前回の続き
不思議な居心地良さを感じてしまう、ここ
ボカ地区の
カラフルでごちゃごちゃした世界。
ここは世界的に知られたサッカーチーム、
ボカ・ジュニアーズ のホームスタジアムがあるお陰で世界中のサッカーファンたちを集めていますが、観光客で賑わう理由はサッカーだけじゃありません。
19世紀後半から20世紀前半ごろまで、沢山のヨーロッパ系移民たちが故国を捨てて、アルゼンチンに遥々やって来ました。でも移民たちを迎えた現実は厳しいものでした。
過酷な労働、貧困、病苦・・当時は飛行機もネットもありません。故国に残した家族や恋人たちと二度と会うことが出来なかった人も多かったことでしょう。そんな
移民たちの悲哀、フラストレーションを晴らすために生まれたもの。
それはいったい何だったのでしょうか!?
このカフェで出会いました!
移民たちの悲哀から生まれたものとは?
それは・・
アレです!
この様な場所での女性の踊り手は美人であることも大事だけど、まずは
細いウエストと綺麗な背中!! ですよね〜
ここ、ボカ地区でサッカーとともに人々を惹きつけているものは、
タンゴです!!
こちらは一見、庶民的な普通のレストランの様ですが、
タンゴ レストランです。
タンゴのリズムは18世紀の後半にスペインで生まれたものだそうですが、その後アルゼンチンに渡り、
タンゴの舞踊はこの港町ボカ地区で生まれました。最初は
貧しい労働者たちが娼婦を相手に踊ったのだそうです。
ところで、
そう言えば、あちらのカフェで出会ったものは
もう一つありました。
とうとう巡り会ったのです!!
あの飲み物に!!
コレです!
お茶でした。
でもお茶っ葉が湯より多くて、
ハンパなく 濃くて大変!!
ステンレス製のストローで飲むというオオチャクさ?がなんとも好きです。
でも葉っぱがお口に入ることはないように、
濾し器ストローなんです。
南米(
アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)特有の、
マテ茶というお茶です。
お味は
やや漢方薬っぽく、ほんのり甘いコクのある緑茶という感じで、違和感がありません。
けっこうイケます!!
カフェインは緑茶よりコーヒーより少なく、
ビタミン、ミネラル、カルシウムが豊富で
「飲むサラダ」と呼ばれているそうです。
怪しい飲み物どころか、健康飲料です!
ただこんなに濃かったら・・
カフェインの量もきっとハンパない。
超苦いので何度も何度もポットのお湯を注ぎ足して、なくなる頃にちょうど良い濃さになりました。
家族や友達どおしで同じ
ストローでまわし飲みをするのが
親愛の証なのだそうです。
でも1人で持ち歩いて飲んでいる人は、
「お上品じゃない」とウルグアイ人の友達が言うのも なんとなくわかる気がします。
量によってはかなりエキサイティングするそうな
中毒性もありそうです。
その夜、
せっかくだから、最後の夜はしかるべき劇場、
タンゲリアにタンゴを観にいきました。
送迎バスの中でアメリカにお住まいの
日本人ご夫妻とお会いして楽しいひと時を過ごせました。
もう満喫〜!!
アルゼンチンタンゴは
外国で絶賛されながら洗練されていき、貧しい労働者から生まれた踊りだとは思えないぐらい、
官能的ではあっても、品格を感じさせる舞踊ですよね。
動画撮影禁止は残念でしたが。
El Viejo Almaden というタンゲリーアでした。
実はアルゼンチンの初日に行った、このベルエポック調カフェ、
トルトーニの上階でもタンゴを楽しみました。
哀しげなメロディーにやはり
誕生当時の労働者たちの悲哀を感じなくもないです。

翌朝
最後はやはりここです!!
なんと、
スパークリングワインが振舞われました!
店内は予約で一杯だったので
外のテラス席になんとか座れました。開店前から待っているお客にスパークリングワインのサービスがあったのです!
アルゼンチンのパンは
外がパリっと薄く、中が柔らかくて焼きたてで美味しいお店が多いです。
必ず
パンといっしょにいただくソースが付きます。左はイタリアンの影響か
セージ(ハーブ)がベースです。
アボガドのサラダはかなりおおざっぱですが。
最後はやっぱり!
わぁ迫力〜!!
骨つきロースを2人でシェアしました。
アルゼンチン牛はやっぱり美味しいです!!
ほんのりと
牧草を感じてナチュラル!
テラス席も瞬く間に満席になる人気店でした。
Don Julio というお店でした。
歩道で見かけました。
タンゴのステップを示してます。
空港に向かうタクシーの中で見かけた、巨大な
タンゲリア
パリに戻った直後に近所でアルゼンチン人の女性に偶然出会いました。ご自宅にあった
マテ茶カップ。
カボチャ製だそうです。
こちらはウルグアイ人の友達のご自宅にあるもので、
木製です。
別のウルグアイ人の方が写真を送ってくださいました。これは木製と金属製かな?
皆さんお持ちですね。
「貧乏人の飲み物よ」とか言ってるけど(笑
実際セレブな方々はあまり飲まれないそうです。
パリの
ギャラリーグルメに売られていました。1kg もあって1000円しないという安さ!
そして私達は、
すっかり
ハマってしまいました。
でもポットで普通にいただきますし、
中毒じゃぁありませんけど〜
時々あのストローは使いますが(笑
タンゴとマテ茶、やはり
庶民が親しんでいる文化にに触れられるのは楽しいものですね。
アルゼンチンは本当に
魅力満載な国でした。私にとって、今までで
ベスト3にも入る旅行だったかもしれません。
長々とアルゼンチンとウルグアイ旅行記にお付き合いくださいましてありがとうございました。
近々今回の動画をまとめてご紹介するかと思います。