それは日曜日のことでした。用があったので、車で
リヴォリ通りを通りました。午前中だけど、12時ちょっと前なので、本来なら観光客が沢山通り過ぎているはずの、
ルーヴル美術館前です。
車もけっこう
マバラです。
ここはセーヌ沿いの、観光客を待つパスの駐車場になっている所です。観光バスも
マバラです。
観光客はいますが、
マバラです。
ところが・・・
あれは
リパブリック広場。
女神像の下は凄い人だかり!
蝋燭や花を手向ける人達で一杯です!
さらにその先は、渋滞でした。
左側に
沢山の人!
皆さん、道路の向こう側の建物を見ています。
この辺の歩道は通れないようです。写真を撮っている人もいます。
手前は通せんぼをしているように、
ポリスのバスが二台並びます。
その向こうの建物は!?
今回
テロに遭い、
沢山の方々が亡くなった劇場なようです!
バタクラン劇場です。
わざわざ見に行ったわけではありません。たまたま我が家に帰る道路沿いだったのです。こんな大通りに面していたなんて、知りませんでした。って言い訳するわけではないですが。
この
バタクラン劇場は
ユダヤ人経営で有名ですが、狙われた他のレストランやカフェもユダヤ人経営だと言われています。そのようなことはフランスでは報道されませんが、イタリアでは報道されたとか。でも、ユダヤ人経営の和食レストランも沢山ありますし、一般の人には分かりようがありません。
無差別テロと同じです。でも、しっかり裏ではユダヤ関係を狙うことも忘れていない。それも怖いです。
フランス国籍のテロリストたちは、フランス社会で
差別された意識を持っていて、そこに付け込まれ、ISに洗脳されたと、言われています。
フランスでは、日本人は特に偏見は持たれませんし、比較的恵まれている方なので、勝手なことは言えませんが、文化の違う人達と接するのは、時に大変なエネルギーが必要です。フランス人に腹を立てることも多いです。でも、何があっても、相手が誰であっても、どんな宗教を持っていても、
自分も相手も基本的には同じ人間だという意識、そんな
思い込みを持ち続けて接することが大事だと思います。そうすれば、
お互いの偏見が消える。そんなような体験が私自身何度かありました。そう簡単にはいかないこともありますけど。
もちろん相手によっては
警戒も大事ですが!
私は外国人ではありますが、同時にフランス社会の一員なので、フランス人と同じ目線で、
フランスにいる全ての外国人に対しても、日本人どおしでも、
同じ人間という意識、思い込みを持っていたいです。
平和な社会を築くには、
一人一人の内面の変革、努力も大事で、それを考えないわけにもいかないこの頃です。