第4ステージの準備が始まった。
チームカーは、補給がないので、そのままゴール地点のトマムリゾートに向けて、先に出発した。
選手たちは、ジャージ、レーパンに着替えて、マッサージをコーチから受けていた。
ボトル、携行食を確認して、サインを済ませて、スタートに並ぶ。
スペアーホイールを持スタート地点で待機する。
サポートカーが並び直して13時いよいよ定刻スタート。
しばらく河川敷を走り、帯広市内を抜けて13時14分本格スタートしていく。
緩めのアップダウンが続く。
予想以上の高速レースになっている。
追風も影響しているようだ。
ラジオツールが、先頭でアタックが繰り返されていることを伝えている。
スタート40km過ぎあたりで、集団の速度が緩んでいた。
45km地点、突然ラジオツールが落車を伝えていた。
サポートカーの中は、緊張感が走る。
10番目に並んでいるが、まったく前の様子がわからない。
スペアーホイールを握り飛び出す準備をする。
サポートカーの車列が急停車し、そのまま飛び出す。
全力で走る。
愕然とする、加藤が路上に倒れていた。
看護士がジャージをまくり背中を確認していた。
周りでは、他のチームの選手が道路外に飛び出していた。
数台のサポートカーが反対車線に停止して、選手たちを走り出させようとあわてていた。
審判が、停まっていたサポートカーの窓をたたいて救急車を前に行かせようと、必死で指示していた。
「人命最優先!!早く通路を空けろ!!」
加藤の背中を看護士さんが見て、こちらを見た。
覗き込むと背中に握りこぶし大の腫れができていた。
がっくりした、そしてぞっとした。
まさか、背骨が折れていたら・・・
サポートカーがすぐ後ろに来た。
高橋コーチが、加藤をチェックした。
救急車からストレッチャーが下ろされた。
加藤の無線、補給食をジャージから抜き取る。
痛そうだ。冷静に物事ができている自分にびっくりもした。
ストレッチャーに乗せられ、そのまま救急車に詰まれる。
レースが続いているので、加藤の付き添いを先生にお願いし、加藤の自転車をサポートカーに積んで、集団を追いかける。
サポートカーの中では、加藤の心配でいっぱいだった。
集団に追いつく途中で、落車に巻き込まれた選手が必死に走っていた。
TOPのゴールから20分遅れると失格になる。残り60kmかなりたいへんだ。
レースは数人の逃げが決まり、淡々と進んでいる。
先生から電話が入り「公立芽室病院に向かっている」「容態は病院で検査するまでわからない」内容だった。
加藤は何時、千葉に帰れるのか不安になった。
レースは、KOMに向かっていた。
何人か遅れ始ていた。
半田が遅れている姿が見えた。
コーチが無線で、激を飛ばしていた。
半田の横に並び窓を開けて指示をする。
審判車がすぐ後ろにいるので、併走はできない。
そのまま、半田を置いて前に進む。
藤村も遅れそうになっていたが、何とか集団についていけた。
下りで半田を確認しようと、後を見るが、なかなか姿を確認できない。
今年は昨年以上に車列の制限が厳しい。
毎日コミュニケにサポートカーのペナルティーが載っていた。
UCIからの罰金付きだ。もちろんスイスフランで金額が出る。
ヨイ子にしなければならない。
先生から再度連絡が来た「加藤は骨に問題はない。このまま救急車でトマムに向かう。」
と言うものだった。
サポートカーの中にほっとした空気が流れた。
いよいよゴールが近づいて来た。
逃げていた選手たちは集団に吸収されてそのまま、ゴールに向かっていた。
選手とサポートカーが併走できるところで先頭集団が見えた。
辻本が、10位前後でゴールしていた。
加藤を除いて、4人が無事ゴールできた。
ドーピングチェックに辻本が呼ばれた。
高橋コーチが同伴する。
コーチとマネージャーが選手のマッサージをしている。
私は早速、作業場所を確保する。
晴れていたので、作業時間は2時間くらいで終わらせられそうだ。
作業中にも、いろいろな人たちが声をかけてくれる。
大學の各チームは加藤の心配をしていた。
加藤と先生が返って来た。
加藤は自転車を心配していた。
自転車の外的トラブルはなさそうだった。
ここトマムリゾートは話には聞いていたが、ものすごい規模のリゾート地だ。
やはり自転車倉庫は遠い所にあった。
2台ずつ運ぶ。
マネージャーに電話をして部屋に向かう。
迷子になりそうなので途中まで迎に来てもらった。
今日も先生とコーチと私の3人部屋だ。
実は私は、いびきがすごいらしので、先生たちがしっかり寝れているかいつも不安です。
「ごめんなさい」
食事の後ミーティングが予定されていた。
食事をする所も歩いて15分恐ろしく遠い。
しかし、今回はいつも食事はバイキングでしっかり食べれる。ありがたい。
食事中に、選手たちがなにやらチョコレートを塗ったデザートをもって来た。
今日は高橋松吉コーチの誕生日、楽しい時間が過ぎていった。
食後のミーティング、明日の予定を確認した。
いつも通り補給食チェック、機材チェックをした。
加藤は、マネージャーと行動することになった。
しかし、良かった。
スタートが、ホテルの前のため、移動時間がないため、少し遅めに起床できそうだ。
もうすでに11時を回っている。
明日に備えて、静に早く寝ました。
詳しいレース展開、リザルトはツールド北海道オフィシャルHPをご確認ください。
http://www.tour-de-hokkaido.or.jp/result/result3.html

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