2009/11/5
実業団駅伝の今後
この時期は毎週のように駅伝のTV中継がありますね
陸上の世界にいると当たり前の感覚になっているのですが、他競技(特にマイナースポーツ)の選手から見るとかなり羨ましい状況みたいです。
駅伝は「1本の襷に思いを込めて・・・」といったストーリー性が日本人の心を掴んでいるのでしょうね。私も駅伝を見るのは好きですよ。先日もTVの前で赤羽選手やかつての教え子の走りを見ながら応援しておりました
しかしながらやっている立場になると本当に大変だなと思います。成績が悪ければ監督は交代ですし、選手も戦力外通告です。もっと言えば部の存続にかかわってくるケースもないとは言えません。
先日、毎日新聞に下記の記事が掲載されておりました。
全日本実業団対抗女子駅伝:5チーム削減 外国人選手2区限定に
日本実業団陸上競技連合は25日、岡山市で理事会を開き、12月に開催される全日本実業団対抗女子駅伝(毎日新聞社など共催)の出場チーム数を来年の第30回大会より、27から22に削減する大会要項を承認した。チーム数を絞り、強化を図ることが目的。ただし、来年は記念枠として3チーム増の25チームで実施する。
新要項では、全国を東日本(従来の東日本)▽中日本(中部、北陸)▽西日本(関西、中国、九州)の3ブロックに分け、前年の大会で16位までに入ったチーム数に応じてブロックに出場枠を割り当てる。残りの6枠については、3ブロックの成績で振り分ける。これまで同様、予選で2時間20分を切ったチームは出場権を得る。
また、今年の大会から外国人選手を最も短い2区(3・3キロ)に制限することも確認された。男子はすでに今年の全日本実業団対抗駅伝から実施している。
◇強い選手育成、基本に
全日本実業団対抗女子駅伝の出場数の削減は、不況などの影響で企業チームに不安が広がる中、甘えを抑えて強い選手を育てるという基本に立ち返った。
実業団女子駅伝の予選への出場数は、90年代半ばには約60チームあったが、00年には37と一気に減少。この時に全国大会の出場枠も見直され、32チームから5枠削減した。昨年の予選は全国で34チームと7チームしか予選落ちせず、中国地区では完走すれば全国に出場できる状態になっていた。
理事会では出場枠削減が廃部につながるとの不安の声も上がったという。しかし、友永義治・日本実業団連合理事長は「これまでの廃部を見ると、理由は経営的な問題であって、全国大会出場など成績はあまり影響しない」と話す。
女子長距離界は、今夏の世界選手権では尾崎好美(第一生命)がマラソンで銀メダルを獲得したものの、次世代の層は十分ではない。かつて、高橋尚子さんや野口みずき(シスメックス)らが巣立った駅伝からエースを育てようとする決意にも取れる。
確かに強化という側面から捉えるとなるほどなと思います。陸上の長距離は他の種目に比べて、かなり恵まれた環境が用意され、その事が日本の選手層の厚さに寄与していたわけですが、駅伝を走る事が最大の目標になってしまい、本来の強い選手育成につながっているかを考えると疑問です。
よく海外のエージェントに「日本の実業団ってプロなのか?それともサラリーマンなのかどっちなんだ?」と聞かれるのですが、現状を説明すると「こんなにおいしいシステムは日本だけだ。これでは選手は強くならない」と言われます。
そういった意味では来年からの出場数の削減は各チームに危機感を与え、レベルアップにつながっていくのではないでしょうか。
その一方で普及、育成という側面から捉えると、昨今の不況の影響も加わり、全日本に行けないのなら部を廃部するという企業も出てくると思います。そういった状況になると今まであった受け皿がなくなっていくわけですから、レベルの高い選手でないと高校、大学卒業後に競技を続ける環境がないわけです。ある意味正常な状態とも言えますが、今までのような選手層を維持していくのは難しいでしょう。
今回の方針が強化、普及、育成の面にどのような影響をもたらすのか注視してみようと思います。
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陸上の世界にいると当たり前の感覚になっているのですが、他競技(特にマイナースポーツ)の選手から見るとかなり羨ましい状況みたいです。
駅伝は「1本の襷に思いを込めて・・・」といったストーリー性が日本人の心を掴んでいるのでしょうね。私も駅伝を見るのは好きですよ。先日もTVの前で赤羽選手やかつての教え子の走りを見ながら応援しておりました
しかしながらやっている立場になると本当に大変だなと思います。成績が悪ければ監督は交代ですし、選手も戦力外通告です。もっと言えば部の存続にかかわってくるケースもないとは言えません。
先日、毎日新聞に下記の記事が掲載されておりました。
全日本実業団対抗女子駅伝:5チーム削減 外国人選手2区限定に
日本実業団陸上競技連合は25日、岡山市で理事会を開き、12月に開催される全日本実業団対抗女子駅伝(毎日新聞社など共催)の出場チーム数を来年の第30回大会より、27から22に削減する大会要項を承認した。チーム数を絞り、強化を図ることが目的。ただし、来年は記念枠として3チーム増の25チームで実施する。
新要項では、全国を東日本(従来の東日本)▽中日本(中部、北陸)▽西日本(関西、中国、九州)の3ブロックに分け、前年の大会で16位までに入ったチーム数に応じてブロックに出場枠を割り当てる。残りの6枠については、3ブロックの成績で振り分ける。これまで同様、予選で2時間20分を切ったチームは出場権を得る。
また、今年の大会から外国人選手を最も短い2区(3・3キロ)に制限することも確認された。男子はすでに今年の全日本実業団対抗駅伝から実施している。
◇強い選手育成、基本に
全日本実業団対抗女子駅伝の出場数の削減は、不況などの影響で企業チームに不安が広がる中、甘えを抑えて強い選手を育てるという基本に立ち返った。
実業団女子駅伝の予選への出場数は、90年代半ばには約60チームあったが、00年には37と一気に減少。この時に全国大会の出場枠も見直され、32チームから5枠削減した。昨年の予選は全国で34チームと7チームしか予選落ちせず、中国地区では完走すれば全国に出場できる状態になっていた。
理事会では出場枠削減が廃部につながるとの不安の声も上がったという。しかし、友永義治・日本実業団連合理事長は「これまでの廃部を見ると、理由は経営的な問題であって、全国大会出場など成績はあまり影響しない」と話す。
女子長距離界は、今夏の世界選手権では尾崎好美(第一生命)がマラソンで銀メダルを獲得したものの、次世代の層は十分ではない。かつて、高橋尚子さんや野口みずき(シスメックス)らが巣立った駅伝からエースを育てようとする決意にも取れる。
確かに強化という側面から捉えるとなるほどなと思います。陸上の長距離は他の種目に比べて、かなり恵まれた環境が用意され、その事が日本の選手層の厚さに寄与していたわけですが、駅伝を走る事が最大の目標になってしまい、本来の強い選手育成につながっているかを考えると疑問です。
よく海外のエージェントに「日本の実業団ってプロなのか?それともサラリーマンなのかどっちなんだ?」と聞かれるのですが、現状を説明すると「こんなにおいしいシステムは日本だけだ。これでは選手は強くならない」と言われます。
そういった意味では来年からの出場数の削減は各チームに危機感を与え、レベルアップにつながっていくのではないでしょうか。
その一方で普及、育成という側面から捉えると、昨今の不況の影響も加わり、全日本に行けないのなら部を廃部するという企業も出てくると思います。そういった状況になると今まであった受け皿がなくなっていくわけですから、レベルの高い選手でないと高校、大学卒業後に競技を続ける環境がないわけです。ある意味正常な状態とも言えますが、今までのような選手層を維持していくのは難しいでしょう。
今回の方針が強化、普及、育成の面にどのような影響をもたらすのか注視してみようと思います。
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