御好評いただいている「
癌と戦う村人達」のニューバージョンです。お楽しみください。
かなり長い文章です。
この短編小説の著作権は天洋堂漢方 河住昭夫にあり、無断転載はお断りします。なお、この小説はフィクションであり、登場する人物(生物)村は架空のものであります。
【新!謎の物体と戦う村人達】
(気づき!そして愛!)
[登場生物]
村長(むらおさ)真黒 普亜次
村人 権兵衛以下多数
謎の新生物
<第一話 平成村に現れた異様な物体>
平和な日々が続いた平成村では、村人達は食べ物も豊富、娯楽も豊富で満ち足りた生活を満喫していた。
しかし、欲深い村人は、さらなる娯楽と便利さを求め彷徨っていた。
あるものは職にも着かず、またあるものは畑を耕すことを忘れ、気がつくと繁華街以外のところは荒れ果てたゴミ捨て場と化していた。
そしてなによりも、この村人達はは”
愛や優しさ”という最も大事なものを忘れようとしていた。
ある日、村長(むらおさ)の真黒が高台に上り村全体を見渡していたときである。
「あれはなんだろう・・・あの原っぱにある見たことの無い真っ黒い物体は・・いったい」
村長は山を降り、飲んだくれの権兵衛を連れて、その原っぱに向かった、途中、木は倒れ、沼にはゴミが浮き、そして異臭が漂っていた。
「おい、権兵衛おめぇ〜近くに行ってあの物体見て来ぉ〜」
権兵衛は
「ぅいっぷ・・おらが行くんですかい・・嫌ずらよ〜」
「文句を言わずに、はんでいけぇ〜」
権兵衛はしぶしぶその物体に向かって歩き出した・・・
権兵衛は近づくにつれ息苦しさと吐き気を催すようになってきた
「ぇげ〜ほげぇ〜ゴホン・・げぇ〜〜〜」
権兵衛は飲みすぎも手伝ってその場で吐いてしまった。
「苦しいぃ〜息が出来んずら・・」
苦しさの余り引き返そうとしたその時、権兵衛はその物体に目をやった・・そこには、波打つように呻きながら、みるみる巨大化して行く物体の姿があった。その物体からは、なにやら液体のようなものが噴出し、異臭を漂わせていた。もはやそれは物体ではなく不気味な生き物であることがわかった。
権兵衛は我慢できずに村長のもとへ戻った
「お〜権兵衛〜 どうだった?」
「村長ぁ〜あれはいかんですぜ、いままでにあんな恐ろしいものはみたことねぇ〜近くに行くと空気がないようだ・・息が出来ねえぇ〜」
二人は村に帰り、定例村議会にその物体に対する議案を提出することにした。
定例議会といっても近年は、これといって議論することも無く、議員達は全ての議案に、考えもせず さんせぇ〜いっぎなぁ〜っし〜と繰り返すような意味の無いものになっていた。
考えることと言えば
「次の選挙で勝つにはあいつを仲間に入れて、あいつの悪口言って・・村民には上手い事言っておけばいい、都合の悪いことなんて、この村の人間はすぐ忘れるから心配いらんずら・・あはは」
<第二話:第126回平成村定例村議会>
(議題)
1議案.隣村との合併について(合併特例資金を奪え)
2議案.教育改革をする振りをする相談
3議案.年金問題もみ消し法案
4議案.謎の物体について
議会が始まった。第三議案までは、これといった討論も無く与党多数で可決された。いつものことだ。
しかし第四議案については 皆の顔色が変わった。
それまでいつものように「外国研修旅行」の夢でも見てるのか、すやすやと居眠りをしていた議員様たちも目を覚ました。
久々の新鮮な話題に色めき立ったのである。
村長の提案が始まった
「ぅぇへん、先日権兵衛を連れて村はずれのゴミ捨て場・・もとい 原っぱにいったときでごんすが、これこれしかじかの物体を発見した。それについて皆の意見を聞きたい」
すると一斉に
「おもしれ〜じゃん・・そんなものぶっこわしちまえばいい・・」
と声を上げた。
こうして、
謎の物体ぶっ壊し法案 は可決された。
<第三話:物体に対する攻撃>
暇をもてあましている男たちは、久々の遠足のような気分で、鍬や斧を持って村はずれに向かった・・腰にはおにぎりと缶ビール・・とても戦いに行く姿には見えなかった。
「ひゃぁ〜くせぇ〜な〜なんだこりゃ〜」
近づくにつれ皆の足は重くなっていった。すっかりふぬけのこいつらは
ぶっ壊すどころではない、近づくこともできないのだ、腰に目をやると、おにぎりはカビが生え、缶ビールは気が抜けていた。
村人達の顔色が変わった。先ほどまでの浮かれた表情とは一転して厳しいそれに変わっていたのだ。
一度村に引き返し策を練り直すことにした。
村人の中に、ちっとばかし頭の良い生意気な男がいた、その男が口を開いた
「あのよ〜おら〜聞いたことあるだが、なんでも 得体の知れない物体をやっつけるのに いい武器があるってことをさ〜その武器ってのは、遠くから光線みたいなものを ぶちあてるらしいのさ、それがダメなら根こそぎ取っちまえばいいって話もある、とれね〜場合は、農薬みてぇ〜なもんを空からばらまいて小さくしてからとっちまう・・とっちまった後に農薬まいておけば、もっと安心だって聞いたことあるずら」
一同
「お〜〜〜さすがだな〜、それでいぐぅべぇ〜」と、あっさり決まってしまった。
そしていよいよ武器の調達のため、国から支給された調査費を使って町まで買出しに言った。
(第二話につづく) 

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