我が家の近く、郊外電車(RER)の駅
ヴァンセンヌの駅前広場です。
パリまではひと駅、5分です。以前はこの空間は木立が沢山あって公園のようになっていましたが、取っ払ってすっかり広場化しました。当時は残念な気がしましたが、こうすると様々な
イベントに利用できるので、悪くはないですね。
ヨーロッパの人は
広場が好きです。
でもこうも人がいないと、
こんなに広かったんだ!!
と驚きます。
広場の端に、木立やベンチが僅かに残されています。
自転車を利用する人が増えたのがここ20年のフランスの大きな変化でしょうか。自転車置き場は空きがありません。
駅前の商店街も閑散としています。
スーパーの前には人だかりがありますが、日曜さえ賑わうこのカフェは今は開けることが出来ません。
レストランやカフェなど
飲食店は、少なくとも1月中頃まで営業出来ないのです。テイクアウトはokですが。
テレビのニュースを付けると、
飲食店のオーナー達の嘆きが連日、耳に目に入ってきます。
でもその一方で、
大きな声では言えませんけど、
密かに喜んでいる人たちがもっともっと沢山いるのも事実です。
そんな人たちの声は、
不謹慎過ぎてニュースでは取り上げられませんし、聞くことが出来ません。
ましてや日本に伝わるはずもないでしょう。
喜んでるってどんな人達!?
飲食店の従業員達です。
試しにその様な友達に電話してみると
例外がありません。
嬉しいんでしょ!?
って聞くと
そりゃあもう!!
と電話の向こうの隠しきれない笑顔が想像できます。
だって仕事しなくても国から
給料の80%の額の補償が出るのですから。
もちろんオーナーにも補償はありますが、ぜんぜん足りなくて赤字になる場合がほとんどです。
でも、従業員にとっても
お店が潰れてしまったら元も子もないじゃない!!
って思われるでしょうけど、
もちろん、そりゃそうなんですが、
潰れそうなお店の場合は
実際に潰れてしまったらチャンス!!
なのです。
実はフランスでは
倒産した会社の社員へは保障金が国から支払われるのです。勤続年数や給料に応じてですが、悪くない額です。国が代わりに退職金を払う感じです。
しかもそれとは別に最低一年間は
失業保険としてほぼ手取りでもらっていたぐらいの額が毎月もらえます。
一年間は
働いたら損みたいな感覚です。
社会の繁栄にはそれが良いか?
は別の問題ですが。
失業保険は自分から辞めた場合はもらえないので、わざと勤務態度を最悪にして首にしてもらう。そんな人間が多すぎです
庶民が取られる税金が高すぎるってことが
コロナ禍では多くの人に
恩恵をもたらしています。
だから日本で想像するほどの悲壮感はない気がします。
心配症遺伝子も日本人ほどじゃないらしいですし(笑
と言っても、コロナの変わらぬ猛威、あと先のことを色々思うとぜんぜん楽観視出来ない状況ですが。
実は
もう一つ、大きな声では言えないことがあります。
不謹慎過ぎて?
それは次回です。