前回の続き
ここはヨルダンで最も人気のある観光地、
世界遺産に登録されている、
ペトラ遺跡の入り口です。
また、
世界でもっとも!
入場料の高い世界遺産です。
でも、はるばるここまでやって来て躊躇する人はいないでしょう。
驚愕の高さだったインドの
タージマハルよりもさらにお高い!
日本円で約8500円です。
でも、これは外国人が入場する料金で、ヨルダン人は
なんと
50分の1のお値段!
タージマハルもそんな感じでした。
まずこんな道を歩きます。
どこまで!?
夏はメチャ暑そう〜!!
途中、右手にあるこちらは、精霊が宿ったと伝えられる
方形墓です。
歩くのがしんどい方は
馬車もあります。無料ではないですが。
電気自動車もあるんですね! でも一度しか出会いませんでした。
1キロほど歩くと、
シークと呼ばれる
渓谷の入り口に来ます。
この渓谷の中を歩きます。
この道はほとんど日陰なので、ホッとします。
シーク脇には当時造られた
灌漑用水路や洪水を避けるための
ダムも見られます。
「おぉ〜!! 崩れる〜!!」
呆れ顔のおじ様
演技イマイチ
狭い渓谷はさらに続きます。どこまで!?
もう
1キロ以上歩いています。
もしかして
あれが!?
あれですね〜!!
おぉ〜〜〜〜!!
これが紀元前1世紀に
岩をくり抜いて造られた、ここペトラ遺跡のハイライト、高さ43m、
エル・ハズネ宝物殿です。
アメリカ映画、
インディージョーンズ(最後の聖戦)に登場した、あの神殿を覚えている方もいらっしゃるでしょう!
それがこの神殿なんです!
かつて、あの
壺の中に
宝が隠されていると信じられていました。
この中に
聖杯があったような・・・これは私の記憶です。
あの映画の(笑
でも、残念なことに今この中には入れません。
でも、あの映画のような奥行きはないそうですが(笑
こんな狭い渓谷を歩いてきたのです。
ここがペトラ遺跡のメイン広場みたいですが、
皆さんまずはここを目指し、時間のない方はここだけ見て帰りますが、それでも
往復4キロは歩かなければならないことになります。
でも、
ペトラ遺跡はここからが本番!
あまりに広大なんです!
エル・ハズネ宝物殿のように綺麗に修復されていませんが、こんな神殿が沢山あるんです
この中に入ると、
そんなに広くはないですが、
大理石のような模様の石天井。
お墓や神殿関係の遺跡が多いようですが、あれは住居でしょ!?
とにかく、資材を持ってきて建てられたんじゃなくて、
くり抜き方式の都市だったのが凄い!
あれは
王家の墓だそうですが、景色が良さそうなので、
登ってみます。
あらっ!
猫好きはどこにでもいますね。
ペトラ遺跡はあまりに広大です。全部見るのは不可能なので、ここらで引き返します。
しんどい方は
ロバで登ることもできます。暇そうですよ。ご利用下さい。
ここは宮殿だったとも言われていますが、はっきり分からない様です。
こちらは
ローマ円形劇場。4000人以上収容できたそうですが、
なぜか、背後には
遺体が保存された洞窟があります。
この劇場、実は
王の葬儀場として造られたそうです。
ここペトラは
紀元前1世紀から紀元1世紀にかけて最盛期を迎えたナバタイ王国の首都です。
上下水道も完備され、
交易の拠点として栄えましたが、ローマ帝国に併合された後、
363年に襲った大地震で壊滅的な打撃を受け、人も次第に住まなくなり、
廃墟となります。その後長い年月が流れ、
1812年にアラブ人に変装した、スイス人の探検家、
ヨハン・ルードヴィヒ・ブルクハルトによって
伝説の都は発見され、世界にその存在が伝えられました。
新・世界の七不思議にも数えられていますが、解明されているのはほんの一部分で、調査、発掘はまだまだ続き、
多くの謎に満ちた遺跡です。
美味しいヨルダン料理のディナーコースを頂いた後、
再び
ペトラ遺跡に向かいました。
道の両側には
蝋燭が灯っていました。
あの宝物殿まで2キロにわたって。
ってことは
往復4キロもまた歩くの!?
でも周りの景色が何も見えないので、目的地にまっしぐらに行けるためか? 距離が短く感じられました。
着きました。
ライトショーが始まります!
ライトアップは素敵でした! ただ、もうちょっとドラマチックな演出を期待した私には拍子抜けな感じもありましたが、
ロマン溢れるこの遺跡を、神秘的に違ったイメージで再度堪能できて満足でした!
この日は
3万歩ほど歩きました。

翌朝
ちょっと疲れたし、色々効率を考えてタクシーで
首都のアンマンに向かいました。
おじいちゃん運転手さんは、休憩したばかりなのに、
「ちょっと待ってて」と言ってここで降りました。
15分ほど待たされました。
ここはモスクで、
お祈りの時間だった様です。
まぁまぁそのへんは大目にみましょう(笑
4時間ほどで首都に帰って来ました(1万円はしなかった)
アンマンは本当に
坂の多い街です。
魅力的な街でした。
続きは来年になりますが、今年も「パリをお散歩」と私の旅行にお付き合い下さいましてありがとうございました。
皆さま 良いお年をお迎えください!