前回の続き
訪れる日本人は少ない、日本人にはなぜか?
あまりに無名なこの城は、フランス王、シャルル6世の弟、
オルレアン公ルイによって、1407年に建てられました。
ピエルフォン城といいます。
どこかの馬の骨によって建てられたわけじゃないのに・・・(笑
最初の門を入ってから、城に入るにはこの橋を渡ります。この橋は
イザ!という時は上げられ、敵が外から入れないようになります。
中に入ると、城は中庭を囲むように、建てられています。だから外から見るほど
建物は巨大でもないのです。建物の内部のこの部分は、中世の雰囲気ではなく、もっと
新しい建築様式に見えます。
古い壁の部分には
こんなのがいたりしますが。
建物の内部です。こんな幅の部屋が繋がっている感じです。
これは
中世の玉座や王侯貴族たちの服装?
色も褪せていなくて、
保存状態が良いですね。
って思ったら、これらは
オペラ座で上演されたオペラの衣装らしいです。
角みたいな帽子?が奇妙です。あの紐が
首吊りみたいで、ちょっと怖いです。何の演目なのかな? 見そびれました。
中世は実際にこんなファッションだったのでしょうね。
部屋の片隅にある
素敵な小部屋は!?
トイレみたいです!
地下にも行けるようです!
牢獄かな!?
ってちょっと牢獄マニアの私は期待したけど、
お墓みたいです。牢獄の方が良かったです!
上品に眠っている彫刻の棺もありますが、
こんなのも。 一応読書家だったのかな?
城の外に出ようとしたら、日が差し込んできました。
あのお家では、
暖炉を使っているのでしょうか? パリにも煙突だけは沢山ありますが、煙を見かけることはほとんどありません。多くの場所では暖炉禁止なので仕方ないですね。
城は町を見下ろす丘の上に建てられているので、
見晴らしバツグン!
実は
ピエルフォン城は長いこと、こんな
廃墟になっていたようですが、
ナポレオンが買い取り、甥の
ナポレオン3世の時代、19世紀になってから、修築が始まりました。
中世っぽい外観を保ちながら、ネオゴシック様式の美しい建築に!と。中断を経て、わりと最近終わったようです。
中世のお城って、修復されても、相変わらず
廃墟っぽくされている城も多いけど、この城は外観は
中世のままに綺麗に修築されています。そうゆう方がタイムスリップしやすく、私は嬉しいです。
当時と同じように。というのは無理でも、実際にあった城だし。ディズニーランドみたいな、
架空の城っていうわけじゃないんだから。
城からちょっと離れたこの丘の上からの眺めがいいんです!
のはずだったけど・・・
以前来た時より樹が成長してしまっていました。
以前はこんな風に見えたのに!
丘の下からの眺めの方が良かったです。
なかなかの迫力でしょ! 登る必要は全然ないかも。
近くには池があります。
この池越しに見る城も素敵だったけど、やはり樹が邪魔になってほとんど見えませんでした。
以前はこんな風に見えたのに〜!
ここからの眺めが一番迫力あるでしょうか!?
映画
「ジャンヌ・ダルク」をはじめ、多くの
映画のロケに使われて大活躍な城です。
ひと昔前は、
絵本のモデルとして大活躍だったのかしら?
本当に
お伽話に登場しそうなお城です。
ということで、
ピエルフォン城の全貌を撮りたい方は樹の葉に邪魔されない、
冬に行かれることをお勧めします。パリから北東方向に車で一時間ぐらいです。ロワールの城々よりずっと近いです!
シャンティー城とセットで行かれるのもお勧め!