前回の続き
マイクを片手に、階段から下りてくる女性がいます。
もう1人、日本人のような女性が・・・
実はこのブログにも何回か登場して頂いた、私の友人で日本人の
シャンソン歌手、
松本かずこさんです。
松本さんは以前、東京テレビ系の全国ネットの歌番組、
「我が心の歌」に2年間レギュラーで出演したり、
藤田まことさんのディナーショーの相方を何年か務めるなど、ご活躍の歌手なのです。もちろん日本でご自身の
コンサートやディナーショーを定期的に行っています。
今年の6月に
5回目のパリ・リサイタルを行います。場所は先日
フジコ・へミングさんがコンサートをされてご紹介した、同じ劇場、
ADYARです。
今回は、松本さんの歌声を気に入られているこの高校、
Auguste ESCOFFIER の校長先生から
「ぜひうちのレストランでディナーショーをして下さい!」という要請があったのです。このレストランは学食ではなく、一般の人を受け入れる
普通のレストランです。
が、料理を作っているのは
料理を学ぶ高校生です。この高校は主に大学に進学しない学生が
職業バカロレアを取得するための
職業高校なのです。
社会に出てすぐ実践として働けるような訓練を行う料理学科で学ぶ学生がこの
レストランの料理人なのです。お客さんは主に地元(パリ郊外、セルジー・ポントワーズ)の住民です。
でも、このレストランで
歌手を招いてのディナーショーは
始めての試みだそうです。6月のパリリサイタルの宣伝を兼ねられる。ということもあり、喜んで引き受けられたのです。
司会の女性は
6月のリサイタルでも司会をされます。かつて
宝塚歌劇団で活躍された方です。
ところが、リハーサル中にカラオケを流すCDデッキが実はなかったり、スピーカーの調子が悪かったり、マイクが1本しかないなど、さまざまなトラブルが発生し、
パニック!になりそうでしたが、
校長先生の
「私がなんとかします。大丈夫です!」の一言が皆を安心させ、なんとかなりました。
本番です!
枯葉、バラ色の人生、愛の賛歌、ミロールなどのシャンソンを日本語で唄います。
客席は
約60席。ほぼ満席でした。初めはあまり興味を示さなかった人達も
次第に皆さん
目が輝き、
ラストの
「水に流して」はフランス語で熱唱!
もう
大盛況のディナーショーとなり、
サインを求める人々も!
松本さんの左がこの
レストランのシェフ、右が
校長先生で、学生に教えるプロの料理人も何人かいます。その他は高校生です。
料理は今風ではないですが、クラシックなフレンチで、美味しそうです!
ということで、ここの高校内にある、私たちが宿泊したホテルも
職業訓練を兼ねた施設でした。
松本かずこさんのパリ・リサイタルは
6月20日(20時開演)です。
ご興味のある方はこのブログの右の
メッセージボックスでぜひお知らせ下さい!