前回の続き
お天気はせっかく晴天だというのに、アルメニアの首都エレバンから
あの山はこんな風に、ぼんやりとしか見えませんでした。公害の影響もあり、暑い日はよくこんな残念なパターンになるそうです。
でもこの街を離れればもうちょっとマシに見えるそうなので、郊外に向かいました。
って最初からその予定でした。
はたして!?
あっ! ちょっと
マシに!
わ〜きれい〜!!
あの山、どのぐらいの高さだと思いますか!?
富士山より高いです。
5137m!!
でもやっぱり
富士山の方が美しいですよね〜!
日本人には。
でも富士山より有名かもしれません。
だって
ノアの箱船が着いた山だそうですから。
山の名は
アララト山。
キリスト教の一派である
アルメニア使徒教会を信仰しているのが大部分のアルメニア人にとって、アララト山は聖なる山、誇りであるはずの山ですが、
残念なことにあの山に行くことは出来ません。
トルコとの関係は相変わらず大変悪くて国交もなく
実は
アララト山はトルコ領にあるのです。
ホルヴィラップ修道院です。
この国もジョージアの様に宗教関係の建物が
素晴らしい立地条件な場所に建てられています。
もう一つ山が見えますがあちらは
小アララトと呼びます。どちらも火山です。
さらに首都から遠くに向かいます。
緑が次第に少なくなっていきます。
ここには
世界最古のワインカーブがあるそうです。
今回旅行した3つの国々
コーカサス地方こそがワインの発祥地と言われています。
ここがもう一つの目的地、連れて行かれた場所。
やっぱり教会です。
あの階段なかなか怖そうです。
微笑ましい光景です。
こんな岩山の間を通って首都に戻ります。
エレバンに戻りました。これはまたシンプルな建物ですね。
あの建物の中心に位置する
窓からの景色です。
ここは
古文書保管所という博物館で、貴重な古文書や写本が多く展示されています。
侵略をや迫害を受け続けてきたアルメニア人には写本を残すことが言葉と宗教、民族性を守るということだったのでしょう。
実は私、連日の暴食で? とうとう胃をやられてしまいました。
だからこんなファーストフードみたいなお店で夕食を済ませることにしました。
アルメニアは食事は期待できそうもないからいいか。
「
胃に優しい料理をお願いします。」
と、ジェスチャーを交えて注文しましたが、それでもまずは外せない
アルメニアンサラダ。
生野菜、海老、クルミ、チーズのハーモニーがステキなサラダでした。
そして次は
胃に優しいお料理。
キャベツとオートミールのおじやみたいなもの。
アルメニア版おふくろの味的な料理らしいですが、
これがダシも効いてて意外に美味しいんです!!
旅行者はあまり食べないだろうから得した気分!!

翌日
整然とした雰囲気の中心地。
あまり
違和感のないお店がありました。
私はよく知らないのですが、
商品に
日本語が一杯
ご存知ですよね?
親近感を感じました。
こちらは
土産物屋マルシェ。
夏のアララト山の雪化粧はかなり薄かったのですね。
アルメニアではとってもポピュラーで
国民的なゲームがあります。
それがよく土産屋さんに売られているのです。
チェス板!!
新鮮ですね! 今の時代チェスを楽しむなんて!
さて、
これはなんでしょう!?
けっこうユニークなので、
私は思わず買ってしまいましたが、
日本にお住まいの方には買うことをお勧めしません。
買わないで下さい!!
このようにバランスを取って、
ワインが寝ながら浮くんですが、
地震が来たら転がりそう。
なかなか豪快な噴水。
気温は35度にはなってると思いますが、冷房が効いた室内でより外のテラス席の方が賑わっています。湿気がないとありがたいです。
ぼんやりと道行く人々を眺めながら思うのは、
アルメニア人の女性の半分は美人!!
本当に綺麗な人が多いのです。
激しく喉が渇いたので、スムージーのようなのを3つ注文。2人で。
様々な
フルーツとハーブの組み合わせが素晴らしいです!!
さて、胃も復活したので
最後のディナーは
こちらのお店!!
奥でクレープの様な薄いパンを作っている人達がいます。
なんか絵画を見ているみたい。
コーカサスの国々に共通して、こんな飲み物がポピュラーです。
コンポートと呼ばれ、プラムを煮た甘い飲み物。意外に爽やかで美味しいんです。
アルメニアンサラダを注文したら出てきました。牛肉とパプリカのサラダ。これメッチャ美味しい! ハーブが効いた中華料理っぽいお味。
手前がガラス越しのおばちゃん達が作っていたクレープの様なパン。中は数種類のハーブや葉野菜がたっぷり入ってます。これも美味しい!!
そして
あれはジョージアの名物料理のはずの
キンハリ! ジョージア版小籠包です。
でも揚げてあります。小さめで
こうして中のスープをこぼさない様に頂きます。
ジョージアで食べたどのキンハリより洗練されたお味でした。揚げるってグッドアイデア!
キンハリって実はアルメニアでも大人気でした。
コーカサス地方では(トルコでも)とってもポピュラーな
ザクロジュース。ポリフェノールたっぷり! が宣伝文句。フランスでは高いです。
予想に反して、この国でも美味しいものばかりに出会えました。
アルメニアを離れる時、思いがけず空港でこんなにも鮮明に
アララト山に再会!
富士山が今は日本の山じゃないなんて、考えられないことです。沢山のアルメニア人がトルコによって虐殺されたということや、迫害を受け続けた受難の歴史がいつも頭をよぎっていましたが、
アルメニアのシンボル的存在なアララト山までもトルコに奪われたままという現実を目の当たりにして益々複雑な思いになりました。
でもソ連から独立して、徐々に
独自の道、民族性や誇りを取り戻しつつある。そんな活気も感じられるアルメニア(共和国)でした。
この後
もう一つ別の国を訪れました。たった8時間だけですが。
それは次回に続きますけど・・
その後は・・
🇫🇷 パリでは。
束の間の穏やかな空気、人々の表情。
え!?
おにぎり召し上がってる?
あり得るんです。おにぎりけっこう人気です。
冬はもうすぐそこで待ち構えている パリの秋を離れるのはちょっと淋しいです。
フランスの畑にしばしの別れを告げて
長方形の畑に再会!!
3年ぶりの我が国、我が家へ。
10年ぶりに乗った
スカイライナーは外国人で一杯! 満席!
私の知っている日本じゃない〜!!
ということで次回の次の旅は日本です。