前回の続き。
次に行ったのは、
北陸新幹線の終点、
金沢でした。
まず真っ先にここ、
ひがし茶屋街に来て、
ランチ時だったので、この
十月亭(ジュウガツヤ)というお店に入りました
なんかいい感じ。
築約140年で、かつてはお茶屋だったようです。金沢は空襲にやられなかったそうですね。
カウンターの中にはふさわしい上品な女性が。
カウンターと言っても、ここ畳なんです。
掘りごたつのようになっていて。
まず、
しおサイダーを頂きました。これけっこう美味しいです! 夏には良いかも! でも、沢山飲むとちょっと飽きるかも。
私は
竹かご弁当を頂きました。
炊き合わせや焼き物などの盛り合わせという感じです。オレンジのはカボチャ関係だったか? 上品な味付けで満足しました。
金粉がひとひら。
黒糖のアイスクリームがとっても美味しいです!
夫は
武士の献立御膳を頂きました。 こちらには、
加賀料理を代表する
治部煮が付きます。
食材から出る出汁がくず粉でとろみを付けられていて、それぞれの食材を優しく包みながら頂く。という料理で私はとっても気に入りました。田舎っぽいようで、洗練されていて。
このとろみ汁はソースのようでもあり、皿に盛り付ければ
フランス料理とも言わせてしまえるでしょう。フランスでは。フランス料理って
何でもアリだし。フランス人が真似するカモです。そう言えば、
鴨も入ってます(笑
外に出ると、そこは
時代劇の世界?
え!?
モデルさんの撮影!? プロの方ではないようですが、カメラマンとスタイリストさんとレフ持つ人がいます。そうゆうお店があるんでしょうね。
外国人を本当によく見かけます。
でもこの人達も違うな〜
この人達も違う。 なかなか見つかりません。
品格がありますね!
流石100万石を領した加賀藩!
って江戸時代からの町並みかと思ったけど、これらの建物のほとんどは、
明治初期の茶屋様式の町家。ということです。
この
出窓みたいなの、どこかで見たような・・・
これです!
アラブでは外に出られなかった女性が外界の様子を覗くために造られたと言われる
アラブ様式の出窓です。
地中海に浮かぶ島国、5年ほど前に行った
マルタ共和国でした。 こちらは
石造りだけど。
この時は、
日本には昔はこんな出窓ないよ〜!地震があるしね。って勝手に納得したけど、ないのは
私の教養でした(笑
次に行ったのは、
兼六園。
日本三名庭園の一つです。 他は? 岡山の
後楽園と水戸の
偕楽園です。
金沢城の外郭に造営された江戸時代を代表する庭園だそうで、
兼六とは、名の通り、
六つを兼ねているという意味で
、宏大(こうだい)、幽邃(ゆうすい)、人力(じんりょく)、蒼古(そうこ)、水泉(すいせん)、眺望(ちょうぼう) です。
でも
金沢城(天守閣)がないのは淋しいですね。復元すれば! って思いましたが、それには資料不足だそうです。
これ
シンプルで、質素な噴水ですが、
凄い噴水なんです!
日本最古だそうだから!
支えてもらわないと! っていう様子の松をよく見かけました。
あの松はひときわ、ひとめを惹きます。
同じような動作で作業をしている方々が気になります。何をされていたのか? 今も分かりません。
根あがり松と呼ばれ、根が2mせり上がっています。
13代藩主、前田斉泰(なりやす)が造らせたそうです。
これは
アオサギだと思いますが、
足は千鳥? この子も違う。
でも、とうとう!
「凄い訛ったフランス語だね!」って夫が言ったのです。
よ〜く耳をすましたら、あそこにいる5人連れがフランス語をしゃべっているではありませんか!
私たちは何気なく近づき、でもフランス語で話しかけるのは躊躇するほど訛っていたので、一応英語で、「どちらからいらしたのですか?」って聞きました。
カナダのケベック州からでした。
やっぱり・・・
とにかく、
やっとフランス語を話す人たちに出会いました!
私はパリでは知らない人達にやたら話しかけませんが、日本でフランス人に会うと嬉しくなり、今回追いかけても話しかけてしまいました。相手は必ず2人連れ以上です。1人だとしゃべっていないので分かりません。以前はこんなことほとんどしなかったのに、性格が変わったのか?
おばはんになったのか? 実はフランス人が好きなのかも!? ってちょっと嬉しい気分です。
それに日本で会うフランス人って
変な人がいないし、話しかけると例外なくとっても喜んでくれるのです。
あっ でもやっぱり気をつけなきゃね!
ところで、あのカナダ人の5人組はひと組の夫婦とそのご兄妹で、いつもいっしょに旅行するメンバーだそうです。
「そうだ! 聞きたいことがあるの!」って言われました。
チャンス! とばかりに。
「あれにはビックリしたわ〜 あの魚! あんなちっちゃい魚、あれは何!? 見たことないわよね〜!!」
なんか盛り上がっています。
「朝食に出てきた白いとっても小さな魚!」
え!? あ〜そりゃ、珍しいかも。
「あれはサルディヌ(いわし)のべべ(赤ちゃん)ですよ!」
って説明したら、
「へ〜 サルディヌのべべ〜!!」
って、
やっと謎が解けた! ていう調子で喜んでくれました。
たしかに
シラスって、フランスの魚屋さんにもありません。
今回の帰国では、その後、5組のフランス人に出会い、楽しいひと時を共有出来ました。
とにかく、暑いし、疲れたので
ここでひと息。懐かしい和風の庶民的な空感ですね〜 癒されます。
学生時代のコンパ(合コンじゃなくて!)とか
職場の宴会とかを思い出します。
同じ
宇治ミルク金時を頼んだのに・・・
なんでこう盛り上がりが違うの!?
夫はちょっと
変な人で、かき氷を食べると
頭がキーンとして、とっても痛くなり苦しみます。
だから食べたい!そうです。
その痛みが治ってくる間がたまらなく気持ち良いとのことです。
次回に続く。