「頑固オヤジの店」でいい。

2010/11/16  12:14 | 投稿者: akikoenat

今年も日本人のノーベル賞受賞が話題になりましたね!
その中のおひとり、北海道大の鈴木章名誉教授の出身地・むかわ町で、
教授の弟さんが営む「ししゃも店」の様子をテレビで見て、私はうなりました。

その鈴木教授の弟さん、鈴木譲さんは、町の特産・ししゃもを扱う店の店主として、
毎日店に出て、お客さんに対応されているのですが、
この記事にもあるように、お客さんにししゃもの蘊蓄を語りだしたら止まらない!
テレビの取材の入った時にも、
「この時期のししゃもは売れないよ。
 本当においしくなるのは〇月頃だから、今のはおいしくない。
 でも昨年のいい時のものが冷凍してあるから、それでよければ売りますよ」
なんて話をやってくるお客さん1人1人に実に楽しそうに話されていました!
(ホントはもう少し語りが入っていたけど。)

私は、「これだ〜!」と思いました。
私も、自分の婦人科診療や四季レディースクリニックに対するこだわりなどを、
もう少し胸を張って、1人1人の患者さんに伝えていいんだ!・・・と。

すでに当院を受診していただいた方はご存知だと思いますし、
クリニックのHPの「初診の方の受診方法」をお読みいただいてもおわかりいただけると思いますが、
私は、初診の患者さんをゆっくり・じっくり拝見するために、
初診の方は絶対に1時間に1人しか予約を入れません。
(そのため、初診の最終受付も17時台と早めに設定しています。)
それに、一見関係ない、たとえば「おりもの」や「月経不順」などの症状で来られた方にも、出来る限り「年一回の婦人科検診(子宮がん検診+婦人科エコー)」を受ける意義、お勧めする理由について確認することにしています。

新患予約が詰まっている時には、1時間に1回、同じ説明を繰り返すことになるので、
正直なところ、めげそうになることもありますし、
「紙に書いて読んでもらうとか、VTRに撮ってみてから診察に入ってもらおうか?」
なんて考えたこともありますが、
鈴木さんの様子を拝見して、気持ちを改めました。

「やっぱり、手間や時間がかかっても、じっくり相手の様子を見ながら、
 理解度を確認しながら、1人ひとりに説明しよう!」と。

お1人おひとりに、時間をかけて問診を取ったり、検査の内容などを説明していると、
患者さんが今まで受けてきた検査や治療の内容、ご自身の病状などについて、
ご存知ないのかがわかり、愕然とすることが多いのです。

「子宮がん検診はうけたことがないけど、会社の人間ドックでは内診台に上がっている」
「子宮筋腫で定期的に婦人科受診しているけど、子宮がん検診は受けたかどうかわからない」
とか。

「もうちょっと自分のカラダに興味を持とうよ〜」
と言いたくなることがしばしば。

そんな方々に、
・子宮頚がんとHPVの関係
・何のために年一回がん検診をすすめているのか?
・頚がん検診だけでなく、エコーもおすすめする理由
などなど説明すると、多くの方が納得して喜んで検査を受け、
安心してて帰ってくださいます。
そして、その方々にとっては、
「年一回検診を受け、その途中に気になる症状があればすぐに婦人科に相談に行く」
というのが当たり前になっているのを実感します。
当然のように、毎年必ず検診を受けられていますし、
自治体(市区町村)や会社の検診で頚がん検診を受けた方も、
その結果を教えてくださり、エコーだけ当院で受けられたりしています。
そしてそうしてコミュニケーションが取れている方は、困った症状があっても
早めに受診してくださるので、大事に至らないものです。

私が四季レディースクリニックを作る時の理念として、
最初に掲げたのが、「女性のかかりつけ医になる」ということ。
このような形ができると、かかりつけ医として理想ですよね。

ただ、残念ながら、皆さんと同様に説明をしても、
「そんなことはどうでもいいから、早く、この症状だけ見て欲しい」
とか、問診を取っている途中に、
「そんなことまで話さなきゃいけないの?今の症状と関係ないでしょ?」
「前の病院で筋腫が何センチだったとか、いちいち覚えていなきゃいけないんですか!」
とかおっしゃる方もいて・・・それが結構強い口調だったりもするので、
メゲそうになることもしばしば(涙)。

このような方々は、「かかりつけ医の定義」が私たちと違うのでしょうね。
おそらく、「自分が困った時だけ、すぐ対処してくれる便利な存在」と思っていらっしゃるのでしょう。
でも、そんな存在が欲しければ、昔のお殿様みたいに「侍医」を持つしかないですよ(笑)。

私は「かかりつけ医」として、来てくださる方のことをよく知り、
責任を持って診療に当たりたいし、
少なくとも婦人科の範囲のこと、できれば全身のこともしっかり把握して
その人の健康維持のためのお役に立ちたいと思っています。

そのためには、
「ご自身の身体についての一番の理解者であり責任者は自分である」
ということが大前提。
初診の時には、自分の身体のことがあまりわかっていなくても、
通院する間に知識を身につけていただければうれしいな〜と思うのです。

「1時間に1人しか初診の予約を入れない」
その方針は、経営的に見ると無謀に見えるようですが、
「誰でもいつでもウェルカム」なんて方針にしていたら、
上に書いたような当院の理念を実現することはできませんし、
私は当然ストレスを感じますし、気持ちよく働いてくれているスタッフにも負担がかかります。

そんな、当院の方針に共感して下さる方が受診していただければいい。
・・・私は、鈴木さんに見習って、「頑固オヤジ店主」の道を貫こうと思うのです。






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2011/10/27  14:32

投稿者:Sara

いつも大変お世話になっております。

初診とその後の再診での江夏先生の分かりやすく丁寧な説明には本当に感心、というか感動しました。あの時、「婦人科のかかりつけは絶対この先生!」と思いましたよ。月経の仕組み、ピルのメカニズムについてご説明いただいた時は本当に感動!でした。家庭教師のように丁寧に教えてくださるので、「こんな先生、本当にいたんだ〜♪」となんだかとっても嬉しくなってしまったのを覚えております。

その後の診察もとても丁寧で、今のところ、私の満足度は100%以上です。

今回たまたまこのログを読んで、先生の基本的な理念が垣間見えたように思います。完全予約制に関しては、私自身、アメリカに住んでいたので、何の抵抗も感じません。しっかりとした軸をもった「頑固オヤジ店主」、応援しております。

2011/10/5  6:36

投稿者:江夏亜希子

「元患者」様
貴重なご意見、ありがとうございます。
まずは、当院での診療がご期待に添えなかったこと、お詫び申し上げます。
「※承認不要」とのことですが、おそらく同様に感じていらっしゃる方は少なからずいらっしゃると思いますし、今後も同様に感じる方がいらっしゃると思います。「元患者様」の個人情報が載っているわけではないので、公表させていただきます。
「自覚されていないようですが」とお書きいただいていますが、自覚はしております。(その点については、ブログに新しい記事を書こうと思います。)
初診に時間をかける、とは言っても、特にこれまで数件の医療機関を回っても解決しなかった問題を解決しようと思うと、時間はいくらあっても足りないものです。
まずはその問題を解決しようとするために、詳しく順序良く話を伺い、問題点を洗い出し、診察をし、必要な医療的な知識を説明することで精一杯です。もし、患者さん側にも問題があるように思えたら指摘もしてしまいます。「小馬鹿にしたように嫌味ったらしい、実に感じの悪い、キツイ口調」と受け取られてしまったのでしたら申し訳ありませんでした。
ただ、お困りの症状を解決するために、医学的に言うべきことは言わなければならないこともあります。
匿名でいらっしゃるので、事実関係の確認ができないのが非常に残念ですが、私はこれまでに「患者さんを小馬鹿にした」ことは誓って一度もありません。これまでのその方の行動が治療のために「よくない」と思われる場合は指摘しますが、当院での診療を継続するために修正していただく必要があると考えていることで、患者さんの人格そのものを否定しているものではありません。
それをそのように受け取られてしまうのは、私のコミュニケーションスキルの不足はもちろんあるでしょうが、相性の問題も大きいのかもしれません。
「元患者様」と相性の合う医療機関が見つかりますよう、心からお祈りしています。

2011/10/5  3:38

投稿者:元患者

以前に受診させて頂きました。
自覚されていないようなので、コメントさせて頂きますが、
先生は患者の悩みなど受け止めようともせず、ただ自分の話したい事を話し、その流れで気になる点に口を挟もうとすれば、小馬鹿にしたように嫌味ったらしい、実に感じの悪い、キツイ口調になってますよ。 患者のちょっとした症状の訴えを見逃すことになりませんか。 あれでは患者は萎縮してしまうでしょうね。 特にご自身が聞きたかった事に対して、思い通りの答えが戻ってこない場合はとてもヒステリックでした。 ご自分の聞き方がわかりづらかったんだとは考えませんか。 
初診に時間をかけているのは確かで感心ですが、
今まで3分診察の他院に信頼をなくし、先生のHPを拝見し、
相談することもできなかった疑問を聞いてもらえると期待したはずが、
その威圧的な態度から、相談する隙さえ与えてくれませんでした。
ほぼご自身の伝えたい話じゃないですか。 一方通行な診療ですね。

ご立派な方針を公表しておいでですが、その方針云々の前に、
ご自身の患者に対する威圧的で一方的な態度を見直して頂きたいものです。 

>結構強い口調だったりもするので、
メゲそうになることもしばしば(涙)。

患者の口調にメゲる前にご自身がどうにかしていただきたいものです。

月日は経ち、もうお会いする事もありませんが、偶然この記事を見つけ、今後訪れる患者さんの為に、どうしても言わずにはいられませんでした。 一患者の率直な印象です。 失礼致します。 ※承認不要  


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