前回の続き
皆様、ちょっとご無沙汰しておりました。日本からの友人たちが続けて来られていて、バタバタしているのと、パソコンか? このサイトの不具合か?がありまして、一時更新不可能になっていました。
長いことお付き合い頂いておりますが、今回の旅行の記事はこの回で終わらせて頂きます。
ので、今回またちょっと長くなるかも。
あの後、
超ビックリな展開!になりました。
前回お話させて頂いた通り、
ケイマン島のホテルから、タクシーで私たちは
一人の見知らぬ男性と空港までごいっしょさせて頂くことになりました。それはホテル側が断りもなしに、勝手にそうしたのです。
その方の行き先は私たちと同じ
ジャマイカの首都キングストンでした。つまり飛行機もいっしょでした。
それで飛行機を待つ間、空港ではその方と、いろいろお話をさせて頂いて、
大変楽しく過ごせました。
なにしろ、
かなりユニークな方なのです。
旅行が大変お好きで、すでに70カ国を旅してらして、ちょっと前まで大学の学生さんで、その前は長いこと商社マンで。
???
つまり、定年後に高校生といっしょに大学を受験されて、学生に戻られたのです。そして、今はバックパッカーでお一人であちこち旅をされています。
お歳は
68歳。たしか。
で、
独身ではないのです。ご家族を国に残して、お一人で旅されているんです。
世界には、そんなエネルギッシュでユニークな方がいらっしゃるのですね〜!
で、
その方は
どちらのお国からいらしたのかと言うと、
それは
なんと!
日本!

つまり
日本の方でした。
今回の私たちの旅では、日本人にはほとんど会わなかったのですが、(キューバで一度だけ)
もっともマイナーな場所、ケイマン島で、しかも
同じホテルでお会いするとは!
ところで、飛行機が着いたジャマイカの首都、
キングストンでは私たちは宿泊する予定はありませんでした。そこから8時間後に、パリ行きの飛行機が翌日に飛び立つ、
モンテゴベイに行かなければならなかったのです。
だからキングストンでは、
8時間時間があるので観光する予定でいました。
ところが、空港には
コインロッカーも
荷物預かり所もありません。
つまり、
荷物を持参して観光しなければなりません! それはかなり
キツイです。
方法はひとつ。
タクシーをずっとチャーターして観光することです。
そうなると、交渉しだいでしょうが、かなり高く付きそう・・・・
そこで、思いついたことが、
その日本人男性が宿泊される宿で荷物を預かって頂く。
という
ずぅずぅしいアイデアでした。
ということで、その方の目的地に私たちも向かったのでした。ごいっしょに。
こちらがその方が泊まられる
お宿(民宿)です。
感じの良い中庭があって、その向こうの、あの建物です。
どんなお部屋なんでしょう? 見せて頂きました。
シンプルですが、
清潔で、充分なスペースがあって快適そうですよ〜!!
キッチンがあったり、なかったり、
11部屋あるそうです(30ドルから)
さて、


にイヤミを言われながらも、めでたく、荷物を預かって頂けることになりましたが、
いったい、私たちはどうやって観光すれば良いのでしょう!?
バスを使うとしてもややこしそうですし、あまり本数もないようです。歩いて行ける所も限られています。
結局タクシーを頼むしかなさそうです。
ところが、
なんと!
この民宿のオーナーの方は実はガイドの仕事もされていて、その方の車でキングストンを案内して頂くことになったのです〜!
パリのバスツアーに参加するよりずっと安いお値段で。
しかも、お客は私たちだけです!
しかも!
なんと!
日本語で〜!
実はその民宿(
アイシャハウス)のオーナーは
日本人女性だったのです〜!

その日本人ガイドさんは
運転もベテラン! で
キングストンの街を見下ろしてしまう、こんな
山に登りました。そして、
こんな芝生がある美しいお庭に到着。私たちが希望した場所でした。
標高800m以上です。
あらっ!?
ここには
素敵な邸宅があって、
そこの
広大な敷地内を散策。
東屋からは
広大な農園を見下ろせます。
総面積は100ヘクタール
バナナの木も少し混じっています。
実が色づき始めています。
赤く熟した実を食べさせて頂いたら、
甘くて美味しいのにびっくり!意外でした。全然期待してなかったので。
だって、
果肉はお呼びでない(笑 のです。
中の種が大事なのです。
では
何の実でしょう!?
次に、この邸宅の中を見せて頂きました。
「この部屋の中では何がもっとも高価だと思いますか?」 という質問に私は当てることが出来ました。
左の
木枠の鏡です。
「さすが!」とおだてて下さり、気分を良くしました(笑
これです。
ここは
会議やイベント会場に使われるそうです。
キングストンにお住まいの日本人たちの日本人会も行われるそうです。
ここで、
お茶じゃなくて〜!
コーヒーを頂きました。3杯も! 先ほどの実が実る花から作られた蜂蜜も入れたりして。
コクがあってまろやかで、とっても美味しいコーヒーでした!
このコーヒーの
コーヒー豆です。
え!?
UCC!? 聞いたことありませんか?
この豆を購入することにしました。
日本より、フランスよりずっとお安いし〜!
なんたって!
ブルーマウンテンですし〜!!
「このブルーマウンテン地区で採れたコーヒーでないと、ブルーマウンテンと呼ぶことは出来ません」
と説明して下さいました。
そうです。ここは
UCCのブルーマウンテンのコーヒー農園でした。
これは!?
どなたの毛筆!?
ご苦労があったのですね〜!!
UCCコーヒーの創始者、
上島忠雄氏のでした。
次に山を下りて、
ダウンタウンに向かいました。
市場の風景を見たり、
歴史を感じさせる建物にも出会ったり、
モダンな雰囲気のエリア。とバラエティーに富んだ街でした。
刑務所を見かけました。 塀の中の
悲惨な状況が伝わってくるようです。
こちらは静かな住宅街のようですが、
撮影(車を下りて)したり、歩いたりするのは危険!とガイドブックには書かれています。
経済的に貧しい方々が住まわれる住宅地です。
スラムと呼ばれる地域です。
でも、
このスラムで幼少期を過ごしたことを誇りにしていた方がいます。
ジャマイカでポピュラーな音楽、
レゲエ音楽の神様と呼ばれる、
ボブ・マリーです。
1981年に36歳の若さで亡くなった、
世界的なミュージシャンで、ジャマイカの国民的英雄です。亡くなる2年前に
来日公演もされました。
今回ガイドをして下さった日本人女性は以前、バックパッカーで多くの国を旅されました。
レゲエ音楽に惹かれていた彼女は、最終的に、ここジャマイカに落ち着かれました。そして、この国の音楽と自然を愛され、ここを
永住の地と決められています。
音楽関係のコーディネーターもされています。
同じ海外でも、フランスよりずっと不便に思える国ジャマイカにずっと住まわれたいなんて、私には
驚きと、尊敬!という言葉しか浮かびません。きっとこの国の方々に深いご縁がおありなのでしょうね。分かりにくい(笑、
ジャマイカン・イングリッシュもとっても堪能で、本当に
逞しさを感じました。
現在日本にお住まいの娘さんはなんと、以前パリに料理留学されていたことにも親近感を感じました!
とっても頼もしくて、逞しい方ですが、
とってもチャーミングな女性でした〜!!
ゆみさん、キングストンをご案内頂いたことは今回の最高の思い出です。ありがとうございました!
このような飛行機(
カリビアン・エアー)で、
モンテゴベイに向かいました。
ちょっとゆったりしたバスのよう。
最後の晩餐は、ちょっと粗末なお店? 器も
ファーストフードっぽいんですが、
これが
メチャ美味しかったです!
ポークとチキンをたれに付けて焼いた、
ジャークポークとジャークチキン、そして、
ソーセージも頂きました。
例の
お赤飯と中華の
海老チリのような料理も美味しかったです。
なんたって、
炭火で焼かれるわけですから。

翌朝
豪華! とも言える
ジャマイカン・ブレックファスト。
パリのフレンチの店でも出てきそうな上品なお味の魚料理でした。 でも、この
スイトンはやはりいただけないですが(笑
絵画のような
カリブ海とも、いよいよお別れ!
この3時間ほど前に、
カリビアンクルーズの客船が通りました。
かなりの規模です!
いつかこんな船に乗って、カリブ海に戻って来たいな〜って思いながら。
帰りの飛行機
はエアー・カナダだったので、カナダの空港を経由しました。
今や、多くの空港でも見かける
スシ。 日本のとは別物で、
そそられるものはありませんが、
実は
かなりそそられて、買ってしまったものがありました!
とっても日本的なんです!
パリでもほとんど見かけません。
ミミが切られている上品な、食パンの
玉子サンド〜!!!
空港の外には出られませんでしたが、しっかり窓から見れた
トロントの街。
「カナダにもいつか行ってみたいな〜!!」 って思いながら、
旅への夢は尽きません。

三昧で締めくくる今回の旅となりましたが、
さらに!
私の横の席にいらしたのは、新学期の9月から高校の国語の先生をされるフランス人の若い真面目そうな男性でした。彼は真剣な目をして、
「良い先生になりたいんです!」って言われたんです。
なんと日本語で!

日本人でもなかなか、
若いもんが言いそうもない言葉です。
片言の日本語は
アニメで覚えられたそうです。
その若者の
純心さに感動してしまいました!
ちょっと
オタクっぽくて、驚くと、
「ワオ〜」って言われるんだけど・・・(笑
本当に長々と、私たちの今回の旅にお付き合い下さいまして、ありがとうございました!