シャンゼリゼ通りも賑わいが戻りつつあるこの頃です。
人数制限しているので、あちこちの店舗前には行列ができていますが。
オペラ座横の
ユニクロにも行列が出来てました。わりとすぐ入れそうですが。
まず、前回の記事の
グルっと回して使う、
この器具ですが、
これは!?
この様に
チーズを乗せて固定させ、
グルっと回して削って
頂きます。
Tête de moine (テット ド モアンヌ 僧侶の頭 )というフランス国境に近い
スイスのチーズです。
僧侶って、
修道士のことですが、やはりハゲてらっしゃるのかしら!?
なんて思ってしまいましたが、
修道院で作られるチーズなんだそうです。
クセのない、でもコクがあって美味しいチーズです!
これは友達のお宅で頂きましたが、つい
何度も何度も回してしまって、
もう一枚もう一枚!と頂いてしまったのです。人さまのお宅でもこれですから、我が家だとチーズがなくなるまで回し続けそうで怖いので、この器具買いません
ところで、
フランスのクロワッサンには2種類あるというお話ですが、これはけっこう
ショッキングな話に繋がってしまいます。ご存知かもしれませんが。でも
救いもあるかも!? という結末です。
バターのクロワッサンと
普通のクロワッサン。
以前はたいていのお店で二種類見かけました。
バターの方が美味しいけど、ちょっとお高いし、ちょっと脂っぽい。
普通の方が
サクッとしているからこれはこれで悪くないかな?
という印象でした。
でも、今は普通のはあまり見かけなくなってしまったのです。
では、
普通のクロワッサンって?
はい、ご想像どおり、
マーガリンのクロワッサンです。
でも、近年マーガリンは身体に害になる
トランス脂肪酸が含まれているということで、
プラスチックオイルなどと揶揄され、すっかり印象が悪くなってしまったのです。
バターは美味しいけど
コレステロールが心配。でも、もし
植物オイルでバターに似たパンにも塗りやすい固形的なオイルが作れたら
こんな素晴らしいことはないじゃない!と発明されたのがマーガリンなのだそうです。植物オイルに
水素添加するとあの様にバターに近い食感になるそうですが、その時
トランス脂肪酸という
有害な成分が発生してしまうそうで、それが問題視される様になったのです。
欧米では
販売禁止になっている国もあるようです。
では、日本ではどうでしょうか?
日本人は欧米人に比べると、
米食が中心で
マーガリンの摂取量は比較的少ないために規制の必要はない。と政府は判断したそうです。トランス脂肪酸の害は認めながらも。ところが、アジアでも
タイやシンガポールでは禁止。韓国、台湾、中国でさえも、規制されるようになってきたのです。日本からの輸入菓子には
トランス脂肪酸の含有量を記載するそうですよ。中国では。
日本は
全くの野放し状態です。
確かにマーガリンを毎日パンに塗って大量に食べる人は多くないかもしれません。
ところが、問題は
スーパーやコンビニで見かける大量生産の菓子パンやスイーツはほとんどマーガリンが使われているという事実です。(
ショートニングやファットスプレッドと表示されている場合が多いです)またお惣菜やファーストフードのフライドポテトの
揚げ油もほとんどトランス脂肪酸のオイルが使われているそうで、これらをあまり摂取してないと言える人は少ないのではないかと思います。
因みにアメリカのマクドナルドはトランス脂肪酸が含まれたオイルの使用は禁止となったそうです。(州によるかも?)
なぜ、トランス脂肪酸を企業は使いたがるか?
コストが安価
腐りにくくなる
サクッとした食感になる
という理由です。フライドポテトが腐りにくいのもこの理由だそうです。
マーガリンの代わりにバターを取ることによる害を力説する人もいますが、
コレステロールはある程度必要なものですが、
トランス脂肪酸は毒でしかないそうです。
毎日取り続ければ、様々な疾患を引き起こす恐れがあるそうで、調べて頂けばわかるのでここでは言いませんが、私が個人的に一番怖いのは
脳に与える影響です。認知症に将来なりやすくなるという怖い調査結果もあるそうです。
あまり不安を煽ってはいけないのでこのへんにしたいのですが、
日本で
マーガリンから逃れるのはなかなか難しいでしょう。
毎日食べ続けなければ、問題ないと思いたいし、マーガリン入りの日本のお菓子は美味しいので、私自身、頂いたら捨てないです。
ただ、もし、
気分や体調に問題があったら食べないようにしてみるのはおすすめですし、
多く摂取していた方は控えるようにした方が良いと思います。
WHOは
この地球上からマーガリンを撲滅しよう!という目標を掲げているそうです。
日本も減らす方向に向かうとは思いますが。
ところで、
マーガリンの発明国らしい、フランスの状況はどうでしょうか!? 普通のクロワッサンが売られなくなったぐらいだからマーガリンの販売も禁止の方向!?
ところがそうはなりそうもありません。
それどころか
やや名誉回復している雰囲気さえあるんです。
マーガリンが害になるなんて、そんな現実をどうしても受け入れられない! そんな人たちがいるようなんです。私の勝手な想像ですが、その方々がきっとマーガリンを発明したのではないかと思います。
だから彼らは戦っています。
なんとしてもマーガリンを世の中からなくしたくない!と。
日本企業がマーガリンを使いたい事情とは別の理由でマーガリンを擁護しているのです。
因みにコレステロール問題は関係ないです。
彼らは
害にならないマーガリンを作ろう!
と必死なのです。
それで、フランスのスーパーでは
出来るだけ身体に良いオイル、
オメガ3でマーガリンを作ろうという努力が見られます。
さらに、パームオイルを使うと水素添加しなくてもマーガリンを製造できるそうですが、パームオイル自体が身体にあまりよろしくない油だそうで、
パームオイル不使用(Sans huile de Palme) の表示も目立ちます。
じゃどのように作られているか?良くわかりませんが、
トランス脂肪酸を出来るだけ発生させない製造法(ゼロは難しいそうですが)も開発されてきたみたいです。
日本でも心あるメーカーではそのようなマーガリンを製造、販売するようになり、
トランス脂肪酸の含有量も表示しているのです。
この様に、
マーガリン存続の戦いも一方では繰り広げられているのです。
では、
マーガリンを必死になって擁護する人達とはどんな方々なのでしょうか!?
それはきっと、乳製品も食べない。という
ベジタリアンやビーガンの方々でしょう。
でも
他にもいらっしゃいます。
そして、その方々こそが
世界中で和食ブームの盛り立て役を担ってきたのではないでしょうか!?
と今更ながら気づいたのでした。
長くなってしまったので、
続きは次回です。