前回の続き
アゼルバイジャンの首都
バクーの滞在2日目、バスツアーに参加して郊外に行きました。
民家が途切れそうな場所に
モスクがありました。
ここでガイドさんが降りて、15分ぐらい停止。
「え!? お祈りに行ったの?」って思ったけど、なんか人を探しに行った様子でした。いずれにしてもプライベートな事情なようで、戻って来た時は私達に謝ってました。
とにかくこんな美しいモスクは初めて見ました。
カスピ海沿いの道路を行きます。ほとんど緑がない
荒野です。
アゼルバイジャンは
ヒットラーが喉から手が出るほど欲しがった土地だとか。
豊富な油田のためでした。
そうです。こんな油田が無数にあるこの国は
オイルマネーで豊かになったのです。
でもそれだけじゃありません。
こんなパイプも!
油田があるところにはたいがいこれもあるんですか?
良く知りませんでしたが。
天然ガスです。
それにも関係あるのか?
カスピ海沿には
ちょっと珍しい 火山がたくさんあるそうです。
その数 なんと
約400!!
この地球上には
700ほどあって、
日本にもあるそうです。
それは
泥の火山だそうです!!
活火山なんだとか!
想像が出来ません。
でも、
なんだかワクワク〜!!
ではまず
火口を上から眺められる位置に行きます。
マグマがグツグツと
煮えたぎっているようですよ〜!
まずは
低めの火山から。
火口です。
え!?
あちらに見えるのは
高い火山です。
泥火山の噴火は、地下水やメタンガスとともに、温度が高い粘土が地表に噴き出す現象だそうです。
恐る恐る触ってみたら、
全然熱くなかったです。
皆さん イチオウ 楽しんでいるようですが、
内心
あっこれはちょっと絵になりますね〜!
次は
コブスタンと呼ばれる文句なく立派な
世界遺産です。
新石器時代の人たちが描いた
岩絵だそうです。
60万点!も見つかったそうです。
左は
オオカミ? なかなかリアル。右は
猫かな?
カスピ海から遠くない所にありました。
お次はここです。 ここも
ちょっと珍しい場所です。
城壁に囲まれています。
じゃお城!?
違います。
18世紀に出来たのでそんなに古くはないのですが。
中に入ると真ん中に
怪しげな
が!
かつてはこのあたりの天然ガスのおかげでずっと天然に燃えつづけていたそうですが、その火はいつか消え、今はよそからガスを引いてます。
怪しげなおじさんたち? いえ、信者さんたちです。人形ですが。
怪しげな? 商談をしているそうな。
ここはイスラム教より古い歴史を持つ、火を崇める宗教
ゾロアスター教の寺院でした。
でした。 ??
商売上手なゾロアスター教徒達はこの寺院を商談する場としても利用していたそうです。
と、イスラム教徒のガイドさんがおっしゃいますが、
褒めているのか失礼なのか?(笑
商売のために信者のふりをするイスラム教徒もいたそうな。
寺院の一角にごく普通のお土産屋さんがありました。
可愛い店員さんもいました。
実はこの寺院って
もう寺院じゃなくて、
かつて寺院だったというミュージアムだそうです。
この世にはこの宗教の信者さんもまだいるのに。
ちょっと珍しいでしょ!?
お次もまた! 
関係!
この辺の天然ガスによって3000年前から
ずっと燃えつづけている





を見に行くのです!
猛暑なのに〜 😓
でも ちょっとワクワク〜!!
あらっ・・・
感想は人それぞれでした。
巨大なのを想像した人には
泥火山と同じで(笑
あの上からは!?
郊外の町を見渡せます。
バクーに戻ります。
巨大な集合住宅は
ソ連時代の遺産ですが、建物が頑丈なだけに取り壊すのも大変でしょう。引き続き利用される感じです。
バクーの
政府市庁舎もソ連時代の建物です。
エレガントな家々は
ロシア帝政時代の建物。
これから登場する建物。
すでにご紹介したこちらの超斬新な建造物は
東京オリンピックのスタジアムのことで一時話題になった女性建築家、
ザハ・ハディドの作品です。ミュージアムになっています。
例の
3匹のナメクジ ビルは
炎を表現しているそうです。
やはり

はアゼルバイジャンの
象徴なんですね。
この様に
過去のさまざまな時代の遺産を尊重しつつ新しいものを生み出して行く、首都
バクーですが、
観光客を最も惹きつけるのは
やっぱり
世界遺産にも登録されている、
シルクロードの交易で栄えた、
旧市街です。
石造りですが、出窓の部分は
オーク造り。
え!?
これも
人形でした。
古い家々のほとんどは綺麗に修復されていますが、
まだの所もあるようです。
ディナーは城壁沿のこの
レストランに行きました。
トラディショナルで庶民的な雰囲気です。
細かくした
焼きナスにトマトを混ぜたサラダ。これは美味!!
アゼルバイジャンばんラーメン?
鶏がらだしみたいなスープは悪くないけど、麺が少なすぎ。イマイチ。
次がびっくり!!
白米の上に!
うめぼし〜!?
なわけないですよね〜!!
あちらは
蒸し餃子みたいなのです。皮が厚くて、ちょっと硬くてイマイチでした。
で、手前の真ん中のは
マジで
うめぼしそっくり!!
食感が。
お味もです!
甘酸っぱくてちょっと塩辛くて。
最近の酸っぱくないウメボシみたいなんです。
聞いてみたら、
アンズだそうですけど。
さらに!
この器の中には!?
これにも
ビックリ!!
こんなのパリでは出会ったことありません!
でも
中近東ではとってもポピュラーだそうです、
何だと思いますか!?
日本にある
アレにそっくり!
この赤紫の粉。
ゆかり粉!?
そうです!!
これはまさしく色も味も
紫子(ゆかりこ)のイメージ!!
でも、実は
赤紫蘇ではなくて、ウルシ科の赤い実を乾燥させて粉末状にしたもので、
スマックと呼ばれます。
開放的な
アゼルバイジャンの長い夜は多くの旅人たちに、忘れがたい印象を残すことでしょう。
先史時代、シルクロードの交易時代、ロシア帝政時代、ソ連時代、そして
現代。
かつてのゾロアスター教の寺院に火を灯し続けているように、
過去のあらゆる遺産に火を灯し続けるバクーはあらゆる人たちを受け入れる寛容さが感じられる街でした。
翌朝
例のガラスの宮殿の空港に向かいました。
懐かしいものに出会いました。
喫煙室 !!
たしか日本にもありましたよね〜!!
アゼルバイジャンの
格安航空で
お隣の国に向かいます。日本円で5000円ぐらいかな?
でも、荷物は小さな手荷物しか機内に持ち込めなくて、預ける料金が2000円ほどもかかるのだとか。だから7000円ぐらいになってしまいます。
でも、私たちの荷物って二人で20kgにならないから、、
「ひとつにまとめなさい」と親切に言ってくれたのです。
つまり一人分の料金でOKでした。
🐷航空で次の国にいきます。
イスラム教徒は絶対食さない🐷なのに、
格安航空なのに
おいしいサンドイッチまで出ました!
🐷のハムじゃなさそうですが(笑
ところで、私たちに起こった
アゼルバイジャンの奇跡
とは!?
それは空港に向かう前に起こりました。
ホテルでチェックアウトするときのこと
「あのオーナーは1割引と確かに言ったのだからちゃんと確認しなきゃね!」
と意気込んでフロントに向かったのですが、
「すでにキャッシュで支払われましたね」って言うのです!
払った覚えがない真面目な夫は
「いえ、払ってません!」
あちらは
「いえ、払いました!」
払った払わない払った払わないの 珍しいやり取りを繰り返しながら時間がなくなってしまって、やむなくそのまま空港に向かった次第です。
オーナーは私たちに
「すまない」と思ったのか?
「ネットでとんでもないホテルと騒がれたら たまらない。」と思ったか?
とにかく、
アゼルバイジャンの二泊は無料になってしまったのです。
とんでもないホテルじゃなかったです(笑
次の国はお隣だけどアゼルバイジャンとは
別世界!でした。
次回に続く。