さる15日の総会でのこの1年間の事業報告のうち、4月の劇団京芸と
提携して公演を行った「朗読劇:いのちの短歌(うた)」についての私の補足報告の一部である。

伏見桃山で40年寝たきりの引野收、その妻濱田陽子の二人の歌人の愛、いのち、平和の短歌の朗読でつづった生涯が藤沢薫の演出、主演の元に開催され、400人近い観客に予想以上の感銘を与えた。歌人安森敏隆先生の監修もあって一層、短歌の世界も深められた。そうしたこともあって引野・濱田主宰の短歌世代の同人はじめ短歌に関心を持つ人々の参加が多かった。さらに工夫された舞台装置、2つ設置したスクリーンへのスライド・ビデオの映写、照明、音楽があいまって4人の俳優の朗読の素晴らしさが、あたかも引野・濱田が目の前で語るようだった。
短歌界、演劇界に大きな波紋を投げかけた公演だった。安森敏隆先生はこの感慨を詠まれ短歌雑誌に投稿され、講演会でもお話になるということだ。
こうした引野・濱田の壮絶な生涯を通じ観客へいのち、愛、平和が語られ、このことは伏見の町おこしにも貢献したのではないだろうか。意義ある公演だった。

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