこから動かない。
丸くなっている猫に話しかけ、散歩中の犬をめざとく見つける。
無事送り届けてお店に戻るとお客様がいらしてて、今一緒に歩いていたかわいい子は孫?といわれた。
やっぱり見ててくれる人がいたんだと思いうれしくなった。見て見て!と願っていたんだから。
またデートしてね、きーくん。

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