この215系は確かに設計ミスである。
使い道と設計内容がどうもちぐはぐになってしまっている。
この車両は2ドアでドア無しデッキがあり、急行型のイメージに限りなく
近い。
一方、座席の「仕様」を見る限りでは、それこそ向かいに足癖の悪い
ガキンチョが座ればいつでもキックが飛んで来そうなレイアウトであり
どう見ても113系あたりと同レベルである。又2階建てである分のっぽや
デブにはややキツイのが難点である。
ダイヤ運用上では確かに昼間時間帯中心に東海道線の運用につけていた。
しかし、それでも遅延常習になっていた ということは設計当時は状況の
先読みがうまく出来ていなかったのだろうか。
私が思うに、この車両は 内装が完全に「近郊型」でありながら外向けは
「急行型」と中途半端な作りこみで完成させてしまったことが失敗の原因では
ないかと思います。
椅子が近郊型レベルそのものなので特急券や急行券など発売しようものなら
厳しいお客さんから苦情が来そうだし、だからと言って定期列車に使うと
ダイヤ遅延の原因にもなる。おまけに特急型車両であれば倉庫に眠ることも
なく一日フル稼働できるだろうけれど こんな椅子では特急、急行料金の
徴収も出来ず、困ったことであろう。
定期列車に使えなければ特急にも使えず、まだ作って十数年しかたってないのに
「ライナーと行楽臨時」しか運用がないとは、何たる非効率な車両だ。普通は
ライナーや行楽臨時は 現役または中古の特急車両を間合いで動かすものだが
この215系についてはそれが唯一の運用だから、今の状況では何ともまあ
贅沢な資源の使い方 としか言いようがない。
215系はこの際だから5連程度に短編成改造をはかり、今後は中央東線の
115系置き換えにでも充当するべきである。またはシートを思い切って
全車特急リクライニング化し、臨時「あずさ」「かいじ」に使うか
ムーンライトながら93・94号に使う こんな使い方をするべきである。
何にせよ、まだそんな古くも無いのにライナーと臨時以外運用がないのでは
宝の持ち腐れである。