「コレステロール」
と聞くと、水戸黄門の代官のように初めから
”悪者”扱いされる風潮があります
時には”悪玉コレステロール”なんてレッテルまで貼られてしまいます
コレステロールと言っても
VLDL(超低密度リポ蛋白)
IDL(中間密度リポ蛋白)
LDL(低密度リポ蛋白)
HDL(高密度リポ蛋白)の4種類があります
この中で度々、目や耳にするのが、LDLとHDLです
悪玉といわれるのがLDLになります
何故悪玉なのか・
LDLは細胞膜の材料であったり、ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモンや性ホルモン)やビタミンD(カルシウムの吸収に役立つ)の材料であったりします
ちっとも悪玉ではありません、必要な材料なのです
たとえば、
堤防を作るのに砂利が必要とします
その砂利をダンプに積んで現場まで運びます
その砂利が少なかったら堤防は不完全なものになり決壊しやすくなります
では、どうして悪玉といわれるのか・・というと
肝臓から血流にのって運ばれてきたLDLコレステロールは、必要な場所に行くと、
そこにある受容体を介して細胞内に入る
LDLの中にあるコレステロール分子を細胞に供給し終えると
再び細胞外に出て血流に乗って肝臓に戻る
このサイクルが順調ならいいが、何らかの原因で収支が合わなくなると
、血液中にコレステロールが過剰になり血管壁に悪戯をする
悪戯された血管壁は動脈硬化をおこし、切れやすくなる
というのが悪玉たるゆえんです
堤防にたとえると
ダンプで運んで来たはいいけど、ダンプを停める場所がなくて(少なくて)、
道路(血管)にダンプが溢れて、挙句の果てに、そのダンプから砂利がこぼれて、
道路(血管)を傷める・・ということになりますそれでは、どうして収支が合わなくなるのか?
受容体が生まれつき少ない人、数はあるが十分に働けない人、受容体は、
10分間に一回の割合でLDLコレステロールを受け取り、
約20時間で役目を終えて寿命を終わります、
したがって一つの受容体は数百回働いて終わります
ここに細胞の新陳代謝の良し悪しが関係しています
細胞の働きが悪いと受容体の数や働きがスムースにできなくなります
しかし、まだ余分なLDLを掃除する方法が残されています
そこに登場するのが、評判の良いHDLコレステロールです
肝臓と小腸で作られるHDLは余ったLDLを吸収して、製造元である肝臓に運び戻します
堤防工事にたとえると、砂利屋から現場までの間に、清掃専門の軽トラックがいて、こぼれたり余ったりした砂利を積み込んで
砂利屋に持って帰る役目をしているのがHDLです
HDLは言わば、掃除屋コレステロールといったほうがいいかもしれません
(「
コレステロール-その2」に続く)

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