言い訳しない人になろう!〜本当に大切な人材とは?〜

2012/10/15  1:34 | 投稿者: 江夏亜希子

この週末は、山形で「日本女性医学学会」(旧・日本更年期医学会)の学術集会があったので、土曜の外来も休診にさせていただいて、
半年くらい前からホテルも確保して、行くのを楽しみにいたのに・・・。
木曜くらいから風邪をひき、それがどんどん悪化し、
金曜の夜中には頭痛と熱が38℃近くになり、泣く泣く断念。
ゴロゴロと土日を自宅で過ごしました。
(といっても、16日(火)の毎日新聞夕刊、「アタランタ(女神)の末裔たちへ」の
 連載第13回原稿をさっきまでウンウンうなって書いてましたが。)
鼻の噛みすぎで鼻の下が痛く、まだ微熱は残りますが、
明日の外来はなんとか復活できそうです。

医者は本当に体力勝負で、特に開業してからは、自分がいないとなにも始まらないので、
健康管理が自分の一番の仕事になりました。
外来に穴をあけないのは当然、できるだけ体調のいい状態で患者さんと向かい合うこと、
本当にこれが私の一番の仕事です。
そして、クリニックで働くスタッフに対しても、
それができるのが、働く人間として最も必要な資質だと感じるようになりました。
そのために、仕事とプライベートのメリハリをつけられる職場環境を作るのが、
経営者として最も大切な私の仕事だと。
(残業させないように、とか、出勤メンバーに合わせて適切に予約を調整するとか)

そう思っているところに、いろいろな患者さんや、受診希望者がいらっしゃって、
いろんなことを考えさせられますね・・・。

仕事を持っている、特に、責任ある職務についている患者さんに多いのは、
「仕事を休めない、穴をあけられないので、手術は受けられない」という方。
 (もちろん、手術が必要な患者さんです。)
初診予約のために連絡を下さる方に多いのは、
「平日17時までは仕事で行けないので、18時からや土曜に見てほしい」という方。

私は、健康管理も働く人の仕事の一部だと思うし、
管理者はそのための休暇を認めなければいけません。(法律上も)

また、仕事の現場で休みを取られるのは、突発的なものが一番困るはず。
突発的な(緊急手術など)ことを避けるために、
前もって準備をしての手術を勧めているのに、
「穴をあけられないので」というのは、本末転倒では?と思います。

初診の方で「仕事で来れないから、特別に再診枠に見てほしい」というのは、
申し訳ないですが「単なるわがままでは?」と思います。

当院が初診を、平日17時までに限定しているのは、
それ以降の時間や土曜に初診をお受けすると、
再診の方の予約を何人も断らなければならないばかりか、
診療時間内に必要な診療、説明を終えることができず、
職員に残業を強いることになるからです。

「私はこんなにしんどいのに、なぜ診てもらえないんだ?」
という初診の方は、
「そんなにしんどいなら、なぜ数時間でも休みをもらってこないんだ?」
という話になります。
それに、広い東京、当院より遅い時間に診療を行っているところ、
特に夜間診療を売りにしている婦人科クリニックもネットで調べればあります。
そういうところに行っていただけばいいのです。
「自宅の近くにかかりつけ医を探していたのだから」と言われても、
個人経営のクリニックで、一度も診療したことがない人を、
「近所だから」と時間外でも診なければいけない、ということはありません。

先日、18時で初診申込みの方に、
「症状がお辛く、お急ぎであれば、他の医療機関受診をお勧めします」
と返信したところ、
「あたたかな場所とHPで謳っているのに、違和感を感じる」
というクレームのメール返信を無記名で下さった方がいらっしゃいましたが、
それは、「優しさ、あたたかさと、『甘さ』の取り違え」だと思います。

働く女性のみなさん。そろそろ、
「忙しいから健康管理に時間を割けない」
なんて言い訳をやめませんか?


職場で重要な立場にいるのであれば、自分の健康管理をするのは何より大切な業務です。

被雇用者の立場で、「そんなことで仕事を休めない」というのであれば、
あなたの職場は「ブラック企業」では?
有給休暇や病休のない職場はないはずです。
もう一度、就労規則や労働基準法を見直してみては?

そして、何より、いつも「休めない」という人の言葉を聞いて考えること。
「休めない」と思っているのは、
「休んでしまうと、自分の居場所がなくなってしまわないか、怖い」
と自分が思っているだけではありませんか?

あなたが普通に仕事ができる、職場にとって大切な人材であれば、
体を壊してまで仕事をして、緊急入院とか、ダウンしたら退職とか、
そんなことになっては困るはずです。(まともな企業なら。)
日ごろから頑張って職場の人間関係がうまくいっている人なら、
「体調が悪くて病院に行く」といえば、何かと便宜を図ってもらえませんかね?
(同僚が体調が悪くて困っている時、自分が仕事を引き受けて
 病院に行かせたりしませんか?)

婦人科外来にいると、いろんな人の、いろんな言い訳を聞くのですが、
「忙しくて検診受けられなかった、受診できなかった」
そんな言い訳をして、大切なことを後回しにしていて、
一番困るのは、間違いなくあなた自身です。

そして、自分自身のことを大切にできない人に、大切な仕事を任せられるとは、
私は到底思えません。
厳しいようですが、働くうえで大切なことなのでは?と思うのですが、いかがでしょう?
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