北本市は、市内で発生した事件や防犯情報を携帯電話のメールに発信する「e防犯システム」の開発を進めている。
誰でも手軽に見られる携帯メールを使い、ひったくりや振り込め詐欺、不審者による子どもへの声掛けなどの発生状況を伝え、注意を促すことにより、犯罪減少に役立てる狙い。
市はセキュリティーの開発・管理を万全にした上で、今年十二月にもメールの配信を開始することにしている。
携帯メールによる情報提供は、鴻巣署と市が連携。同署が提供する緊急の事件情報や防犯の情報を市職員がシステムに入力し、各自治会長や防犯推進員、希望する市民に配信する。アドレス登録はインターネット上で行う予定。
市はこれとは別に、防犯を話題に家庭や近所で気軽に話し合う「三分トーキング」を推進。「日ごろの会話の中で防犯を意識し実践することで、ひったくりや空き巣など身近に起こる犯罪被害を防ぐことができる」(同課)と呼び掛けている。
市地域づくり課によると、今年一月から六月末までの市内犯罪件数は六百二十四件(前年比22%減)。そのうち窃盗犯罪が五百二十三件と80%以上を占めている。

0