2004年春のこと。
当時、短大を卒業して就職した会社に勤めて5年目を迎えていました。
会社は可もなく不可もなくといった感じで、大変ではないけど特別好きな仕事でもなく。
なんとなく毎日仕事をして過ごしていたような環境でした。
仲良しの同期が退職し会社での楽しみがなくなったことや、自分は当時結婚する予定もなかったことで、これから先もずーっとこの会社で「おつぼね様」になるまで働くのかな
ということに漠然とした不安を感じていたような気がします。
5年を機に退職しようかなとぼんやりと思っていた頃に、たまたま街でピースボートのポスターを見かけました。
退職したらちょっと長めの海外旅行でも行きたいなと思っていて、アンコールワットに行きたかったんだけど、それは安くても15万円くらいかかるのね。
それなら100万円くらいで世界一周できるのはだいぶお得なのでは?と興味をいだき、早速資料請求をしてみたのでした。
そしてピースボート(以下PB)から送られてきた資料を見て、実際に説明を聞きに行くことに。
札幌PBセンター(以下ピーセン)に行ってビデオを見せてもらったりしながら説明聞いたんだけど、ピーセンのスタッフの方が
説明聞きにきた=申し込みしにきた と思ったらしくとても積極的で

その場で2005年2月からの48回クルーズの申し込みを勧められました。
もし退職するとしても3月末と思っていたので、48回クルーズの申し込みはしなかったけれど、
その次の5月から始まる49回クルーズに仮申し込みをしたのでした。
(早期申し込み割引で旅行代金が安くなるということと、いかないならキャンセルもできるからと半ば強引に)
ちなみにこの時点ではまだ会社を辞めることもPBのクルーズに行くことも少し迷いがありました。
迷いながらも仮申し込みをしたことで、「翌年に会社を辞めて世界一周の旅に行く」ということが現実的になってきました。
PBにはボランティアスタッフ制度と言うものがあります。
よく街中で見かけるあのポスター張りや資料請求された人へ書類を送るなどのお手伝いをすると、働いた時間分のお金が乗船代になるというものです。
私も乗船を決めてから、札幌ピーセンで何度かお手伝いをしたのだけど、その時は小樽に住んでいた事とまだ仕事をしているときだったのでほんとに数える程度しか行けなかった・・・
でもそこで同じ49回目のクルーズに参加する人たちと顔見知り程度に知り合えていた事は良かったです。
出港してからお友達が出来るまでは何かと札幌組で行動を共にする事もあったのでね。
仮の申し込みをしてから何回かボランティア活動もして、徐々に乗船することに前向きになってきたところで
退職するなら後任の補充や人事異動、引き継ぎなんかもあるからなるべく早く会社には伝えた方が良いかと思い(一応自分も人事課に居たので気を使いました)
その年の冬には会社へ退職の意向を伝え、家族にも退職してPBに乗船することを話しました。
これでもう後戻りはできなくなり、自分の気持ちも固まったのでした。
続く

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